なぜ40代になってから新しい勉強をするのか
「40代になったらもう転職は無理でしょ」
令和になっても未だにそういう意見を聞く。
転職できたとしても、キャリアアップどころか現状維持すら難しく、どこまで下がるのを許容できるか、という話になる。
終身雇用制が崩壊しつつある今(「事実上崩壊している」と書こうと思ったが、驚くことにまだ定年退職が当たり前の会社はいくつもある)、社会人になってから転職することは当たり前となってきた。
しかし、転職活動が活発なのは30代までだ。
未だに40代以上の転職は当たり前になっていない。
社会人人生の半分は何歳から?
ここで一つ計算をしてみよう。
高卒で働く人(19歳から社会人1年目)と大卒で働く人(23歳から社会人1年目)が、70歳まで働くとき、社会人キャリアの半分を迎えるのはそれぞれ何歳か?
正解は、45歳と47歳である。
私は自分が65歳になる頃に65歳定年が残ってるとは全く思っていない。
70歳定年が当たり前になっていて、おそらく75歳定年について議論されていることだろう。
こうして計算すると、40代は社会人人生としてようやく折り返し地点に差し掛かるかどうかという年代だということがわかる。
世界を根本から変えるテクノロジーは割とよく出てくる
2022年末のChatGPT登場、続く2023年のGPT-4リリースによって、世界は生成AIによって激変した。
ここまで世界を根本から変えるようなテクノロジーは有史以来ほとんどない…と思うかもしれないが、少し歴史を振り返ってみよう。
今の社会を根本から変えるようなテクノロジーの登場は、実はそれほど珍しくない。
例えば、スマートフォンは2007年の初代iPhone登場(日本では2008年)により爆発的に普及した。
その前でいえば、1990年代後半から2000年代前半にかけて、ドットコムバブルとその後のWeb2.0時代により情報社会の在り方が根本から変わっていった。
このように、ここ近年のテクノロジーは大体10年から15年くらいで人々の生活をガラッと変えるような革新的な変化をもたらしている。
社会人人生で、あと何回「生成AIクラスの変化」に直面する?
歴史を学んだ上で、未来について考えるとしよう。
私は今年43歳。
70歳まで働くとして、あと37年働く必要がある。
生成AI元年を2023年、今から2年前とする。
そうすると、次の革新的テクノロジーが登場するのは、15年周期で考えた場合は以下の時期になる。カッコ内は私の年齢だ。
2038年(56歳)
2053年(71歳)
10年周期の場合、以下のようになる。
2033年(53歳)
2043年(63歳)
2053年(73歳)
つまり、自分の社会人人生の中で、最低でも1回は確実に、下手すると2回は今の生成AI並の革新的なテクノロジーの登場を目の当たりにする可能性があるということだ。
今やってる仕事で一生メシを食っていくことはできない
私の本業はITエンジニアだが、私が社会人になった頃に習得した技術のほとんどは今はもう使っていない。
それどころか、10年前に私が得意としていた技術でさえ、今はもう陳腐化してしまっている。
生成AIブームによって、既に様々な仕事が淘汰され、またこれからも淘汰されていくことだろう。
私はこの大きな波を、最低でもあと1回は経験すると確信している。
今の仕事をずっと続けられるなんてことはありえないのだ。
40代になって勉強する意味
社会人人生の折り返しにも到達していなくて、しかもこれから自分のキャリアをひっくり返すような大きな革新が後1、2回は来ると分かっているのに、何もしないということは自殺行為でしかない。
生き残るために勉強する。
これが、自分が学び続ける理由だ。
(サムネイル画像: UnsplashのHunters Raceが撮影した写真)
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