一年でいちばん寒い日に、甘酒と味噌と卵の話をしませんか?
こんばんは。
今日は大寒(だいかん)。
暦の上で、一年でいちばん寒い日。
仕事帰り、手がかじかむような冷たい風。
いつもの帰り道も、今日は少し足早になりますね。
でも、ちょっと立ち止まってみてください。
この「底冷えの夜」だからこそ味わえる、日本ならではの知恵と楽しみがあるんです。
◆冬がくれるごちそう、「寒仕込み」という文化
「寒(かん)」とは、小寒から大寒、そして立春の前日までのおよそ30日間を指します。
この間に汲んだ水は「寒の水」と呼ばれ、雑菌や不純物が少なく、発酵に適した水とされてきました。
この水で仕込んだ味噌や日本酒は、じっくりゆっくり熟成し、
深いうま味とまろやかさが生まれると言われています。これを「寒仕込み」といいます。
たとえば——
味噌汁の湯気の中に、ふっと立ちのぼる香りの奥深さ。
日本酒をすこし口に含んだときの、キレと余韻。
それは、冬の寒さが“おいしさ”に変わる瞬間です。
◆1月20日は「甘酒の日」。知ってましたか?
実は、今日——1月20日は「甘酒の日」でもあります。
冷え込む夜にぴったりな、うれしい記念日ですよね。
特におすすめなのは、米こうじから作るノンアルコールの甘酒。
自然な甘みとやさしい口当たりで、夜のリラックスタイムにぴったりです。
甘酒にはビタミンB群やアミノ酸が含まれていて、「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養豊富。
私も毎朝飲んでいて、今の時期は、冷えた体をじんわり内側から温めてくれます。
お風呂上がりに、湯のみで一杯。
それだけで「今日はいい一日だったな」と思えるかもしれません。
◆大寒卵で、金運アップを願う夜
「大寒卵」って、ご存じですか?
それは、大寒の日に産まれた卵のこと。
この時期は寒くてニワトリの産卵数が減るため、
生まれた卵は栄養価が高く、貴重とされてきました。
昔から、「大寒卵を食べると金運が上がる」「一年健康で過ごせる」といった言い伝えも。
スーパーでも縁起物として並ぶことがあるので、
もし見かけたらぜひゲットして、卵かけごはんやだし巻き卵で味わってみてくださいね。
夜に食べる大寒卵——
なんだか「ちょっといい明日が来そう」な気がしませんか?
◆今が旬の、からだ温まる食材たち
大寒の夜におすすめしたいのが、旬の冬野菜。
寒い季節に旬を迎える野菜たちは、自然と体を温める作用を持っています。
たとえば…
ごぼう、にんじん、大根などの根菜類
白ネギ、しょうがなどの体ポカポカ食材
ほうれん草や白菜などの栄養たっぷり葉物野菜
他にも、ぶり、たら、カニ、など。
温かい鍋や煮物、スープにして楽しめば、
冷えた心と体が、ほっとほどけていくような気がします。
また、金柑やポンカンなど、旬の果物でビタミン補給もぜひ。
◆裏千家の「大炉」——茶道に見る冬のおもてなし
茶道の世界でも、寒さの厳しい時期の特別なしつらえがあります。
それが、裏千家で使われる「大炉(だいろ)」という特別な炉。
通常の炉よりも大きく、湯気の立ちのぼり方も、暖かさの伝わり方も違います。
この時期のお茶席では、寒さの中にこそある「ぬくもり」がおもてなしになります。
茶道のこうした感性に触れると、
“ただ寒いだけじゃない”冬の奥ゆかしさに気づかされますね。
炉については、また改めて書いてみたいと思います。
今夜は、「寒さを味わう」夜にしませんか?
今日が一年でいちばん寒い夜。
でも、こんな日だからこそ味わえるものがあります。
雑菌の少ない水で仕込んだ、深い味わいの発酵食品
栄養が凝縮された、大寒卵
甘くてあったかい、甘酒の一杯
お腹の底から温まる、旬の野菜の煮物
心まで和む、茶道の炉のぬくもり
「寒さ」はつらいだけじゃない。
冬の静けさが育てたごちそうは、体にも心にも、ちゃんと効きます。
今夜は少しだけ早く帰って、
温かい湯気の中で、大寒のごちそうを味わってみてはいかがでしょう?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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