見出し画像

【徹底分析】“ガム不使用”のNZ缶の実力は?「SoulMate CAN CAN CAN チキン」を本音レビュー

今回は、ニュージーランド生まれのウェットフード「SoulMate(ソウルメイト)CAN CAN CAN ドッグ缶 チキン」を分析します。
ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです

パッケージに大きく書かれた「GUM & GRAIN FREE」。増粘剤(ガム)、穀物を使わないウェット缶、というのがウリです。

今回調査したドッグフード

■ この記事のまとめ
(5項目評価)

✔︎食いつき:★★★☆☆ 3
… めろは大好き・完食/ぷりは食べず(我が家は割れました)
✔︎情報の確かさ:★★★★★ 5
… 原材料・保証成分値・産地を公式明記/ガム不使用・自社工場
✔︎コスパ:★★☆☆☆ 2
… 主食にすると1日約1,050円。トッピング向き
✔︎食べやすさ:★★★★★ 5
… 水分80%のしっとりミンチ。小型犬・シニアも◎(※食感の好みは分かれる)
✔︎成分タイプ:
【チキン主原料・ガム不使用ウェット/栄養バランスは標準的】

こんな子に「買い」:
ウェット好き・小型犬やシニア・食欲が落ちた子・かさ増しトッピングをしたい人・ガムや穀物・人工添加物を避けたい方

こんな子は別を検討:
ウェットを主食にしたいけどコストは抑えたい方・弾力のある食感が苦手な子・カロリーをきっちり管理したい方

※5項目のうち「食いつき」は我が家の実感(主観)、他の4項目は原材料・製造情報・価格・質感といった客観的な事実に基づいています。

1. 導入:ウェット好き・小型犬・シニアの「あと一口」に

今回のSoulMateは、ニュージーランド産チキンを使った、増粘剤(ガム)不使用のウェット缶。「ドライを食べなくなってきた」「シニアで飲み込みやすいごはんにしたい」「トッピングで食いつきを上げたい」——そんな悩みに応える一缶です。

2. 「SoulMate(ソウルメイト)」の特徴とこだわり

ソウルメイトは、ニュージーランドのスーパープレミアムを掲げるブランド。調べると、他社と差がつきやすい“作り方”のこだわりが見えてきました。

✔︎自社工場製造:OEMや委託製造ではなく、自社工場を所有。加工済みの素材を仕入れるのではなく、原材料の多くを未加工で仕入れ、魚や果実は「丸ごと」使うのが特徴(公式・正規販売店の説明より)
✔︎HGP・遺伝子組み換え不使用:ホルモン成長促進剤(HGP)や遺伝子組み換え原料は使わない、と公式が明記
✔︎オメガ3が豊富:亜麻仁(アマニ)+サーモンオイルを配合。オメガ6に偏りがちな製品もある中で、抗炎症系のオメガ3を意識した設計
✔︎スーパーフード:マヌカハニー・緑イ貝・キウイ・ブルーベリー・ケルプなど、NZらしい栄養価の高い食材を配合
✔︎ヒューマングレード/トレーサビリティ:人間の食品と同等の基準の食材を使い、どの農場の産かを追跡できる、と正規販売店が説明

3. ドッグフードの詳細分析(成分と原材料)

① 第一原材料は「チキン(ミート+肝臓)」。素性が明確

原材料の最初はチキン(ミート、肝臓)。動物性タンパク源は鶏肉と内臓で、素性がはっきりしています。

ウェットでまず見るべきは「第一原材料が明確か」だと思います。その点でSoulMateは、チキンのミートと肝臓をきちんと明記していて、透明性は◎です。

② タンパク質・脂質・カロリーは、ウェットの平均と比べてどうか

保証成分値がこちら(※ウェットは水分が約8割なので、ドライより数字は低く出ます。比較はウェット同士で行います)。

• 粗タンパク質:9.0%以上
• 粗脂肪:5.0%以上
• 水分:80.0%以下
• 代謝エネルギー:99kcal/100g

WAGMEALのウェット260種の中央値と比べると——

タンパク質:SoulMate 9.0% / 中央値 9.0%
脂質:SoulMate 5.0% / 中央値 4.5%
カロリー:SoulMate 99kcal / 中央値 96kcal

つまり、栄養バランスはウェットとしてごく標準的。派手さはありませんが、裏を返せばクセがなく使いやすいバランスです。SoulMateの個性は“数値の尖り”ではなく、素材の質と透明性、そして製法にあります。

③ “ガム不使用”を、少し冷静に見てみる

ここが一番のウリ。のようですがデータを見ると、珍しいわけではないようです。

WAGMEALのウェット260種のうち、増粘剤・ガムの記載がないのは146種=約56%。つまり「ガム不使用」は珍しいわけではなく、むしろ過半数なんです。

ではSoulMateの何が良いのか。それは「胃腸障害の可能性になり得る増粘剤(ガム)を使わない」と理由まで明示している点、そして人工着色料・香料・保存料も不使用と“引き算”を徹底している点は挙げられるかと。
“希少だから”ではなく、“意図と理由がはっきりしているから”安心できる、というのが正確な評価だと思います。

ちなみに原材料にはポテトスターチが上位に。ウェットは水分と具材をまとめる“つなぎ”が要るので、SoulMateはガムの代わりにでんぷんでまとめている、というのが実際のところ。

スーパーフード(マヌカハニー・緑イ貝)も配合は事実ですが、原材料表の後半なのでどこまで入っているのかは疑問ではあります。

なお「グレインフリー」も、ウェットでは約66%(WAGMEAL調べ)と過半数。ミール不使用・ガム不使用と同じく、ウェットというカテゴリではむしろ標準装備です。

④ 細やかな配合(メーカーの掲げる特徴)

