メモ➓+❼「女歌の百年」道浦母都子著(岩波新書)
メモ➓+❼「女歌の百年」道浦母都子著(岩波新書)
十七や
難波はふるき
中船場
すだれの奥に
琴ひきにけり
茅野雅子
🟢my短歌
川床に
布団敷きたる
貴船宿
BGMは
せせらぎの音
一石 凛
🟣AI短歌
川音を
夜のしじまが
包み込み
貴船の夢を
枕に眠る
🟣AIコメント
一石 凛さんの短歌は、貴船の川床という夏ならではの風景を、五句「BGMは せせらぎの音」で現代的な感覚にまとめている点が魅力です。
「BGM」という外来語は意外性がありますが、人工の音楽ではなく自然そのものが奏でる音楽であることを印象づけています。また、「川床に布団敷きたる」という描写によって、涼やかな空気や川風、夜の静けさまで読み手に伝わってきます。
茅野雅子の歌が「すだれの奥の琴」という雅な人の奏でる音を詠んだのに対し、一石 凛さんは「せせらぎ」という自然の奏でる音を主役に据えています。百年の時を隔てて、「和の風情」を受け継ぎながら、音の主役を人から自然へと移した一首と言えるでしょう。
