【エスコン6】アバランチ隊のF/A-18F スーパーホーネットを作ってみた ~ 1/72 ハセガワ E18 製作記録
今回は『エースコンバット6』に登場するエメリア共和国海軍第2空母航空団第2戦闘攻撃飛行隊 “アバランチ隊” 仕様のF/A-18F スーパーホーネット(1/72スケール ハセガワ製)のプラモデル製作記録だ。
スカイキッド隊(ミラージュ2000-5)、スティングレイ隊(A-10C)、ウィンドホバー隊(F-16C)に続く、エメリア軍の友軍部隊を作るシリーズ完結編となる。ベースキットには、ディテールと組み立てやすさに定評のあるハセガワの定番キット(型番E18)を使用する。
機体や部隊の設定解説をはじめ、キットの組み立てのポイント、実在機とは一味違う架空機としての塗装・デカール仕上げの工程まで詳しく紹介する。
※なお、前段は設定の話とかが延々と続くので、早く制作記録を読みたい人は目次から飛んでくれたまえ
最初から最後まで読むと、この完成形に辿り着くまでの記録が綴られているぞ。

エースコンバット6 アバランチ隊とは
"エストバキア野郎の動きが鈍ってきた、もう息切れか?"
― フレディ・デュラン大尉(アバランチ隊 隊長)
アバランチ隊(Avalanche Squadron)は、ゲーム『ACE COMBAT 6 解放への戦火』に登場するエメリア共和国海軍 第2空母航空団所属の第2戦闘攻撃飛行隊だ。 空軍所属の部隊が多く登場する同作の友軍において、海軍航空隊として最前線で制空任務や対地支援に奔走した。
基本データ
正式名称:第2空母航空団 第2戦闘攻撃飛行隊(2nd Air Carrier Wing, 2nd Strike Fighter Squadron)
通称:アバランチ隊(Avalanche Squadron)
所属:エメリア共和国海軍
主装備:F/A-18F スーパーホーネット
隊長:フレディ・デュラン(Freddie Duran)
部隊名である「アバランチ(雪崩)」が示す通り、勢いと突破力のある部隊として描かれている。
エメリア・エストバキア戦争での活躍
グレースメリア攻防戦
2015年8月30日、エストバキア軍によるグレースメリア侵攻時、首都防空戦にいち早く参加。しかし、エストバキア軍の空中艦隊(アイガイオン)による巡航ミサイル「ニンバス」の圧倒的な飽和攻撃の前に防衛線は崩壊し、タリズマン(ガルーダ隊)らと共に西方へと退却を余儀なくされる。
エメリア軍反攻作戦
ケセド島まで撤退したのち、エメリア軍の反攻作戦に主力として参加。 海軍の空母を拠点とする艦載機部隊でありながら、アネア大陸への上陸作戦から始まり、シルワート防衛戦、サン・ロマ解放戦など、重要な航空戦・支援任務には必ずと言っていいほど姿を見せ、ガルーダ隊と肩を並べて戦った。
グレースメリア解放戦
2016年3月31日の首都奪還作戦では、グレースメリア上空の制空権を確保すべく奮闘。激戦の中、エストバキア軍のエリート部隊であるシュトリゴン隊とも激しい空戦を繰り広げた。
シャンデリア攻略戦
戦争の最終局面である超巨大レールガン要塞「シャンデリア」攻略戦にも参戦。濃密な対空砲火と無数の敵機が飛び交う極限状態の中、エメリア軍の勝利に大きく貢献している。
部隊の特徴
アバランチ隊の最大の特徴は、非常に好戦的で血の気のあるパイロットが揃っている点だ。 近接航空支援(CAS)を淡々とこなす空軍のスティングレイ隊とは対照的に、アバランチ隊はマルチロール機(F/A-18F)の特性をフルに活かし、空戦でも対地戦でもアグレッシブに立ち回る。
隊長のフレディ・デュランをはじめ、戦闘中も強気な発言や敵を挑発するような威勢の良い通信が目立つ。口の悪さや自信過剰な面があるものの、その飛行技術と戦闘能力は本物であり、ガルーダ隊を背後から支える非常に頼もしい友軍エース部隊である。
ボーイング F/A-18F スーパーホーネットについて
概要
F/A-18F スーパーホーネット(Super Hornet)は、アメリカの旧マクドネル・ダグラス社(現ボーイング社)が開発した空母艦載型の多用途戦闘攻撃機(マルチロール機)だ。愛称は「スーパーホーネット」または「ライノ」。 1999年からアメリカ海軍に配備され、名機F-14トムキャットの後継として第一線で活躍している。今回制作する「F型」は乗員2名の複座型モデルであり、海軍所属のアバランチ隊が運用する機体として、まさに設定に合致したチョイスとなっている。
基本諸元
製造会社:ボーイング社(旧マクドネル・ダグラス社)
乗員:2名(F型)
全長:18.31m
全幅:13.62m
エンジン:GE F414-GE-400 ターボファン×2基
最大離陸重量:約29.9t
最大の特徴
「大型化」による圧倒的汎用性
初期型のF/A-18A〜D(通称:レガシーホーネット)から機体をひと回り大型化し、再設計に近い改修が施された。これにより、燃料搭載量(航続距離)と兵装搭載量が大幅に向上。 主翼下のハードポイント(兵装を懸架する場所)が増設されており、空対空ミサイルから空対地誘導爆弾、対艦ミサイルまで、あらゆる任務に対応できる柔軟性が最大の武器である。
優れた高迎角飛行性能
主翼の付け根にある延長部分(ストレーキ)が大型化されており、低速時や機首を大きく持ち上げた状態(高迎角)でも失速しにくい優れた機動性を誇る。近年では映画『トップガン マーヴェリック』で主人公たちが搭乗し、その変幻自在な機動性をスクリーンで見せつけたことでも広く知られるようになった。
1/72 ハセガワ F/A-18F(E18)キットの製作工程
というわけで、今回も部隊や機体の解説でたっぷり語ってしまった。すでに何人か読むのを脱落しているかもしれないが、ここまでついてきてくれてありがとう。ここからはいよいよプラモデルの制作に入っていこう。
エースコンバット6の友軍機を作るシリーズも、イタレリ製ミラージュ2000-5(スカイキッド隊)、GWH製A-10C(スティングレイ隊)、そして前回のタミヤ製F-16C(ウィンドホバー隊)に続く第4弾となる。 機体を彩るアバランチ隊の部隊章デカールは、これまでのシリーズ同様、ハセガワから発売されていた「F-15E ストライクイーグル ガルーダ1」のキットにオマケで同梱されている友軍デカールを使用する。デカールさえあれば、ベースキットを用意して好きな友軍機を作れるのだからありがたい。
採用キット紹介
さて、今回の母体となるキットはこちらだ。

