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日清食品をぶっつぶせ #読書の秋2025

おなじみのカップヌードルのカップが荒ぶる
印象的な表紙が目を引くその本のタイトルは
「日清食品をぶっつぶせ 自ら創造し、自ら破壊せよ」。

この本のタイトルを見たとき、心が躍った。
それはたぶん、私がいわゆる日系大手メーカーと呼ばれるような会社で
働いていて、よく言えば安定、悪く言えばぬるま湯にも感じる環境の中で、
面白いことがやりたい!変化が欲しい!と日々感じながらもどうすればいいのかわからずモヤモヤとしていたからかもしれない。

この本を読んでまず感じたのが、
「天下の日清食品の社長がなぜこんなにも危機感を持ち、貪欲なのか」ということだった。
一般消費者の目線で見ると、カップヌードルはスーパーやコンビニの棚に置いておけばそれだけでそれなりに売れるんじゃない?と思ってしまう。
だって、無性にカップヌードルが食べたくなる瞬間もカップヌードルでいいやと思う瞬間も日常にあるじゃない。
それなのにカップヌードルは面白い個性的なCMを通して、泥臭く人々の印象に残ろうとし日常に入り込んでくる。

先ほど何気なく書いた「無性にカップヌードルが食べたくなる瞬間」。
これは日常の中に確かにあって、町のラーメン屋さんや自分で茹でる即席麵ともまた違う、カップヌードルでしか満たされない欲求である。
頭の中はカップヌードルのどの味にしようかでぐるぐるしている。
それはポジティブな時もあるけれど、疲れている時であったりむしゃくしゃしたときであったりちょっとネガティブな時だったりもして、そんな時に「もういいや、カップヌードル食べよ。」と決めた瞬間からちょっとだけ心が晴れて楽しい気持ちが戻ってくる気がするのだ。

「無性にカップヌードルが食べたくなる瞬間」といえば、山登りに行った時のことを思いだす。私は、日帰りで行ける低山に登るのが好きで年に数回出かけている。山登りに行くときはおにぎりやパンなどを持って行くのだが、
ある日、兵庫県の六甲山に登った時に出会ってしまった。
山頂でカップヌードルを食べるハイカーに。
山頂は地上より涼しい。しかも、汗をかいているので座ってご飯を食べていると体が冷えてくる。私が冷えたパンやおにぎりを食べている横で熱々のカップヌードルをハフハフしながら食べる二人組が現れた。

ステンレスのマグに水を入れ、沸くのを見守り、カップヌードルの蓋を開け、湯を注ぎ、熱々のカップヌードルをハフハフしながらほおばる。
その幸せそうな顔といったら!
私はその時、この山ご飯の過程も含めて登山なのだと思い、次に来るときには必ず山頂でカップヌードルを食べようと決めた。
ちなみに、一緒に登った友達も同じことを考えていたらしく、
その後、カップヌードルを山頂で食べる会はすぐに開催された。
4人で行ったのだが、打ち合わせしなくても全員が日清食品だった!

六甲山登山時のおひるごはん

次に日清食品のCMについて。
日清食品のCMは耳にのこり、Youtubeで検索してあとで見返したくなるものも多い。私が好きなのは「HUNGRY DAYS アオハルかよ。」
当時も好きなCMだったが、この本をきっかけに思い出して改めて見てみた。今見てもとても良い。
たった30秒のCMなのに、泣きそうになる。
モチーフになるアニメを知らなくても、そこに映るキャラクターの関係性や思いがちゃんと伝わってくる。
放送当時は私も学生で、キャラクターが生き生きと生きる、自分と遠すぎない世界感にすっかり夢中になってしまっていたのかもしれない。
BUMP OF CHIKENの「記念撮影」がまたいい。
なんとなくエモい感じがたまらない。最近はまたこの楽曲を繰り返し聞いている。
そういえばいつからかこのシリーズのCMもぱったりと見かけなくなったな~と思っていたが、それもどんどん新しいことにチャレンジしていく日清食品のマインドからすれば当然で、つくづく日清食品の掌の上で転がされているんだな~と思う。それに気づいてもワクワクしたいし、新鮮な驚きを感じたい。私はこれからも日清食品の掌の上で転がりたいと思う。

マーケティングや広告に関わる人であれば、日清食品のようなCMを作ってみたい!と思う人も多いのではないかと想像している。
私もその中の一人だ。
面白いことをやりたい!今までの延長から抜け出したい!あっと言わせるCMを作りたい!と思うのだが、
まずコンテンツを考案するのが難しいし、ありとあらゆる部署と折衝して対外に出せるCMに作り上げるのは至難の業だろう。
それがこの大企業である日清食品でできるのは、やはり社長自らが作り上げてきた社風ゆえなのだと思う。

社風の話でいうと、マーケティング定例会議に社員ならだれでも出席できるというのはとてもうらやましい。えっ、というかそんなことできるんだ、という感じ。
まさにそれを共有してくれ!!といつも思っている。
「なぜそういう判断をしたのか。」それは末端社員としてとても知りたいことだ。
よくあるのは「〇〇さんが言ったから」「〇〇さんに報告したらこっちがいいと言われたから」という理由。
説明する人からすれば自分の責任でないことを主張できるし、説明された側も「じゃあ仕方ないか」と従うしかないので非常に便利なワードである。
だが、このように決まった物事は身が入らないことも多く社員の力が100%は発揮されていないだろう。
また、上の人が決めたことが突飛であればあるほど、あの人は何を考えているのだろう???と頭の中がはてなで埋め尽くされ、信用問題にまで発展しかねない。
その点、社長自らが決断する姿を見せてくれるのは、これこそ日清食品に入社する意味なのではないだろうか。
「社員も僕もCEOもハッピーなところはどこか」。。
この視点、自分の人生に取り入れようと静かに誓った。

一つ疑問なのは、社長がそこまで一つ一つに判断を下していくとその下の社員は考えなくなるのでは?ということだ。
どうせ社長からいろいろ言われるからこうしとこう、社長はこういうのが好きだからこうしようなどの忖度はないのか?
こればっかりは日清食品に入社してみないとわからないのかもしれない。

社風といえばもう一つ。
「カップヌードルをぶっつぶせ」。
えええ??どういうこと??こんな有名な化け物ブランドをつぶしにかかるとは。。
普通、会社といえば「カップヌードルとカニバルから、、」「カップヌードルの方が利益率が高いからそこから奪うのは、、」とかいう議論になるものではないのか。カップヌードルに歯向かうものは非国民みたいな扱いを受けるんじゃないのか、、。
この他社とは違う感じが日清食品の強さの秘訣かと思った。

とにもかくにも、日清食品は他社とは明確に違うということが分かった。「好きなものを好きなだけ食べても大丈夫な世界、最高にジャンクなのに最高にヘルシー」そんな世界を日清食品なら作ってくれるだろうと確信した。今は、完全食を食べながらその日をワクワクしながら待とうと思う。

#読書の秋2025   #日清食品をぶっつぶせ  自ら創造し、自ら破壊せよ

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