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うさぎとの生活

 妹は結婚する前、実家でウサギを飼っていました。名前はみっきーと言いました。とても気の強いウサギでした。動物病院に行ってまわりにいる優しいワンちゃん達に向かって、足で地面を蹴って威嚇し、ワンちゃんを怯えさせるようなウサギでした。妹はワンちゃんの飼い主に「申し訳ありません。」と謝っていました。またミッキーは誰にも抱っこされるのが大嫌いで、自分がやりたいことだけする自由なウサギでした。

 実はみっきーを飼う前、家族の間で一悶着ありました。頑固だけど穏やかな父が強硬に反対したのです。なぜそんなに反対するのか分からないほど感情的になっていました。

しかしこの問題は、妹が大きめのウサギ用ゲージを家に強制的に搬入することによって解決しました。

 家族のみんなは少しずつみっきーに慣れて、かわいがるようになっていきました。最初はぶつぶつ言っていた父も率先して世話をするようになりました。妹の帰りが遅くなったり、旅行に行ったりして家を空ける時などはゲージの掃除までするようになりました。

 そんな中、妹は父がウサギの世話に慣れていることに気がつきました。父を追求すると以下のような昔体験した話をしてくれました。

 父が小学生の頃、家の外でウサギを6匹ほど飼っていた。父は大事に、大事に世話をして育てていた。学校の帰りには、自分がお腹が空いていて早く家に帰りたくても必ずウサギの餌の草を摘んでから家に帰った。毎日ウサギの成長を見守るのが楽しみだった。ある日、見知らぬ大人が家に来て、ウサギを全部買い取って行ってしまった。大学の関係者で何らかの実験に利用されるという。乱暴に車に乗せられ運ばれていくウサギを見ながら、父は悲しみと無力感を感じ「もう二度とウサギは飼わない。」と心に誓った…

 みっきーが家に来てから、家族に笑顔がふえました。特に父に。父の深い傷をみっきーが少しづつ癒していったのだと思います。

 みっきーが天国へ旅立ってだいぶ経ちます。ウサギを飼ったことがある方はわかると思いますが、床のフローリングでウサギを遊ばせると、歩くときに爪が床に触れてコツコツと小さくてかわいい音がします。今でも眠りに落ちる直前にそのコツコツという音が聞こえる感じがします。なんとも言えない安らぎがあります。

 以前読んだ本の中で「動物は可愛がってくれた人を忘れることはない。たとえ死が訪れて、肉体的に離れ離れになったとしてもずっとつながっている。」と書かれていました。人と人との絆と同じくらい人間と動物との絆も強いと確信しています。

 みっきーは私たち家族にたくさんの癒しを与えてくれました。みっきーの記憶が思い出される時、ハートがぽっとあたたかくなります。まるで美しいローズクォーツの石がハートの奥で輝きを放っているように…これからもその記憶を大切にし、つながりを感じながら生きていきたいです。

 みっきーに愛と感謝を込めて…

 最後までお読みいただきありがとうございます😊

 

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