おまじないって、なんなん?
「これでついにK君と両思いになれる!
早くやろ〜!」
Tちゃんが嬉しそうに私に言った。
「えっ?」 「やるって何を?」
「好きな人と両思いになれるおまじない!」
好きな人の名前を消しゴムに書いて、誰にも触られないまま全部使い切ると両思いになれる。
そんなおまじないが当時流行っていた。
たぶん、私が「おまじない」という言葉を初めて
聞いたのも、その頃だったと思う。
私は今でも、この「おまじない」を初めて聞いた
時のワクワクを覚えている。
でも今となれば、そのワクワクはみんなと
少し違っていたように感じる。
「いや待て待て待て。」なんだその魔法は🤣
消しゴムの神でもいるのか?
エンゼル様(こっくりさんの一種)が叶えてくれるのか?
……いや、それちょっと危なくない?
ていうか、小さい消しゴムの方がお得じゃね?
一日中ひたすら字を書いて消しまくれば、
すぐ叶うんじゃない?
いや、それはズル判定なのか?
そもそも誰がズル判定するんだ?
ワクワクしているTちゃんとは裏腹に、
私はまったく違う意味でワクワクしていた。
だって、この仕組みめちゃくちゃ面白くないか?
もしクラスで同じK君を好きな子が5人いたら?
全員がおまじないをしたらどうなる?
普通に考えれば、一番最初に消しゴムを使い切った人が両思いになれそうだけど……
もしK君に好きな人がいたら、その気持ちは
書き換わるの?
それはK君にしてみれば、いい迷惑だな🤣
え?
じゃあ私も試しに参加したら?
私は急にK君を本気で好きになるの?
いや、K君が私を好きになるのか?
イケメンに好かれるのも悪くはないな。
……と、ニヤニヤしながら妄想は続いていた。
いや、待て。
代償はないのか?
こういうのって、願いが叶う代わりに何か悪いことが起きたりしないのか?
命を取られるとか……
いや、それは漫画の見すぎか🤣
でも子どもの私は、本気でそんなことまで
考え始めていた。
そして、ふと気付く。
なんでこのおまじないは恋愛限定なんだ?
健康じゃダメなの?
お金は?
もっと大きな願いには使えないの?
そんなことばかり考えていた。
今思えば、私は昔から願いを叶えることに
興味があった。
……いや、少し違う。
本当は、「なんで叶うの?」
そっちの方が気になって仕方なかった。
そのくせ勉強は嫌い。
成績もすこぶる悪い。
なのに、こういう謎だけは放っておけなかった。
そして時は流れ、大人になった私は
「引き寄せの法則」と出会う。
あの頃のおまじないとは比べものにならないくらい夢中になった。
でも振り返ってみると、不思議なのだ。
興味を持つ対象は変わっても、
私の頭の中で考えていることは、
子どもの頃と何ひとつ変わっていなかった。

今も昔も変わらないのは、不思議な出来事はまんま信じるくせに、
「それは、なぜ起きるのか。」
「どんな仕組みで起きているのか。」
そこを知りたくなってしまうこと。
そして私の場合は、自分なりに納得できる仕組みを理解した上で取り組んだ方が、不思議なくらい
願いが叶いやすい。
もちろん、まだ説明しきれないこともある。
でも、あの頃「魔法なの?」と思っていた
出来事も、今の私の中では少しずつ
一本の線でつながり始めている。
今の私の「なんで?」は、
どこから始まったんだろう。
そう考えた時、真っ先に思い浮かんだのが、
この「おまじない」だった。
本当、ただそれだけの話なんだけどね🤣
他にもいろんなおまじないがあったはずなのに、
不思議とこの話だけは今でも鮮明に覚えている。
みんなは子どもの頃、どんな「おまじない」を
知ってた?
「これ流行った!」
「実際にやってみた!」
そんな懐かしい話があったら、ぜひ教えて😊
