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外食費を抑えながら生活の質を下げない方法——「禁外食」で盛大に失敗した話

1週間で終わった禁外食生活

29歳の冬、私は決意しました。「外食を一切やめれば、月3万円以上浮く。それを積み立てれば年36万円だ」と。
計算上は完璧でした。実際に始めてみると——7日で崩壊しました。
月曜から自炊を頑張ったんですが、水曜の夜に帰宅したら23時。疲れ果てて冷蔵庫を開けると、使いかけの玉ねぎとわずかな調味料しかない。コンビニ飯で誤魔化したら「もう外食と変わらないじゃないか」と気持ちが切れた。木曜の職場ランチは「自分だけ弁当」で妙な空気になり、金曜の歓迎会は不参加にしたら上司に一言言われた。
翌週には反動で、1回5,000円のステーキ屋に2日連続で行きました。禁外食チャレンジ前より、出費は増えていました。
「外食をゼロにする」は、たぶん失敗の王道です。大事なのは外食の「量」を削ることじゃなく、
「質」——つまり"何のために外食しているか"を管理すること
だと気づいたのは、この失敗があったからです。

外食費が家計を圧迫する本当の構造

まず現実を直視するところから始めましょう。都市部の20〜40代の会社員は、平均して月2万〜3万円を外食に使っています。私自身の内訳を書き出すと、こうでした。
種類 頻度の例 1回の費用 月額
職場ランチ 週4回 1,200円 19,200円
飲み会・会食 月2回 4,000円 8,000円
疲れた日の一人外食 週1回 1,500円 6,000円
合計 33,200円

年間にすると約40万円。「外食をやめれば10年で400万円」という計算もできますが、それは机上の話。問題は「どの外食に価値があるか」を区別できていないことなんです。
人間関係のための外食——友人との食事、職場の付き合い、記念日のディナー。これは生活の質に直結します。ここを削ると、じわじわと孤独感やストレスが溜まっていく。カットすべきではありません。
ストレス発散や惰性の外食——疲れた日のひとり焼肉、面倒だからというだけのファストフード、特に食べたくもないのに「なんとなく」入ったチェーン店。ここには削減の余地が大きい。
この2種類を分けるだけで、戦略が180度変わります。

禁外食失敗後に試した「3つの工夫」

工夫① ランチを週4回→週2回に変える

外食費の塊の大半はランチです。週4回1,200円ランチ(月19,200円)を週2回に変えると、月9,600円の削減になります。
「週2回の弁当なんて続かない」と思うかもしれませんが、コツがあります。毎日作ろうとしないことです。私がやっていたのは「冷凍ご飯+前夜のおかずの残り+コンビニのサラダ」。前夜に夕食を少し多めに作っておいて、タッパーに詰めるだけ。調理時間は5分もかかりません。
そして浮いた9,600円を全部ケチるのではなく、月1回だけ1,800〜2,000円のちょっといいランチを楽しむ。「減らした」じゃなく「メリハリをつけた」という感覚に変わると、不思議と苦痛がなくなりました。

工夫② 「付き合い外食」と「ストレス外食」を区別する

友人との夕食、職場の歓送迎会、久しぶりに会う人との食事——こういった付き合い外食は、惜しまないようにしました。人間関係は長期的な財産です。ケチって疎遠になるほうが、長い目で見てコストが高い。
問題は「ストレス外食」のほうです。仕事で消耗した木曜日の夜、駅前のラーメン屋に一人で入って1,200円使う。食べている間もスマホを見ていて、味もあまり覚えていない。そういう食事が私には週1〜2回ありました。月にすると5,000〜8,000円です。
代替手段として効いたのが3つ。
・疲れた日用に冷凍食品を常備しておく(1食300〜400円)
・週末に少しだけ作り置きをしてタッパーで冷蔵保存
・スーパーの半額惣菜を活用する(20時以降が狙い目)
「家に帰れば食べるものがある」という状態を作るだけで、惰性の外食がかなり減りました。

工夫③ 頻度より「1回の単価」に着目する

外食の回数を減らすのが難しければ、1回あたりの金額を下げるだけでも効果があります。
変更前 変更後 月の差
居酒屋 3,000円 チェーン居酒屋 1,500円 ▲3,000円(月2回)
駅前定食 1,200円 スーパー弁当 600円 ▲2,400円(週3回)
カフェランチ 1,500円 コーヒー付きサンド 800円 ▲2,100円(週2回)

外食の楽しさは金額より「誰と、何のために食べるか」で決まります。3,000円の居酒屋で気の合う友人と飲む2時間と、一人で入った1,500円の定食屋。どちらが記憶に残るかは、明らかです。

1年後の変化——数字と感覚

3つの工夫を組み合わせた結果、外食費は月3万5,000円から1万8,000円に落ちました。削減額は月1万7,000円、年間で約20万円です。
でも、数字より大事な変化がありました。食事の満足度が上がったんです。惰性で入っていた食事が減り、「本当に食べたいもの」「大事な人との食事」だけが残った。外食の回数は減ったのに、1回1回が印象に残るようになりました。
同僚のBさん(30代)も似た経験を教えてくれました。彼は食道楽で「外食は絶対に減らしたくない」タイプ。でも「ストレス外食だけやめる」を試したところ、月8,000円浮いて、その分を月1回の「ちゃんとした店」に使うようにしたそうです。「食費は増えてないのに、外食の満足度が上がった」と言っていました。

外食費の目標設定と管理方法

外食費の適正水準の目安はこのくらいです。
手取り20万円以下:月8,000〜12,000円
手取り25〜30万円:月12,000〜18,000円
手取り30万円以上:月15,000〜25,000円
いきなり半減させる必要はありません。今月の外食費をまず把握して、来月は3,000円だけ減らす目標で十分です。それを3ヶ月続けると、合計9,000円の削減になります。
管理方法はスマホのメモで十分。外食するたびに「日付・金額・種類(付き合い/ストレス/ランチ)」を記録するだけ。1週間続けると自分のパターンが見えてきます。「あ、木曜の夜がヤバい」とか「飲み会より一人外食のほうが多かった」とか、数字にしないと気づかないことが出てきます。

まとめ

・外食を「付き合い外食」と「ストレス外食」に分けて、削るポイントを特定する。付き合い外食は惜しまない
・ランチを週4回→週2回に変えるだけで月1万円近い削減が可能。弁当は毎日作らなくていい
・外食の頻度より「1回の単価」に着目するとストレスなく減らせる。外食の楽しさは金額では決まらない
次回は「お金が貯まる人の思考習慣」について話します。節約のテクニックより先に変えるべき「考え方の癖」の話です。外食もコンビニも、結局は思考の癖から来ている——そのことに気づいてから、節約の苦しさがなくなりました。

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