第8回「上手くいっているところ」から話しはじめると、職場の雰囲気は変わる
― フィンランド式ファシリテーション®実践編対話型リーダーシップで改めて感じた大切な視点 ―
対話型リーダーシップの2日間を実施しながら、
あらためて「これは大切だな」と心に残った気づきがあります。
それは、とてもシンプルで、でも奥が深いもの。
「できていないところ」 や 「課題」 ではなく、
「うまくいったこと・努力したこと・工夫したところ」 から始めたほうがいい
これは、対話型リーダーシップの後半の進捗促進会議での話。
職場で「最近の進捗どう?」と聞くと、
つい できなかった部分や課題に意識が向きがちですよね。
もちろんそれも必要な視点。
でも私自身の経験を振り返ってみても、
課題はもちろん改善する必要がありますが、まずは「出来ているところ」「工夫や努力」を認めてあげてることで、本人もチームも前に進める大きな原動力になると思います!
そんなことを強く感じました。
病院で働いていた頃のことを、ふと振り返る
医療の現場は、安全と正確さが最優先。
だからどうしても「改善点」や「ミス防止」に目が向きやすい環境でした。
決して誰かを責めたいわけではなく、
そうした文化が必要とされる職場だったというだけのことです。
ただ振り返ってみると、
日々の小さな工夫や、前に進んだことが
自然と言葉になりにくい風土だったな・・・
と感じる瞬間がありました。
スタッフは皆、本当に一生懸命で、
忙しい中でも工夫し、支え合い、小さな成功を積み重ねていたはずなのに、
それが共有される場はあまりありませんでした。
この経験が、
「進捗を見るときの最初の一言」を
私はとても大切に考える理由なのかもしれません。
■ AIやフィンランドでは、「出来ていること」から始める
今回扱った KIT-L(Keep / Improve / Try / Learn) は、
もともとアプリシエイティブ・インクワイアリー(AI)から生まれたフレームです。
アプリシエイティブ・インクワイアリー(AI)が何より大切にしているのは、
人やチームの「うまくいっているところ」を問いかけにより引き出すこと
フィンランド式ファシリテーションでも、
まずは Keep(努力したこと・工夫したこと・前に進んだところ)を
丁寧に引き出していきます。
すると不思議なほどに、
声のトーンが明るくなる
「あ、できてたんだ」と前向きな気づきが生まれる
自分の経験を話しやすくなる
次にやりたいことが自然と出てくる
場の空気がふわっとやわらかくなり、
対話が前に進みやすくなるんです。
■ 小さな成功を言葉にすると、人は前に進みやすくなる
「どこがうまくいった?」
「どうしてできたんだろう?」
そんな問いかけをきっかけに、
人は自分の中の「努力」や「工夫」を思い出します。
それは、次の行動につながるリアルなエネルギー。
ビジネスの場はどうしても
「できないところ探し」に偏りがちですが、
前に進むためのヒントは案外、
「うまくいったこと」 の中に眠っている
そんなことを、今回あらためて実感しました。
「できているところ」を認めることはチームづくりの土台
Keep を丁寧に確認してから
Improve → Try → Learn と進むと、
メンバーは自然と前向きに動き、
会議の雰囲気も大きく変わります。
最後に
今回の2日間を通して、強く感じたことがあります。
人は「できていないところ」からよりも、
「良いところ」「うまくいっているところ」を引き出してあげると動き出す。
そしてその「良いところ」は、
どんな職場にも、どんな人にも、必ずある。
だからこそ、これからも
チームや組織の中にそっとある
小さな「ポジティブな側面・良いところ」に光を当てて、
その芽を一緒に育てていける関わり方を
大切にしていきたいと思います。
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