毀誉褒貶ある人を推すのはしんどい。
毀誉褒貶ある人を推すと、感情がジェットコースターになる。
拡散されたら面倒だから、名前は言えないけれども、多分読んでたらあの人のことだってわかる人にはわかるように書こうと思う。
実は以前、あの人を推すためのアカウントを作っていた。
ハッシュタグで彼を応援していた。オープンチャットにも入った。
彼のおかげで、政治に興味を持つようになった。
彼は、ある大きなことに挑戦した。
すると、彼のネガティブな側面がメディアに露出するようになった。
メディアによる編集、切り取り、そのせいもあるかもしれないけれども、でもやっぱり彼は屁理屈に見えた。
上司だったら、彼氏だったら、夫だったら、私は彼との議論に耐えられる自信がない。でも、遠くで見ている分には応援したい。
彼の擁護、彼の非難。
彼を非難した人への誹謗中傷。彼を擁護した人への賞賛。
そんな言説がXのタイムラインに溢れていた。
それを、追いかけて、追いかけて。
私は、彼を推すことに疲れてしまった。
彼を推すのはしんどい。
オープンチャットからは離脱して、アカウントも消した。
数年後、また彼がメディアを騒がせていた。
意外すぎるテイストの番組に出ていた。
以前のアカウントで見かけた、応援アカウントが期待しているのを微笑ましく眺めていた。
彼のプライベートの姿を見た。政治家としての彼ではなく、人間味あふれる姿で描かれていた。私は共感し、彼の相手の出演者も好きになり、感情を動かされた。色々トラブルはあったものの、人間の心理がわかって、考えさせられる番組だった。
しかし、その番組の「裏話」が配信された。
彼の発言によって、傷ついた女性が「裏話」で泣いてしまった。
この「裏話」は配信されて、彼を応援する人たちも「彼は謝ったほうがいい」と言った。
けれども、彼を応援する人の中には、女性を批判する人もいた。
心が痛い。
前と一緒じゃないか。
彼の擁護、彼の非難。
彼を非難した人への誹謗中傷。彼を擁護した人への賞賛。
私はそれを望んで、追いかけてしまっている。
無理があるような擁護さえ、したい気持ちになっている。
どうして、悪口をわざわざ伝えたの……とか。
でも、やっぱり無理がある。
女性を泣かせるまで傷つけたなら、謝ったほうがいい。
そこは、曲げないでほしいな、と思う。
そもそも、私はそんなに彼が好きなのか?
彼はどんなことをして評価されているか知っているのか?
考えてみたら、すごく好きだというわけでもない。細かくも知らない。マメに推し活をしているわけでもない。
でも、行く末を見守りたい。
いつか、お話ししてみたい。お話できるまでの人間になりたい。
もし、お会いしたら、すごく優しいかもしれないし、怒られるかもしれない。
どうなるか、わからない。
彼は、見れば見るほど、わからなくなってくる。
その、わからないところに惹かれるのかもしれない。
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