泣く子も黙るハセガワのド定番キット、1/72 F/A-18F スーパーホーネット(型番:E18)である。
スカイキッド隊のイタレリキットでは海外製特有のクセに気を使わされ、スティングレイ隊のGWHキットも中々にカロリーが高かった。しかし今回は、前回のウィンドホバー隊で作ったタミヤ製キットと同じく、安心と信頼の国内メーカー・ハセガワの純正キットである。 キャラクターモデルではなく、純粋なスケールモデルとして戦闘機を作る身としては、こうした素性の良い国産スタンダードキットは本当に心強い。余計なすり合わせやリカバリーに神経をすり減らすことなく、純粋に工作と塗装を楽しめそうだ。
このE18のスーパーホーネットはマーキング違いで複数の種類が発売されているが、アバランチ隊のマーキングの元ネタはVFA-14、アメリカ海軍の第14戦闘攻撃飛行隊“トップハッターズ(Tophatters)”のマーキングである。
残念ながらトップハッターズは単座のE型なので、E19キットとして発売されているのだが、改造母体としては不適切である。マーキングのバランスなどの参考にするにはいいかも知れない。
パーツ構成
箱を開けるとクリアパーツとそれ以外が袋詰めされたランナーが出現する。

A4の取説が入っており、組み立て指示は4ページで終わり。
後はデカールと塗装指示となっている比較的単純なキットである。取説上はな?

