TOEICを初めて受ける人のための完全ガイド【申込から当日まで・全文無料】

この記事で分かること

TOEICを初めて受けると決めたとき、勉強法の前にまず「試験そのものへの疑問」が湧いてくるはずだ。どう申し込むのか、何を持っていくのか、どんな構成なのか。この記事では、初受験の人がつまずきやすいポイントを、申込から当日までの時系列で整理する。全文無料なので、ブックマークして試験前に見返してもらえればと思う。

なお、申込方法や受験料などの制度面は変更されることがあるので、最終的には必ずIIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)の公式サイトで最新情報を確認してほしい。この記事では「何を確認すべきか」の地図を渡すことに徹する。


まず、TOEICにはいくつか種類がある

「TOEIC」と一口に言っても、実はいくつかテストがある。もっとも受験者が多いのが、聞く・読むを測るTOEIC Listening & Reading Test、いわゆるL&Rだ。企業や転職で「TOEIC◯点」と言われたら、通常はこれを指す。ほかに、話す・書くを測るTOEIC Speaking & Writing Tests(S&W)や、初中級者向けのやさしい版であるTOEIC Bridgeもある。

初受験なら、特別な事情がない限りL&Rを受けることになる。以降はL&Rの話として進める。


試験の構成を知っておく

L&Rは合計約2時間・200問のマークシート試験で、構成は次の通り(IIBC公式サイトの情報に基づく)。

リスニングは約45分・100問。Part1が写真描写問題6問、Part2が応答問題25問、Part3が会話問題39問、Part4が説明文問題30問という内訳になっている。

リーディングは75分・100問。Part5が短文穴埋め30問、Part6が長文穴埋め16問、Part7が読解54問。

スコアは10〜990点で、合否ではなくスコアで結果が出る。誤答による減点はないので、分からない問題も必ずどれかをマークするのが鉄則になる。


申込のときに確認すること

公開テストは年に複数回実施されている。受験したい月の申込締切は試験日のかなり前に来るので、思い立ったらまず直近の申込期間を公式サイトで確認しておきたい。申込はオンラインが基本で、会員登録が必要になる。締切間際にあわてないよう、余裕を持って登録まで済ませておくといい。受験料や実施形式は変わることがあるため、ここも必ず公式サイトの最新情報を見てほしい。会社や学校で受けられるIPテスト(団体受験)という選択肢もあり、所属先で受けられるならそのほうが手軽な場合もある。


申込から試験日までにやること

初受験で一番もったいないのは、実力はあるのに形式に慣れていなくて点を落とすパターンだ。最低限、次の2つだけはやっておいてほしい。

1つ目は、公式問題集などで本番形式の問題を最低1回分、時間を計って解くこと。TOEICは時間との勝負の試験なので、時間を計らずに解いても本番のシミュレーションにならない。

2つ目は、リーディングで時間が全然足りないことを本番前に体験しておくこと。初受験者のほとんどはPart7で時間切れになる。それを本番で初めて知るのと、事前に知って対策の当たりをつけておくのとでは、当日の落ち着きがまるで違う。


当日の持ち物

公式サイトの受験案内で最新の規定を確認するのが大前提だが、一般に必要になるのは次のあたりだ。受験票(写真の要否などの規定は公式案内で確認)、運転免許証やパスポートなどの本人確認書類、HBの鉛筆またはシャープペンシルと消しゴム(マークシートなので鉛筆が塗りやすい)、そして腕時計。会場に時計がないことがあるので腕時計はあると安心だが、スマートウォッチ不可などの規定も公式案内で確認しておくこと。

スマホは試験中、電源を切ってカバンにしまうのが原則。うっかり鳴らすと失格などのリスクがあるので、案内の指示には忠実に従ってほしい。


当日の流れと心構え

受付から試験開始までは、説明や音のテストなどで待ち時間がある。時間に余裕を持って会場に着くようにしたい。試験はリスニングから始まる。最初のPart1が始まる前の説明音声(Directions)が流れている間に、問題冊子の先の設問へ軽く目を通しておく受験者が多い。この隙間時間の使い方は覚えておいて損はない。

