セルフメディケーション
私の困った癖の数々
①外出時玄関のドアをガチャガチャして、鍵がかかっているか何回も確認しないと出かけられない。
②納得いくまで洗わないと手洗いがやめられない。
③食事後のテーブルを何回も拭かないと気が済まない。
④タオルを干す時、二つ折りの縫い目を内側にし、前後ピッタリ合わさなければならない。
‥‥‥
他にも数え切れないぐらいたくさんあります。
ここまで読んでくださった方は、「なーんや、巷でよく聞くあの病気やん」って思われると思います。
私も自分と同じような状態が症状であるあの病気だという事は薄々、いや明確に気付いてはいるのですが、私はある方法で病院に行かずに何とか日常生活を送っております。
まず①のドアガチャ。これは以前はかなり重症で近くのスーパーやコンビニ、ゴミ出しに行く時ですら狂ったようにガチャガチャやっていました。
冷静に、
「たとえ泥棒に入られたとて、うちに盗る物なんてあるか?」
って考えてもダメ。
とにかくガチャガチャ。
刑事物のドラマを観ていて、犯人フラグが立っている人が外出しようとドアを開けたところに刑事がいて、「歩きながらでいいのでお話を‥」というシーンでも私の頭の中は
「何で1回カチャって閉めただけですぐ出かけられるん⁈ガチャガチャは⁈刑事がいたら集中できひんから、私だったら何かと理由をつけて刑事を撒いてもう一回戻ってガチャガチャするわ」
とか考えて、全くドラマの内容が入ってこなかったり。
恋愛ドラマで部屋にいた男女が喧嘩をして、女性が「もういい‼︎」と走って出て行ったのを男性が追いかけて行くシーンも、彼らの心の機微より何より
「鍵は⁈⁈⁈」
ばっかり気になったり。
とにかく「普通の人が普通の行為を普通にやっている」のが気になったり、羨ましかったりでドラマとか映画とか全く内容が入ってきません。
そんなある日、私が考えたのは
「4回以上ガチャガチャすると、ドアの取っ手が爆発する説」
そうです、私は自分に逆暗示みたいなものをかけました。
3回まではガチャやってもいいけど、4回目にはガチャの衝撃で取っ手が爆発してドアも壊れ、家の中が丸見えになるっていう設定。
何回ガチャガチャやっても同じで、全く意味がないという事は本人も充分過ぎる程わかっているのです。
「意味がない事」を狂ったようにやる事で逆に「とんでもない事が起こる」と思い込む事でドアガチャはかなり改善されました。
それと同じように、手を洗い過ぎる事も
「これ以上洗うと手の皮が捲れ、中から未知の病原体が出てきて、それを排水として流す事によって全世界に新たな病を蔓延させる事になる」
テーブルを拭き過ぎる事は
「3回拭くのはセーフだけど、4回目にスイッチが入り魔界の扉が開かれて、テーブルから魑魅魍魎が続々と世に放たれる」
タオルに関してはただそのように干せばいいので解決策も何もないのですが、
「このタオルの前側はこの世。後側はあの世。
これを同じ長さにして向かい合わせでピッタリくっつけて干す事により、この世とあの世の均衡が保たれる。
これは実に重要な任務なのだ」
と思って干しております。
私はこの方法で克服(?)してきました。
放課後に「白い線以外踏んだら死亡」と言いながら白線だけをぴょんぴょん踏みながら家に帰ろうとしているちびっ子と同じ発想ですが、まさにそれです。
これから先、どれだけ科学技術が進歩発展しようと「人の頭の中を覗ける装置」だけは作らないで頂きたい。
真剣な顔でドアをガチャガチャしながら
「いっかぁ〜い、にかぁ〜い、さぁ〜んかぁ〜い‼︎ハイ!もう終わり!あと1回でもガチャってすると爆発しまぁ〜す‼︎ドア吹っ飛びまぁ〜す‼︎」
っていうのを覗かれた日にゃあ‥‥

まあ、ここで告白しちゃっているので、たとえ覗かれたとしても
「ほんまにやってるわ」
ぐらいしか思われないですよね。
皆様、どこかで真剣な顔で3回だけドアガチャやっているけったいな奴を見かけたら私ですので、
「なんや知らんが頑張っとんな」と温かく見守ってください。