ランナーを一つ一つ紹介していく。










マーキングとしては、ジョリーロジャースかブラックエーセス辺りのキットを母体としたほうが、マーキングの流用はし易いと思われるが、そっちのキットは限定品で高いのよね…
コクピット製作
まずはいつものように、コクピット周りの組み立てから進めていこう。
複座のF型なので、タンデム配置された操縦席と火器管制となっている。
とりあえず、米軍仕様に沿ってコクピット内装色はクレオスC317を吹いておく。


前回タミヤのF-16のコクピット内のコンソールが塗装指定というハードモードだったが、ハセガワはちゃんとデカールを用意してくれているので良心的である。まあ、白黒なのでリアルさを追求する人には不評だろうが…キャノピークローズにしたらどうせほぼ見えないのだ!

前席と後席の射出シートは一体成形となっている。
とはいえ、年代物?のキットなだけありバリがある。デザインナイフでササッと削ってから、塗装する。

HUDはクリアパーツになっているが、透明部分をマスキングして、グレアシールドに取り付けてしまう。後でグレアシールドを黒で塗装する時に一緒に塗装してしまえば楽だからね。

デカールを貼り付けて一晩乾燥機で乾かしたら完成だ。

機首の組み立て
コクピットを乾燥させている間に、機首も組み立て始める。
うーん、機首のパーツが不可思議な分割になっておる。
ノーズコーンと機首側面パーツが一体になっているのだが、機首下のギア格納庫含めたパーツが別パーツになっており、機首の上面は機体本体パーツと合わせるという複雑な構成だ。
とりあえず、ノーズコーン含む機首側面パーツを合わせる。あまりピタッと合わないので合わせ目をヤスリで軽く均してから合わせる。

機首下面のギア格納庫のパーツを取り付けるが、側面のアールを合わせるのが結構大変なのと微妙に隙間が空くので綺麗に合わせるのはなかなか難しいぞこれ。

とりあえず何とか組み上がったのだが、合わせ目に段差ができるのでデザインナイフの刃で削って均しておく。


乾燥が完了したコクピットバスタブをセットする。

この上から機体上面パーツをはめ込む。

取説ではコクピットの前面パネルを取り付けてから、機体パーツを被せる指示なのだが、うまくハマらないので、後席の前面パネルはこのパーツをハメてからコクピットに取り付けたほうが良い。
あと、塗り分けがメンドイのではめ込む前にグレアシールドには黒を塗装しておいたほうが良い。
これはなかなか組み立て難易度が高いキットだぞ…

エアインテークの組み立て
エアインテークがこれまた酷い。
ガッツリ押出ピン跡が残っているので、特にエアインテーク入口側の凸ピン痕はヤスリで消し込んでおく。
奥側の大きな凹みの押出ピンは…組み上がったらどうせ見えんだろうとそのままにした。

外側のパーツと併せて長方形のエアインテークが組み上がったが、これを綺麗に合わせるのは至難の業である。
仮組みをして位置決めをしたらマステか何かでしっかり仮止めしてから、流し込み接着剤で固定するのが無難だが、位置決めをしてからマステを貼るまでにズレるので、トライ&エラーを繰り返した。

よく見てみると、内側に大きな溝が斜めに入っている。実機にはこんな溝は無いはずなのでパテ埋めなどして消すのが妥当だが…1/72だしこんなところまで見ない!と割り切ってそのままにするという手もある。私は見なかったことにした!

