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【マッチレポート】J1百年構想リーグ 第16節 清水エスパルス vs アビスパ福岡

2026年5月10日(日)14:00KO
明治安田J1百年構想リーグ 地域リーグラウンド 第16節
会場名:IAIスタジアム日本平
清水エスパルス 1(4 PK 3)1 アビスパ福岡
得点:70分 碓井 聖生(福岡)
   75分 オ・セフン(清水)

清水エスパルス
アビスパ福岡

2試合連続のPK勝ち!
ただ、終始主導権を握りながらも、90分で勝ちきれなかったことに課題が残る結果に

見どころ

【清水エスパルス】

前節ホームでC大阪を迎え撃った清水は、前半立ち上がりから敵陣に押し込みながらも19分にコーナーキックのこぼれ球を押し込まれ、先制を許す苦しい展開となった。それでも反撃に転じた清水は幾度となくゴールへ迫ったが、相手守護神の好守に阻まれ前半を0-1で折り返した。後半も攻勢を強めたが得点を奪えないまま時間が過ぎ、試合終了間際の90分、VAR介入によりPKを獲得。これをきっちりと沈めて土壇場で同点に追いついた。迎えたPK戦では守護神が相手の3人目を止める活躍を見せ、5-3で競り勝った清水が2連勝を飾った。

【アビスパ福岡】

対する福岡は、ホームで京都と対戦。立ち上がりから互いに主導権を握ろうとアグレッシブな姿勢を見せ、球際の激しい攻防が続く中、28分にコーナーキックから折り返しを押し込まれ、先制点を奪われた。しかし福岡は失点後も組織的な守備で相手の勢いを封じ、後半は積極的に選手を入れ替えて活路を見出しにかかった。すると74分、交代策が見事に的中し、試合を振り出しに戻した。一進一退の攻防が続いた末にPK戦へ突入すると、5人全員がキックを成功させた福岡が5-4で勝利をつかみ、ホームで貴重な勝点2を積み上げた。

【今節のポイント】

今節は、PK戦を制して2連勝と波に乗る清水がホームに福岡を迎える。勢いそのままに首位戦線へ食い込みたい清水。対する福岡もPK戦で勝点を積み上げ、虎視眈々と上位を狙う。熱狂のアイスタで、両者の矜持がぶつかり合う一戦。

主導権を握りながらも、スコアレスで折り返す

立ち上がりからリズムを掴んだ清水は、開始わずか2分、嶋本悠大がペナルティエリア手前からシュートを狙ったのを皮切りに、5分には右サイドから北爪健吾がクロスを供給し、アフメド・アフメドフがゴールを狙うなど、序盤から積極的に相手ゴールへ迫った。ポゼッションでも福岡を上回り、試合の主導権を維持し続けた。28分にはマテウス・ブルネッティが左サイドからクロスを送り込み、こぼれ球に北爪が右足でシュートを放ったが、相手に阻まれた。32分にはペナルティエリア手前のFKからマテウス・ブエノが右足で直接狙ったものの、ゴールは生まれなかった。守備面では40分、相手の前嶋洋太にペナルティエリア右から枠内シュートを許したが、守護神・沖悠哉が好セーブで難を逃れた。終盤にもCKから上島に合わせられる場面があったが、ゴールは割らせなかった。双方ともに決定機を活かせないまま前半をスコアレスで折り返した。

先制を許すも、意地の同点弾でPK戦を制す

後半開始直後、重見柾斗のクロスを起点に福岡の圧力を受ける立ち上がりとなった。清水は56分、アフメド・アフメドフと大畑凜生に代えてオ・セフンと松崎快を同時投入し、攻撃の活性化を図った。すると松崎がすぐさま左サイドで推進力を発揮し、マテウス・ブルネッティとの連携からチャンスを演出するなど流れを引き寄せた。しかし主導権を握りながらも70分、自陣でのボールロストから碓井聖生にカウンターを受け、ペナルティエリア手前から右足でゴール右上へ鮮やかに決められ、均衡を破られた。1点のビハインドを追う展開となった清水だったが、失点からわずか5分後の75分、松崎が左サイドを鋭く抉ってクロスを送り込むと、オ・セフンが左足でゴール右上へ叩き込み、すぐさま試合を振り出しに戻した。その後も互いにゴールへ迫る一進一退の攻防が続き、アディショナルタイムには双方が決定機を作ったものの、1-1のままPK戦へ突入。PK戦では福岡の2人目・北島祐二と4人目・田代雅也がいずれも失敗。清水は宇野禅斗が5人目を沈め、4-3で競り勝った。これで清水は3連勝。上位戦線に向け、着実に勝点を積み上げた。

総括

試合全体を振り返ると、清水にとってこれは90分で勝ち切らなければいけない試合だった。前半から主導権を握り、ポゼッションでも福岡を上回り続けた。チャンスも作った。それでもゴールが生まれないまま時間が過ぎ、後半に交代策で流れを引き寄せながらも、自陣でのボールロストという痛恨のミスから失点を喫した。結果的にはすぐさま同点に追いつき、PK戦を制して勝点2を手にしたが、内容を冷静に見れば手放しで喜べる一戦ではない。押し込みながらも仕留められない場面が続き、一瞬の隙を突かれて失点するという展開は、これまでの清水が繰り返してきた課題と重なる。PK戦での勝利は確かな収穫だが、上位進出を本気で狙うならば、優位に進めた試合を90分で決着させる決定力と集中力が不可欠だ。勝点2という結果に満足せず、この試合で露呈した課題をいかに次節以降に修正できるか。勝点を積みながらも課題を抱えるこの現状を、清水がどう昇華させるかに注目したい。

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