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2026年、静岡県の建設業M&Aは「後継者不足」より「人材不足」で動く時代へ




7月に入り、2026年も後半戦がスタートしました。

静岡県内の中小建設業では、M&A(企業の合併・買収)や事業承継を取り巻く環境が大きく変化しています。

以前は「社長が高齢だから会社を譲る」というケースが中心でした。

しかし現在は、人材不足や働き方改革、DX対応など、経営環境の変化を背景にM&Aを検討する企業が急増しています。

今回は、最新データと私が現場で感じているリアルな動向をもとに、静岡県の建設業M&Aの現状をお伝えします。


建設業は静岡県内で最も後継者不足が深刻な業種

帝国データバンク静岡支店の調査では、県内企業全体の後継者不在率は改善傾向にあります。

しかし建設業は依然として約6割近くが後継者不在。

住宅建築、設備工事、足場、電気、管工事…。

地域インフラを支えてきた会社ほど、後継者問題は深刻です。

しかし実際に現場へ行くと、それ以上に感じる問題があります。


本当の問題は「会社を継ぐ人」ではなく「現場を支える人」がいないこと

志太榛原地域でも仕事はあります。

公共工事も民間工事も動いています。

それでも、

「受注したくても職人がいない」

「施工管理が足りない」

「採用できない」

という声ばかりです。

つまり、

仕事不足ではなく、人材不足。

これが今の建設業です。


M&A市場でも評価されるのは「人材」

以前は売上や機械設備が評価されました。

しかし今は違います。

買い手企業が見ているのは、

  • 若手が定着している

  • 有資格者がいる

  • 教育体制がある

  • 労務管理が整っている

  • DXに対応している

そんな会社です。

会社そのものより、

「人が残る会社かどうか」

そこが企業価値になっています。


働き方改革が経営者を苦しめる

2024年問題以降、

週休2日

標準労務費

CCUS

電子契約

勤怠管理

法改正…。

経営者の仕事はどんどん増えました。

そして現場では昔ながらの価値観も残っています。

だから最近、私はこんな社長によく出会います。

元請けからは「週休2日、標準労務費、CCUSを徹底してください」と求められる。

一方でベテラン職人は「今の若い奴は根性がない」と言う。

その板挟みになり、結局社長自身が現場へ入り、穴埋めを続けている。

この状況では、会社は回っていても、社長は疲弊していきます。


M&Aは「会社を売る」ことではありません

最近は50代、60代の社長からの相談も増えています。

「まだ元気だけど、社員を守れるうちに次を考えたい。」

そんな前向きな相談です。

M&Aは廃業の代わりではありません。

社員の雇用を守り、

技術を残し、

地域を守るための選択肢です。

早く準備するほど、選択肢は広がります。


私が現場で感じること

私は東京のきれいなオフィスで経営論だけを語るコンサルタントではありません。

島田市・藤枝市・焼津市を中心に10年以上、建設会社の現場へ足を運び、社労士・キャリアコンサルタントとして、泥臭い経営課題と向き合ってきました。

だからこそ感じるのは、

会社の未来は制度ではなく、人で決まる。

そして人が育つ会社ほど、企業価値も高くなるということです。


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