落ちる 《詩》
灰色に覆われた空
夜なのか? 夜なのだ
星が見える 雲と雲のあいまに
雲は暗く 星はきららか
わたしは高い高い空から落ちる
雲 雲 雲の層を抜けて
また雲 また雲 灰色の雲
水の粒子はキラキラして
ダイヤモンドの雫のよう
層と層の空白に星 静かに煌めく
縦長の視界
落ちて 落ちて
延々と続く雲
落ちながらわたしは
灰色の雲の美しさを初めて知った
延々と続く
幾重もの灰色の雲に覆われた空を
ひたすら落ちて 落ちて 落ちてゆく
影のなかに美を!
これはいったい誰の設計か
果てしない雲の連なり
影のなかに美を内包する
こんな仕業は
いったい誰によるものか