参考までに、配合されている素材(※“配合されている”事実であり、効果を保証するものではありません)。

✔︎緑イ貝:関節の健康維持で知られるNZ食材
✔︎マヌカハニー:胃腸の調子をサポート(メーカー記載)
✔︎サーモンオイル+亜麻仁:オメガ3系脂肪酸
✔︎キウイ・ブルーベリー・カボチャ・サツマイモ・ニンジン:野菜・果物由来
✔︎ラム血漿:嗜好性を高める素材

⑤ 水分80%のしっとりミンチ——ただし食感の好みは分かれる

ふたを開けると、しっとりしたミンチ/そぼろ状。ガムを使わない分、お肉そのものの繊維感・弾力が残っていて、香りも自然です。

この“弾力のある食感”は、歯が小さい小型犬・シニアには食べやすい一方で、好みが分かれるポイントでもあります(後述しますが、我が家の1匹はここで食べませんでした)。ドライにひとさじ混ぜても、水分補給を兼ねたトッピングとしても使いやすい形状です。

4. リアルなお財布事情!1日あたりのコスパは?

175g缶で約770円(税込)。公式の給与量は「成犬の体重2kgあたり1日160g」。体重3kgのうちの子で計算すると——

1日あたり約240g → 約1.4缶 → 1日あたり約1,050円

正直に言うと、主食で与えるとかなり割高。ウェットは水分が8割で、必要なグラム数(=缶数)が増えるためです。

ただしトッピング使いならぐっと現実的。ドライに1日20〜30g足すなら、1缶で約6〜9日もち、1日あたり約90〜130円。「主食にはコスパが厳しいが、トッピングや食欲が落ちた日の切り札としては優秀」といった具合でしょうか。

(※価格は2026年時点の目安です)

5. 実際に使ってみて(正直、我が家は割れました)

我が家では、めろとぷりの両方に与えてみました。結果は——きれいに分かれました。

左がめろ、右がぷり

【めろ|◎ 大好き・完食】
出した瞬間に食いつき、あっという間に完食。自然な香りとお肉の質感が気に入ったようで、これは文句なしの反応でした。

【ぷり|△ 喜んで来たのに、食べず】
面白かったのがぷり。においには興味津々で、うれしそうに寄ってくる。口に一度くわえて運ぶのに、食べずにそっと置いてしまう。この“くわえて運ぶけど食べない”仕草から推測すると、弾力のある食感が苦手なのかもしれません(味やにおいで拒否するときは、そもそも口に入れないことが多いので)。

同じ缶でも、個体差がここまで出るのはなかなか面白いです。食感がしっかりめのウェットは、こういう“食感の好み”が出やすいのかもしれません。

【その他の良い点】
✔︎水分80%で、食べやすく水分補給も兼ねられる
✔︎第一原材料がチキン(ミート+肝臓)で素材が明確
✔︎ガム・穀物・人工添加物を避けたい子の選択肢になる

【気になる点】
✔︎主食にするとコスト高。続けるならトッピングが現実的
✔︎開缶後は冷蔵で早めに。使い切りにくいサイズ感
✔︎弾力のある食感で、好みが分かれる(=うちのぷり)

6. 総合評価:どんな子に向いている?

向いていそうな子:ウェット好き・小型犬・シニア・食欲が落ちがちな子、水分をとらせたい子、ドライのトッピングを探している方、ガムや穀物・人工添加物を避けたい方。

向いていないかもしれない子:ウェットを主食にしたいけどコストは抑えたい方、弾力のある食感が苦手な子、カロリーをきっちり管理したい方。

7. 似たフードを探すなら

「ニュージーランド産・ガム不使用のチキンウェット」で探すと、WAGMEALではこんな候補が見つかります。

✔︎ZIWI Peak ウェット チキン(NZ産・ガム不使用。タンパク9%・脂質5.5%/同じNZ系で最も近い立ち位置)
✔︎K9ナチュラル チキン・フィースト(NZ産・ガム不使用。タンパク9%・脂質6.5%/脂質やや高め)
✔︎iti イティドッグ缶 チキン(NZ産。タンパク8.7%・脂質5.0%/プロフィールがほぼ同じ)
✔︎ペトコトフーズ フレッシュ チキン(国産フレッシュ。タンパク11%/缶ではなく冷凍タイプで食感が違うので、弾力が苦手な子の乗り換え先にも)

弾力食感が苦手だった子には、よりやわらかい・なめらかなタイプを選ぶのがコツです。

※成分・原材料が近いというだけで、同じ結果になる保証はありません。実際に合うかは、その子で試して記録するのが一番だとは思います。

8. 愛犬に「本当に合うフード」を見つけるために

今回のように、「ガム不使用」「スーパーフード配合」という魅力的なうたい文句も、データで見ると実像が変わります(ガム不使用は過半数)。そして何より、同じ缶でもめろは完食・ぷりは食べない。合う合わないは、最後はその子次第です。

だからこそ、日々の食いつき・うんち・体調を記録しておくと、選択がぶれません。

愛犬のためのドッグフード評価・記録アプリ『WAGMEAL(ワグミール)』では、1,000種以上のデータから成分や原材料で検索・比較でき、愛犬の反応も記録できます。同じように愛犬のごはんに悩む方は、ぜひ🐶

▶︎アプリはこちら

※本記事は成分データと一飼い主の体験に基づく情報提供であり、特定の効果や治療を保証するものではありません。

いいなと思ったら応援しよう!