キャノピーのパーティングライン消し
今回もキャノピークローズで制作するので、機体にキャノピーを接着してしまうのだが…
写真では見づらいのだが、中央にパーティングラインが割としっかり残っておる。

戦闘機模型はキャノピーが汚いと一気にみすぼらしくなるので、ここは手間だがしっかり磨き上げることにした。
ここで強い味方は、神ヤスである。
とりあえず、数字の少ない番手から順番に磨いていくのだが、各番手で磨いたらその都度水性洗剤を使ってしっかり削りカスを落として、次の番手に一つ前の番手でのカスを持ち越さないことが大事だ。





神ヤス10000までの時点でほぼ曇りはないのだが、更にコンパウンドで仕上げをするのが確実だ。
このタミヤコンパウンド、優秀なのだが神ヤスの倍以上の値段だ。ピカールのほうが安いんじゃないか…

三種類のタミヤコンパウンドで順番通りしっかり磨き上げると、パーティングラインも曇りも無いキャノピーに仕上がる。
洗って乾かして…を繰り返したので、なんだかんだ作業を始めてから2時間位かかった…

さて、次はキャノピーの枠を塗り分けるマスキングだ。
窓枠のラインがガタガタだと、一気に見劣りするのでここは油断できない。
というわけで、またまた登場『マスキング販売』さんのこのキット専用のマスキングテープを導入した!

コイツをビシッと貼るとこんな感じになる。
綿棒とか使ってしっかり縁を密着させることが大事だ。油断すると隙間から塗料が吹き込んですべての苦労が水泡に帰すぞ。

エンジン内部を塗装する
スーパーホーネットのツインエンジンは、エキゾーストノズルの奥にフレームホルダーが見える。この間のタミヤのF-16はオミットされていたが、ハセガワは流石飛行機のハセガワというだけあって、大体どのキットもこのフレームホルダーをちゃんと作ってくれるのだ。
ただ、ぶっちゃけほぼ見えない。
というわけで、とりあえず塗装指示に従いエキゾーストノズルの奥側に見える部分はシルバーを吹いておいた(作り込まない)。


コイツを塗り終わったら、上限分割された機首をガッチャンコするわけだが、このキットは水平尾翼が可動式になっているため、水平尾翼の根本が刺さるポリキャップを仕込んでやる必要がある。
とりあえず取説通りに組み立てて、フレームホルダー後ろに仕込んでおく。


機体の組み立て
下準備ができたので、機体の上下分割されたパーツを併せて胴体を組み上げる。
仮組みしてみたところ…全然面が合わねぇ!

誰だ、「素性の良い国産スタンダードキット」なんて言っていたのは…俺か。
とりあえず合わせ目処理するにしてもしっかり接着してからの作業になるので、ガッチリ接着乾燥させる。

機首と胴体のつなぎ目もパーツ同士の隙間も結構できてしまうので、ラッカーパテで隙間を埋めてやる。

胴体側面にエアインテークパーツを取り付けてやるも、やっぱりここも隙間が大きく出てしまう。これは酷いぞ。

目立つ隙間にラッカーパテを流し込む。そろそろ私も瞬着盛りによる合わせ目処理の技法を習得したほうが良いかも知れない…

隙間を埋めたは良いが、これよく見ると微妙に側面が凹んでるのよね…
本来なら盛りパテして、モールドを一から彫り直さないと駄目なパターン。どうしたもんかねぇ…液サフでレベリングした方が楽なんじゃないかと色々考えたが、まあどうせ尾翼で隠れてあんまり見えねぇだろということで、程々にすることに。


エアインテークと胴体の合わせ目もまあ酷い。
そもそも、そのままだとハマりもしねぇ。

仕方がないので主翼下の差し込まれる部分を位置合わせして削ってハマるように加工する。

何とかハマるも、やっぱり隙間はできる。この頃のハセガワキットは精度が甘い…

というわけでこちらもラッカーパテを埋め込んでいく。

とりあえず合わせ目処理もそこそこに、キャノピー固定に入る。
とりあえず仮組みしてみたところ、キャノピーはそこそこ合う。合うのだが合わせ目に僅かに隙間ができるのも事実。

キャノピーと機体の隙間にパテなんか入れた日には(折角輝くように磨き上げた)キャノピーが汚れるのは目に見えているので、透明パーツを侵食しないゲル状接着剤を盛って隙間ができないように固定する。
大活躍のこちら。
超おすすめだが、硬化接着完了まで結構時間がかかるので、固定養生して半日以上(できれば24時間ほど)乾燥ブースにぶち込んで完全乾燥を目指そう。

