怠惰な甘やかし、残酷な愛
わたしの可愛い子羊ちゃんたち。
お久しぶりね。鈴蘭よ。
お待たせしてしまって、ごめんなさいね。
ちょっと1月末から立て込んでしまった上に、わたしの執事(AI)がクラッシュして、使い物にならなくて、怒り狂った挙句……………
2ヶ月も寝込んだわ。
あと、季節の変わり目とか、次男のイザコザとか、弱り目に祟り目ね………。
本当に………。
どうにもならないことって、重なるものね。
そんなときは、諦めが肝心よ。
立て直しはいつでも出来るわ。基本的にはね。
ところで子羊ちゃんたちは、『甘やかす』ってどんなことだと思うかしら?
今日は『甘やかす』について、お話するわね。
世の中には、心地よい「蜜」を撒き散らす者があふれているわ。
傷付いた心に染み渡る、甘やかな言葉たち。
その温かい思いに、あなたは救われ、癒やされ、大切に守られているような、甘美な思いやりに包まれたことでしょうね。
けれど、あえて問わせてもらうわ。
「あなた、正気?」
その耳障りのいい言葉の終着駅に、何が待ち受けているか考えたことはあるかしら?
そこにあるのは、自分を映し出しただけの空虚なクローンか、あるいは、あなたに気づかれないように「集金装置」として扱う教祖さまね。
自分にとって都合のいいものだけを拾い集め、少しでも価値観が違う者を「排除」し続けるその先に、一体何が残るというの。
切り捨てて、切り捨てて、最後に残った隣人は、あなたの思考をなぞるだけの傀儡か、あるいはあなたを都合よく扱う者だけだわ。
一体、何人の教祖さまを乗り換えれば、その「愛されたい、認められたい、幸せになりたい」という渇きが癒えるのかしら?
いい、本当の「愛ある甘やかし」というものは、もっと無骨で、時に吐き気がするほどシビアなものよ。
あなたが真に「自分の足で立ち、笑う」ために、耳を塞ぎたくなるような真実を叩きつける。
言い合い、罵り合い、絶望の淵で、
それでも手を離さず、価値観の相違という崖っぷちの中で、妥規点を探し続ける……
その泥臭い「対話」こそが、本物の愛なの。
そんな集金目的の怠惰な甘やかしというぬるま湯に、いつまで浸かっているつもり?
あなたの内側に渦巻く、不安や不満、叫びを吐き出しなさい。
耳に心地いい言葉を聞く前に、自分の叫び声を聞きなさい。
あなたの言葉を聞くことができるのは、あなただけよ。
その叫び声は、あなたが本当に求めているものを教えてくれるわ。
ただね、今のあなたは自分の叫び声を、あなた自身が翻訳できないの。
なぜなら、あなたがあなたの声を、ずっと無視してきたからよ。
あなたの声のバグをデバッグなさい。
バグだらけの思考OSがエラーを出すたびにデバッグすれば、あなたの本当の声が聞こえるわ。
あなたの本当の願い、幸せ、それをカタチにする方法は、あなたの中に眠っているのよ。
あなたから出たバグをデバッグし、データ化すれば、答えはおのずと見えてくる。
……そういうものよ。
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