リーディングは自分で時間配分を管理する必要がある。目安として、Part5・6を20分、Part7に55分という配分がよく使われる。途中で分からない問題があっても止まらないこと。1問に固執するより、解ける問題を確実に拾うほうがスコアは伸びる。終盤に時間が足りなくなっても、減点はないので残りの問題は必ず全部マークして終える。


初受験でよくある3つの失敗と、その場での対処(全公開)

過去の受験者の話を集めると、初受験の失敗パターンはだいたい3つに集約される。それぞれ、その場でできる対処とセットで挙げておく。

1つ目は、Part3・4の最初の数問で頭が真っ白になること。音声が突然始まる緊張で最初の1〜2問を落とす人が多い。対処は「最初の2問は落としても仕方ない」と割り切ってしまうこと。動揺したまま次の問題に引きずるほうが被害が大きい。

2つ目は、Part7の後半で時間が足りず、残り10問を白紙で終えること。これも誤答減点がないので、時間切れが見えてきた時点(残り5分を切ったら)で、白紙にせず残り全部を同じ記号でマークする。的中率が上がるわけではないが、白紙よりは確実に期待値が高い。

3つ目は、リスニング中にマークシートを塗る作業に気を取られて次の問題を聞き逃すこと。リスニングは1問ごとに立ち止まってマークするのではなく、選んだ記号を問題冊子に小さくメモしておき、そのパートの音声が全部終わってからまとめて転記する方法が有効だ。ただし転記のタイミングを決めておかないと今度は転記自体を忘れるので、「Part2が終わったらまとめて塗る」のように区切りを決めておくといい。


当日のタイムライン例(集合時間から)

当日の流れをイメージできていないと、それだけで余計な緊張が生まれる。一般的な公開テストの進み方を時系列で示しておく。会場や回によって前後するので、必ず自分の受験票の時刻を優先してほしい。

集合時刻の15〜20分前には会場に到着し、トイレは早めに済ませておく(試験直前は混む)。集合時刻になると、受付・本人確認・説明冊子の配布が始まる。続いて試験官からの注意事項説明とリスニング音声のテストが入り、この待ち時間に問題冊子の先へ軽く目を通せることが多い。試験が始まると、リスニングの約45分は自分のペースでは止められない。そのままリーディングの75分に入り、ここからは完全に自分の時間配分次第になる。終了後は指示があるまで席を立たず、冊子の回収を待つ。

このタイムラインを頭に入れておくだけで、「次に何が起きるか分からない」という不安の大部分は減らせる。


初受験のスコアはどう受け止めるべきか

初受験の結果は、良くても悪くても現在地の計測だと受け止めてほしい。TOEICは形式への慣れの影響が大きい試験なので、2回目以降は同じ実力でもスコアが上がることが多い。

大事なのは、結果が返ってきたときに合計点だけを見て一喜一憂しないこと。リスニングとリーディングの内訳、そして体感として「どのパートで困ったか」まで記録しておく。この記録が、次に何を勉強すべきかを決める一番の材料になる。


初受験のあとに読んでほしいもの

試験を受けたあと、「思ったより点が取れなかった」「次はどう勉強しよう」となったら、そのときが対策の始めどきだ。無料で読める記事として、学習ロードマップ、悩み別の診断チャート、Part5の解き方の型(全公開)などを用意しているので、まずはそこから読んでもらえればいい。特定のパートや停滞に踏み込んだ詳細記事(各500円)は、自分の課題がはっきりしてから必要な分だけ選んでもらえれば十分だ。

まずは1回、申し込んで受けてみてほしい。現在地が分かれば、あとはやることを順番に片付けていくだけだ。


【参考リンク】
IIBC公式トップ(申込・受験案内・最新情報の確認はここから)
https://www.iibc-global.org/toeic.html
テストの形式と構成 TOEIC Listening & Reading Test IIBC公式
https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format.html
テストの形式と構成 TOEIC Speaking & Writing Tests IIBC公式
https://www.iibc-global.org/toeic/test/sw/about/format.html

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