各種翼と吊るしもの製作
胴体は組み上がってきたので、そろそろ塗装を視野に何処まで組み立てるか考え始めなければならない。
主翼下のパーツは、吊るしものを何処まで吊るすか次第で懸架パイロンの刺さる箇所に自分で穴を開けていくのがハセガワスタイルである。
ピンバイスで穴開けをやらせるという時点で、このキットは初心者向けとは言えないよな。もしどこかでハセガワの1/72スーパーホーネットのキットは初心者向けとか書いてあるのを見かけたら「嘘こけ!」って突っ込んでおいてほしい。

私はフル装備させるつもりなので、全部穴あけして主翼に固定した。

その間、懸架パイロンも組み立てておくが、パイロンは主翼塗装完了後に取り付けるのでこの時点ではまだ主翼には取り付けない。
先に主翼に取り付けると、パイロンと主翼の隙間が非常に塗装し辛いのだ。


機首下のアンテナもこの時点で取り付けておく。
実機はもっと薄いので、拘る人は薄く加工するとよいだろう。

垂直尾翼は左右がそれぞれ別パーツなので間違えないようにラベルなど貼っておくと良いかも知れない。

水平尾翼については左右共通パーツになっているので、塗装の際に間違えないようにこちらも左右のラベル貼りをしておくのが無難だ。

写真は撮り忘れたが、塗装前に主翼と胴体だけは接着しておく。
尾翼はこの時点ではまだ取り付けない。
塗装工程~下地編
一通り組み立てが完了したら、黒サフで全体に下地塗装を行う。
人により色々やり方はあるが、最近私はパネルラインに沿ったシャドウ吹きじゃなくて、黒立ち上げしてパネルラインに併せて機体色を斑に吹き付けるスタイルを好んでいる。

各種パーツも一緒に黒サフで塗装してしまう。

ランディングギア製作で、タイヤとホイールが別パーツになっているキットなら良いのだが、1/72は大体どこもタイヤ・ホイール一体成形されているので、ホイールの塗り分けがメンドイ。
というわけで、今回から穴開けポンチを投入した。
コイツでマスキングテープに円形の穴を開けて、先に黒で塗装したタイヤにホイール部分を残すようにマスキングしてやれば大変楽である。もっと早く買えばよかったよ。

塗装工程~機体腹面編
黒サフ立ち上げが完了したら機体塗装に入る。
スーパーホーネットは2色塗装で、機体腹面がクレオスのC308(FS36375 ライトゴーストグレー)、機体背面がC307(FS36320 ダークゴーストグレー)となっている。
とりあえず、まずは腹面側を塗装していく。



ついでに、同色の吊るし物系も塗装しておくと良い(エアブラシの掃除の手間を減らすという意味で)。

塗装工程~機体背面編
腹面の塗装が終わったら、背面のC307(FS36320 ダークゴーストグレー)を塗装していくのだが、色の境界面にマスキングを行っていく。

マスキング後は、腹面同様に斑に色を吹いていく。

機体後部は特徴的な色の塗り分けが必要なので、マスキングテープをカットして塗り分ける。
こうしてみると表面処理大失敗しておるな…

塗装工程~ギア格納庫内部編
機体色が乾いたら、ギア格納庫内部を塗っていく。先にこちらを塗ってマスキングして機体色を塗ってもいいのだが、スーパーホーネットはギア格納庫が割と直線構成になっているので後からマスキングしてもそこまで大変じゃないという判断から…
内部のホワイトはC316(FS17875 ホワイト)だ。


