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ハッピーライティングマラソンお題#63|「あなたを支えてくれている人は、誰ですか?


たぶん、もう一生会うことはなくても、私の記憶の中で私のことを支えてくれている人達がいます。

以前、ホテルで給仕の仕事をしていました。
夕食のコース料理や朝食を提供していました。

その頃は、新しい土地での仕事で、人間関係にも悩んでいました。

正直にいうと…同僚の中で価値観の合う人は1人もいませんでした(笑)

しかし、日々接しているお客様の中に尋常ならざる深い縁を感じる方がたくさんいらっしゃいました。

そのたくさんの方々の優しい言葉や、立ち居振る舞いが、今でも心の中に残っていて私を支えてくれているのを感じています。

今、思い返しても何故こんなにもやさしく接していただけたのか不思議に思います。

こんなことがありました。

常連のお年を召したご夫婦で、旦那様は地域の農業の大旦那みたいな方で、大きい組織の役をされているような方でした。

同僚は緊張がMAXになるのでみんな接客するのを嫌がっていました。私も嫌でしたが、断る理由も勇気もありませんでした(笑)

しかし、何故かご夫婦とも私を気に入ってくださり、ご来館の際には私が接客させていただくことになりました。

しばらくしたある日…
携帯にお客様から突然電話がかかってきて、

「お前んところの、沖縄の実家にさくらんぼ送っといたぞ!!
父ちゃん、母ちゃんに言っとけ!!」

と言って、すぐに電話が切れました。

ひっくり返りそうになりましたが(笑)、すぐに丁寧なお礼のメールを送りました。

その後、何年にも渡ってお客様は、季節のさくらんぼとりんごを沖縄の実家に送っていただくようになりました。

私の母はお礼にマンゴーや沖縄の地酒を送っていました。

お客様は、私に話す時には、とてもぶっきらぼうで、乱暴に話します。

しかし、私の父と母と話す時は、とても丁寧で優しく、ジェントルマンのように話していると知って衝撃を受けました。

「沖縄では、頂き物はすぐ食べることはできません。まず仏壇にお供えして、先祖にこういう方からいただきましたと報告して、食べてもらってから、そのお下がりを皆で頂きます。」

と言う私の言葉をちょっと嬉しそうに聞かれていたのを思い出します。

「お前の母ちゃんからもらった酒、床の間に飾ってるぞ!!
何かの記念日に飲むわ!!」

と笑顔でおっしゃっていたのを思い出します。

接客業をしていて、優しく接していただけるだけでも有り難いことなのに、自分を産んだ両親まで大事に気遣って頂いて…

いつものお辞儀が通常より10センチほど深くなっていました(笑)

今でも、お客様のことを思い出す度になんとも言えない底知れない情の深さを感じてハートがあたたかくなります。

言葉は悪いですけど…
「こんな人間がほんとにいるんだ…」
って思います。

こういう方と接したかけがえのない時間が、今もこれからもずっと私を支え続けるのだと感じています。



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