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モネ《睡蓮》①もし、睡蓮が他の植物だったら美術史は変わっていた?代役を考える【美術展記録】

国立西洋美術館でやっていた「モネ 睡蓮のとき」展を1月に見に行った。現在は京都国立博物館で開催中。モネ展の大盛況ぶりには、何回やっても皆んな飽きずにくるもんだなーと思う。美術館側も色々なアプローチを毎回考えていてすごい、色々な側面を持つモネも、もちろんすごい。

モネの絵を見て結局「やっぱ綺麗ー上手いー」くらいしか思うことがない。自然を見たままに描いているのでそれはその感想が一番狙い通りと言えば、そう。展覧会が開かれたらそりゃあ行くけれど、結局はフランス本国で見たいよなーといつも思いつつ、ブツクサ言いながら人混み。

展示風景より

そして睡蓮を見るときは、睡蓮を見ているんだけど、もう睡蓮を見ているというか、光と時間と、自然そのものを見ている感覚になるので「睡蓮」としての記憶は薄い。それがモネの凄さであり、連作の意義であるとは思うので順当な感覚だよね、とは思う。

でもだったら、睡蓮である必要あった?と思う。モネが庭に睡蓮が植えて、それを美しいと言うのは分かるけれど、もし、庭に睡蓮が植っていなかったとしたら、モネが睡蓮に目を奪われなかったとしたら、、、今の美術史の流れやモネ人気は変わっていたのかな!

色々な植物で考えよう、とその前に逆算的な条件がある。それは水辺に生える植物であること。一瞬の水と光を絵にしたかったというモネの目的まで無視してしまうとさすがに話が広がりすぎちゃう。モネがサボテン好きだったら?みたいに、わけのわからないことを考えても面白いかもしれないけれど。

睡蓮の代役大会。あんまり植物に詳しくないので水辺に生える植物で検索をかける。睡蓮と似ている植物としてハスは思い浮かぶけれど、他にもいっぱいあることを初めて知った!

↑こちらの記事を見るとよくわかります。

まずガガブタ。これはちょっとガガブタ好きな方が見ていたら申し訳ないのですが気持ち悪いと思ってしまいました。見たことない細かさ、逆に面白いので見てみたいけれど絵、特に印象派映えはしなさそう。

そして、アサザ。これも自分は実際に見たことがないのでなんとも言えないけれど、綺麗だし描きたいとは思いそう。ただやっぱり気になるのは色。少し黄色が強め?モネの睡蓮を知っている私たちからすると、モネが描くにしては淡さがあんまりなくて、色も限定的になってしまって幅を出しにくいかな?と思う。睡蓮の中にも黄色が出てくることもあるけど、連作の主題としては向いていなさそう。

そしてもう一つ似ているのとして見つけたのが、ホテイアオイ。こっちの方がアサザやガガブタと比べてモネに描いて欲しいような色をしている感じがする。ただ、やっぱり睡蓮に軍配が上がってしまう点として、ちょっと形が複雑。睡蓮はやはり上から見ると左右対称で、バランスのいい形をしている。モネが描いたようにデフォルメすればグルグルまるで描けちゃうところも唯一無二に思える。

そして最後は真打、睡蓮に似すぎな蓮。今まで違いをあんまりわかっていなかったのですが↑上のこの記事で大体OKみたい。植物学的に全く違う植物らしい、びっくり!

花の形や色の印象はほぼ同じなので条件に合っていると思う。ただ!蓮が抱える肝心な問題、それは高さ。モネの睡蓮の大きな特徴で挙げられるのが、画面全体が水と睡蓮のみに支配されていること。連作の中で、水平線だったり空(水面に映るのは除く)が描かれることはない。それで言うと、水面にしっかりフォーカスできるのは水に浮かぶだけの睡蓮の方。蓮の伸びる茎は多分ノイズになるのではないでしょうか。

今回のモネの睡蓮展でも解説がありますが、モネの晩年の方の睡蓮や日本の橋の絵は抽象主義の先駆けと言われる。さっきも書いた通り、モネが描く睡蓮はめちゃくちゃ丸い形までデフォルメされている。葉っぱはもうグルグルだし。茎がある蓮だとそこまで抽象的な表現に移行することはなかったかもしれない。つまり、睡蓮じゃなくて蓮だとしたら印象派の絵としては十分に成立したけれど、抽象主義と再評価への流れは生まれなかったかもしれない、、、。

そしてもう一つ、睡蓮と蓮の違いとして、睡蓮は季節によって見た目が変わらないけれど、蓮の場合春は葉っぱが水面に浮かんでいるけれど、成長すると茎が伸びてきちゃう、と移り変わりがあるらしい。そう考えると連作にするには印象が変わってしまうので向いていないのかも。

結論、睡蓮はモネの思想や絵画的な考えだと選ばれるべくして選ばれた植物かもしれない。ただ他の植物でも、モネが描けば人気は出たかもね!と言う勝手妄想でした。最後にチャットGPTに描いてもらったやつを載せます。

サボテンの花は意外と睡蓮と形が似てる。
水とのミスマッチがすごい。

モネ《睡蓮》②もぜひ↓



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なすにきび...勝手美術 偏った美術愛ですが、面白いなと思っていただけたら、いいねフォローなどよろしくお願いします。大変はしゃぎます。