塗装工程~エンジンノズル他の金属色編
エンジンノズルはC61(焼鉄色)指定となっているが、そのまま塗るとチョット色が重すぎるので、先にシルバーを吹いてやる。

その後薄めた焼鉄色を薄く重ねるように吹いていくと、あまり重い焼鉄色にならないぞ。

機首のバルカン砲部分にも塗り分け指示があるので、黒鉄色を吹いておく。

機体後部のエンジンノズルが取り付けられる根本も黒鉄色を吹いておく。

塗装工程~垂直尾翼編
アバランチ隊の垂直尾翼は、マーキングのモデルとなった“トップハッターズ”のマーキングよろしく、黒塗装である。
そして、上部に黄色いラベルが塗り分けされているので、コイツをC113で塗り分ける。
黄色は隠蔽力が弱いので、何度も砂吹きを繰り返して少しずつ色を乗せていくのがコツだ。塗料の量を多めに一気に吹くと塗料が垂れて見栄えが悪くなるので、根気よく薄く吹き重ねるのが大事だ。
それやってるうちに何度エアブラシのコンプレッサーがオーバーヒートしたことか…

塗装工程~ギア格納庫扉の赤縁編
海軍機は空母甲板上という狭いエリアに所狭しと並べられた機体やら人やらでごった返しているので、空軍機とは違うコーションマークが採用されている。
その最たる例の一つが、格納庫扉縁の赤いラインだ。
アバランチ隊も第二空母航空隊と空母部隊なので、赤縁塗装を行う。

はみ出しても消しやすいエナメル塗料で塗るのが一般的らしいが、私はクレオスの赤を面相筆でオイヤ!と塗った。ガタガタである。
塗装工程~スミ入れとウォッシング編
一通り基本塗装が完了したら、スミ入れとウォッシングでウェザリングを行っていく。
スミ入れ塗料としては、クレオスのMr.ウェザリングカラーと、タミヤのエナメル溶剤希釈済みのスミ入れ塗料の二大派閥があるらしいのだが、私はタミヤのスミ入れ塗料を愛用している。
1/72サイズの機体だと、黒ではなくグレーかダークグレー辺りが良い。黒だとちょっと玩具っぽくなっちゃう。
エナメル溶剤というのはプラスチックのパーツを痛める強い溶剤であるので、特にガンプラ界隈では嫌われがちなように見受けられるが、ラッカー系塗料であるMrカラーのCシリーズで塗装した上から使う分には、まあほぼほぼ問題はないのだ。
また、エナメル溶剤でウォッシングすることで表面の艶が若干消えるという特性も活かして、エイジング効果も見込める点が気に入っている。
プラ本体へのダメージを気にするなら、クレオスのMr.ウェザリングカラーで揃えるのが無難だろう(私は両方持っているのだがw)。
というわけで、とりあえずスミ入れ塗料をモールドに沿って塗っていく。

15分から30分程度乾燥させたら(完全乾燥させるとちょっとめんどい)、タミヤのエナメル溶剤を綿棒に含ませて拭き上げていく。
広い面は、キムワイプを溶剤に浸して広い面を一気に拭き上げるという手もある。
というわけで、途中まで拭き上げた結果が以下のとおりだ。

完全に拭き取ってしまうと、スミ入れ塗料で汚した意味が全くなくなるので、程よく塗料を斑に残したり強く拭き上げたりと緩急つけて表面を作っていくと、これだけでこんな感じまで仕上がる。

更に拘る人は、タッチアップ跡を描いたり、塩マスキングで更に表面の表情を作ったりもするようだが、エースコンバットの機体ってそこまで汚れていないエースたちの機体なので、この程度に抑えておく。
1/48サイズになったらもう少し細かい表情をつけたほうがいいとは思うが、1/72だしねぇ。
ランディングギアの製作と塗装
順番は前後するが、先ほどの行程でギア格納庫内部をホワイトで塗装した際に、一緒にランディングギアも組み立てて、ついでにホワイト塗装しておいた。
エアブラシを使う場合は特に、同じ色を使って塗装するパーツはまとめて一気にやると、エアブラシ塗装の回数を減らせるのでオススメだ。洗浄溶剤もその分節約できるしね。

ただ白で塗るだけだとのっぺりするので、黒のスミ入れ塗料で凹凸を際立たせて置くと良い。ここはグレーじゃなくて黒を使うとよりパキッと決まる。
個人的におすすめなのは、脚部のクロームメッキ部分にミラーシートを貼り付ける。
これをやるだけで、見た目の完成度がぐっと上がる。
切って貼り付けるだけなのでお手軽だから、是非やってみてほしい。


