派遣社員、貿易事務職の限界について
ここ数年、コロナ禍くらいからでしょうか。貿易事務の派遣社員として働くことに限界を感じ始めました。
お金のためには、生活を維持していくためには、働かなくてはならない。でも、毎日毎日同じことの繰り返しの日々が、1日7時間パソコンに向かう日々が辛くて虚しくて仕方なくなる。
麗子は前回話した通り、保険の営業職を退職後は、貿易事務の派遣社員としてずっと働いています。これまでに都内の商社や物流会社、メーカーを5社くらい転々としています。
保険の営業職を経験して、決められた答えのない難問を解くような、自分でゼロから売上を生み出さなければならない営業という仕事の難しさを痛感しました。
決められたことを決められた通りに行い、1日の仕事の流れ、毎月の仕事の流れが決まっている事務職ならば、落ち着いた環境で自分主体で仕事ができると思ったことと、大学時代に国際関係と英語とフランス語を学んでいたのでそれらを活かせると思い、貿易事務に転職しました。
当時から事務職の正社員の雇用枠は少なくなっており、採用面接に通らなかったのもあるが、麗子はずっと同じ環境に居たらどうしても嫌になってしまうため、どの会社に入っても定年まで、あるいは5年、10年と続けられる自信がなかった。
色々な職場を経験したいと敢えて派遣社員として働くことにした。貿易事務ならば派遣の方が良い環境(大企業など)で働きやすく、時には派遣先の社員よりも時間当たりの給与も高かったんです。
専門商社、総合商社、メーカー、物流会社、様々な業種から貿易事務の仕事に向き合って、自分のペースで知識と経験を積んできました。最初の頃は、色々な会社で働けて色々な人と出会い、新しい知識を身につけられて楽しかった。ワクワクした。
でもここ数年、仕事がつまらない。毎日同じことの繰り返し。やり尽くした、、知り尽くした、、という気持ちかもしれません。新しい派遣先に行っても、業務や人間関係に慣れてしまえば、やることは大体同じことの繰り返し。
貿易事務の派遣はかつては専門事務職として時給も割合高く、年々上がっていました。しかし、ここ数年は時給が頭打ち。上がってません。
AIの普及もあり、専門知識が必要とされなくなっているのが理由のようです。この分野で15年働いた私のスキルが評価されていない悔しさもあるのですが、
一方で、貿易事務の仕事は、インコタームズなどの国際ルールや輸出入書類の読み方、物流の流れ、通関や決済の流れなどの貿易知識さえ取得してしまえば、極論を言うとやってることはコピペの繰り返し作業・伝達業務・データ入力作業なのでAIに任せられる部分は任せるべきだとも思います。
貿易事務の仕事は繰り返しの単純作業の一方でミスや見落としが許されないので人間がやるにはあまりにも目と神経を酷使するんですよね。このような作業のせいで深夜まで残業して体を壊してしまった同僚を数多く見てきたので、AIは貿易業務に絶対に導入されるべきだと思う。
麗子の職場はAIの導入が始まっているんだけど、やっぱり仕事を奪われるから反対!っていう抵抗勢力がいて、中々進んでいません。
過去の栄華に固執して、根性論で体調や精神を病みながらひたすら耐える。それよりも、AIを導入して効率化するという現実に向き合う勇気を持つべきだと思うのですが…。
最近、仕事が面白くなくて辛い。以前は、仕事を通して貿易知識を積み上げる楽しみがあったが、もう知り尽くした。分からないことは会社PCに入っているAIに聞けますし。
今後、AIが本格的に導入されたら、派遣社員として貿易事務の仕事は枠が少なくなるでしょう。貿易事務職として今後も働いていくのか、もしくは新しいまったく別の仕事に挑戦してみようか、と考える日々です。
本当は接客販売業に挑戦してみたい。麗子の繊細さ、相手を思いやる対人力、明るさ、接遇スキル、そういった能力を活かしてみたい。それがお金になるってすごいことじゃない?
サービスが機械化され、他人とのコミュニケーションが減った時代だからこそ、接客って付加価値を生み出せるものだと私は思います。
英語をつかった観光ボランティアやタイミーでの隙間バイトから初めてみようかな。
いずれにしてもワクワクする方に進みたいと思います。
