見出し画像

ミロ最強決定戦ー2025東京都美術館編ー 後半

前回の勝手ミロ最強決定戦の続き、2位から。

第2位 太陽を喰らうもの ー62《絵画》1949年

こいつはタイトルからも何も情報が無く、謎の絵画。おそらく画面にある赤い丸はミロ作品では共通の描き方がされる太陽のはず。青空の前に画面いっぱいに描かれて異様な空気を放つこの存在はなんなのか!縮尺をそのまま解釈すると太陽よりも大きい、人型のような生物。茶色の横顔に荒ぶる毛が3本、そして真っ黒に塗りつぶされた目。そうするとこの生物は縦長の顔で大きく口を開けているようにも見える。太陽を食べてしまうほどの強力な存在なのか!?太陽の前でただただ絶望に叫んでいるようにも見えてくるけれど、どちらにせよこの毛の荒ぶり具合、この存在の勢いと画家の力強さが伝わってくる。かなり強い!

そして、勝手ミロ最強決定戦、優勝は、、、

  雲の大王 ー64《雲間から覗く空が希望を与える》Le Ciel entrebâillé nous rend l'espoir  1954年

こいつが今回集まったミロ作品の中で一番強い。会場でも黒地に白と異色の空気を放っている。タイトルからもかなり大きな風景を描いたことが分かる。白いボディで顔がついている存在が雲間から見える希望なのか、逆にこいつが希望を覆い隠す雲なのかは定かではないけれど、どちらにせよ強い。

そして第2位の太陽を喰らうものを抑えて1位になった要素はやはり、画面に散りばめられる白い手形。第3位の夜空の魔女も使っていた能力、この雲の大王は明らかに上位互換と言える。なぜなら手形以外にも引っ掻きやぐるぐるなどあらゆる表現が施されているから。そして、大王の顔の口の部分強くて赤い線で大きなバッテンが描かれている。何か暴力的な発言をしているのか、強すぎるあまり口を封印されてしまったのか!雲が増え完全な力を取りもどした時にはこちら側にも影響を及ぼすほどの、圧倒的な存在となるのだろう!文句なしの1位!

番外編 空飛ぶバルサ ー97《バルサ FCバルセロナ75周年》1974年

ポスター部門また、異質な強さなので番外編にした。微笑みながら空を飛ぶ真っ黒い生物はF.C.Bのエンブレム(刺繍)を内蔵している時点で、スペイン国民の熱気と興奮を背負っているのでめちゃくちゃ強い。目も3位の夜空の魔女と同じ宇宙目でめちゃくちゃ血走っている。そしてお尻の方から尻尾のような線が出ていて、星とも繋がっている。宇宙につながるパワーも持っているので相当強い、雲の大王より全然強そう。1974年はミロが81歳の年、その年齢でこんな力強い画面を描けたのもものすごいパワーを感じる!

ジュアン・ミロ《バルサ FCバルセロナ75周年》ポスター
1974年 ジュアン・ミロ財団 展示風景より

という勝手ミロ最強ランキングでした。


いいなと思ったら応援しよう!

なすにきび...勝手美術 偏った美術愛ですが、面白いなと思っていただけたら、いいねフォローなどよろしくお願いします。大変はしゃぎます。