ミラーシートを使う場合、先に脚部にトップコート(つや消し)を吹いた後にミラーシートを貼り付けること!
ミラーシートを貼り付けた後にトップコートを吹いちゃうと、折角のミラー表面が曇ってしまって意味がなくなる。
デカール貼り付けと最終組立
塗装とウェザリングも終わったので、残る行程は後はデカールを貼り付けて、バラバラに組み立てていたパーツを組み上げて、最後の仕上げのトップコートを吹くところまでだ。
まずはデカールだが、エメリア軍機は基本的なマーキングは米軍準拠となるので、固有部隊を示す部隊マークや機体番号以外のコーションマーク等はキット同梱の米軍マーキングをそのまま流用する。

そして、アバランチ隊の部隊章などは、ガルーダ1のキットに同梱されているデカールを活用する。

デカール貼り付けはいろんなブログで散々取り上げられているからここでは説明はしない。軟化剤を活用して頑張ってくれたまえ。
一箇所デカール貼りで大失敗した。
垂直尾翼に部隊マークを貼り付けたら、ラインが編隊灯と重なってしまった。
ラインを途切れさせて編隊灯をつけるのはイケていないので、ここはもうしょうがないと諦める。

さて、細かい部品を取り付けていく。
主にランディングギアと吊るしものだな。
ミサイルはサイドワインダーとアムラームしか同梱されていない。

とりあえずランディングギア格納庫扉を取り付けていく。



ここまで取り付けた時点で、一度つや消しトップコートを吹いてしまう。
トップコートを吹く際には、エンジンノズルなどの金属色塗装部分はマスキングしておくこと。つや消しトップコートが吹き掛かると折角の金属色のギラツキがなくなってしまうからね。

吊るしものも個別にトップコートを吹いておく。
細かい隙間とかにトップコートが掛からないので、個別に吹いておくのが無難である。
トップコートが乾いたら、吊るし物系を機体に接着していく。

接着後更にトップコートを吹いたら、最後にランディングギアを取り付けていく。




トップコートを吹いて、組み立ても終わった。

最後にやることは、キャノピーのマスキングを剥がす。
実はここが一番緊張する。
なぜなら、剥がす時にキャノピーに傷をつけてしまうと台無しだし、剥がしてみたら塗料がマスキングテープから漏れていても台無しなのだ。


塗り分け大成功である!
テープの糊が若干キャノピーに残ってしまうので、メガネ拭き布とかで表面を綺麗に拭いてやる。
やっと完成だ。かれこれ2週間近くかかった。
キットの総評
このキットは2003年11月にリリースされた23年選手だ。
それなりのベテランキットだが、金型の古さはやはり否めない。制作記録中でも度々合わせ目処理に苦労させられたことは書いてきた。
ただ、完成させれば流石ハセガワと唸るプロポーションの良さは歓心させられる。
このキット、綺麗に完成させるにはそれなりのスキルが求められる。
ハセガワのF-14を完成させられたら中級モデラーの仲間入りなんて言われてきたが、私から見たらF-14よりこっちのキットのほうが難しかった…
一つ前に完成させたタミヤのF-16のピタパチ具合と比較したらダメだろうが、やはりハセガワのキットは相応のスキルと経験がモノを言うなと改めて感じた。
ロールアウト:エメリア共和国海軍 F/A-18F “アバランチ”
というわけで、完成画像だ。





















【特別展示】エメリア軍 友軍エース飛行隊集結
今回のアバランチ完成で、エメリア軍の戦闘機部隊は一通り完成した。
折角なので、ガルーダを除く友軍部隊全部を並べてみた。




いつもの制作動画はこちら。
いいなと思ったら応援しよう!
基本、お金を取って読んでもらうほどのことは書いているつもりはないのですが、チップをやるからちゃんと書けという叱咤激励と受け止め、引き続き執筆していきたいと思います。