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Dax125


コーヒーを飲み干し、レベルチェックをして、垂直に伸びた神経を縦に伸ばす。
針の上の静寂。
意志が曇った人々のノイズを無視した。

今日の気分を下北沢の人混みに置いてきた後、つまんだ鼻から垂れた心の汗。
それをエクスキューズと呼ぶ。
愛のある温かい呼吸で、真空でも鳴らすラッパ。

土壌を改善し、養分としての人間を吸ったニンジンを横目に、防塵マスクをして進む。
今さら始める二十年遅れの青春で、人の失望を買う。

サラリーの圧縮。
ジップロックに、キットカット
運命みたいによれたワイヤーの上を歩くフェニックス。
愛想とシワ寄せが、鉄板焼きの油みたいにはじける。
理想と暦が、新聞の折り込み広告みたいに破れる。

磯野貴理子。
コーヒーで割った位相のズレ。
スマイルだけは値上げしない。

加害を消費し、へぇと言って飽きる。
古いものに興味もなければ、新しいものにも興味がない。

スペースキーをクリックして自動で回復する体力の恩恵も得られず、ローリングで時間を潰す。意味なき反復を繰り返す。

日光で消毒した目玉が割れて、中からピリ辛のチキンレッグが、風見鶏のように左右している。
打ち落とした鳥の羽が風に揺れ、体感温度が下がってもまだ反復は終わらない。

二重顎の段差に反り残した髭を抜いて、名刺を挟む。そのデブの声は、やけに甲高い。

ジップロックに、キットカット
フェニックスは運命みたいに寄れたワイヤーの上を歩く。
愛想とシワ寄せが、鉄板焼きの脂みたいにはじける。
理想と暦が、新聞の折り込み広告みたいに破れる。

フレックス通勤でも、オフサイドが腑に落ちない。
山手線で酸欠を起こし、ブラックアウト。
位相の外側に、星。
光に近づく。
今まで挨拶を交わしてきた人たちの顔が、駅伝の見物客みたいな顔で通り過ぎていく。

僕のDAXを、安物の奇形だと鼻で笑ったおばさんはスナックで客に酒を飲ませて、始発のメトロで喪に服してる。

裸の棚卸。
裸で数え、数に脱がされる。
「人生は不平等で、悲しみも人それぞれ」
その言葉にフリルを縫い足し、クリアランスセールで売ってもなお余る。

昼から死の香りがしたから、
今日はシソとゴマを入れた出汁巻きにしようと決めた。
宇宙空間を漂う人骨が、直径十五センチくらいの鉱石と同じスピードで走り続ける。

僕はドライブして、軽井沢へ。
ピスタチオのクリームが入ったシュークリームを、他人の飼い犬に食わせて、喜ぶ犬を睨みつける。
オーツミルクで作ったチャイティーを飲みながら、被害と加害の話をして、へぇと言って忘れていった。

団地と団地の間を縫って走り、国道に出て、救急車と何台もすれ違う。

畳の上に、
被害と加害のように埃が積もった、
トライアンフのスラクストンを飾ってある研ぎ屋に、
刃こぼれした包丁を渡す。
店内は恋愛リアリティショーとK-POPと救急車。
職人は作務衣。レジの目の前に柱。
不死川実弥のステッカーとNAS。

ネッシーの首だけをジェンガみたいに抜いて、小川を渡る橋にして、そちら側へ進む。
まとわりつくピスタチオのクリーム。
緑黄色の叫び。

フィヨルドに咲いた一輪のスミレを摘み取り、
「自分らしく生きる」とカラスの爪が屋上の瓦を引っ掻くような声で言った人のことを思い出す。

僕のDAXは、センターキャリアに乗せたおでんをこぼしながら運ぶ。
太ももについた出汁が空冷で冷えて、ひび割れた自意識に染み込む。
甘味の魂が絡まり、手羽先の折れた骨みたいに、重心の位置が定まらない。

ノーヘル中学生がトラックの間をすり抜け、逆走し「磯野貴理子」と叫んでいる。
フィヨルドの一輪のスミレ。
下道の軽井沢は、距離が距離である事を辞める。
追いやったノイズのケツに追いつき、針の上でレベルチェック、ノーヘルと救急車を煽る。


解説ポエム

コーヒーを飲み干して行うレベルチェックは、世界より先に、自分の縫い目を確かめる癖だ。
垂直に伸びた神経を縦へ縫い直すと、静けさは増えるのに、「針の上の静寂」はすぐに針先の向きを変える。
下北沢の人混みに置いたはずの気分が、つまんだ鼻から心の汗として戻り、エクスキューズと名づけた。
追いやったノイズは外へ退かず、視界の端でこちらの呼吸を模倣している。真空のラッパほど、音は意味より速い。

ジップロックの甘さは密封ではなく、愛想の保存だ。
ワイヤーの上のフェニックスは、鉄板焼きの油に弾かれても歩くふりを続ける。
サラリーが圧縮され、暦が折り込み広告の折り目で裂けるたび、スマイルだけが値上げされない。
磯野貴理子が、位相のズレを薄める合図になる。

安物の奇形と笑われたDAXは、センターキャリアのおでんをこぼし、太ももの出汁で冷えた顔を作った。
被害と加害を語ってへぇと鳴らし、犬の口にピスタチオの甘味を押し込む手つきまで、同じ速度で忘れていく。

スペースキーの回復が無い身体でローリングし、山手線で酸欠になって光に近づく。
ネッシーの首を抜いて橋にし、畳の上に埃を積んだスラクストンが飾られた研ぎ屋へ刃こぼれの包丁を渡すと、恋愛リアリティショーとK-POPが救急車を上書きした。
軽井沢へ向かう距離が距離を辞め、フィヨルドの一輪が見える。
棚卸で数に脱がされるとき、救急車のサイレンは誰のレベルチェックになるのか?

DAX125

Honda DAX125について


簡易スペック
• エンジン:空冷4ストOHC単気筒 123cc(FI)
• 最高出力 / 最大トルク:6.9kW(9.4PS)/7000rpm、10.8N·m /5000rpm
• 変速 / クラッチ:4速+自動遠心クラッチ(クラッチレバーなし)
• 車重 / シート高:107kg、775mm
• タイヤ:F 120/70-12、R 130/70-12(12インチ)
• 燃費 / タンク:WMTC 65.7km/L、3.8L(航続は机上で約250km、実走は上下)
• ブレーキ:前後ディスク、フロントABS

簡単な乗り味とユーザーの声まとめ

• 得意レンジ:街〜下道の中速域。取り回しと気楽さが強い(4速+自動遠心クラッチが効く)。
• 苦手が出やすいレンジ:速度が上がるほど不安が出る人がいる。
• 12インチ小径+車体を挟みにくい形で、ニーグリップしづらく、風や路面入力が気になりやすい。
• サス:体重・路面・積載で評価が割れやすく、不満が出ると足まわり調整/交換に行きがち。
• 積載/拡張性:タンクは小さいが、ラックやバッグで性格が変わりやすい“伸びしろ”がある。

個人的感想
• タイヤ小さくて路面からの振動が強い
• ニーグリップできず。90km/h超で異様な迫力と断末魔のようなエンジンサウンド
• サスペンションは安物で長時間は乗りにくい。
• 見た目は可愛い

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