【全文無料】Part5の品詞問題、「見る順番」を固定するだけで20秒で解ける
この記事は有料シリーズの「試食」です
先に正直に言っておくと、この記事は有料シリーズ(各500円)の宣伝を兼ねている。ただし宣伝だけの記事にはしたくないので、有料記事で扱っている「解き方の型」のうち、Part5の品詞問題の型を1つ、削らずにそのまま公開する。読み終わったときに「この調子で他のパートも知りたい」と思ったら、そのときに有料版を検討してもらえればいい。思わなければ、この記事の内容だけ持ち帰ってもらって構わない。それでも品詞問題の正答率は変わるはずだ。
品詞問題は「知識の問題」ではない
Part5(短文穴埋め・30問)のうち、かなりの割合を占めるのが品詞問題だ。空欄に入るのが名詞なのか、形容詞なのか、副詞なのかを選ぶ、あの問題。
名詞・形容詞・副詞の区別なんて中学で習う内容だ。それなのに、多くの受験者が本番でこれを落とす。理由ははっきりしていて、知識がないからではなく、選択肢を先に見てしまうからだ。
選択肢には、同じ語幹の単語が並ぶ。たとえば economy / economic / economical / economically のような並びだ。先にこれを見てしまうと、「どれも見覚えがある」という状態になり、意味の連想に引っ張られて判断が濁る。時間に追われた本番では特にそうなる。
型:選択肢を見る前に、答えを決める
やることは単純で、選択肢を見る前に、空欄の周りだけを見て「入るべき品詞」を先に決めてしまう。手順は4ステップ。
ステップ1:空欄の直前・直後だけを見る
文全体を訳す必要はない。見るのは空欄の前後1〜2語だけ。
空欄の前に冠詞(a / an / the)や所有格(his / our / the company's)がある → 空欄は名詞の可能性が高い
空欄の前に be動詞がある → 形容詞か名詞
空欄が「冠詞と名詞の間」にある(the ___ growth のような形)→ 形容詞
空欄を取り除いても文が完全に成立する → 副詞(副詞は文の必須要素ではないため)
ステップ2:入るべき品詞を1つに決める
ステップ1のヒントから、「ここは名詞」「ここは副詞」と先に宣言してしまう。この時点ではまだ選択肢を見ない。
ステップ3:決めた品詞に合う選択肢を探す
ここで初めて選択肢を見る。語尾がヒントになる。-tion / -ment / -ness / -ity は名詞、-ful / -ive / -ous / -al は形容詞、-ly は副詞(例外あり:friendly など)が多い。決めた品詞に合うものを選ぶ。
ステップ4:意味が変でないかだけ最後に確認する
品詞は合っているが意味がおかしい単語が混ざっていることがある(頻度は高くない)。選んだあとに一瞬だけ、文意に合うかを確認して終わり。
実際にやってみる
例題を1つ。(実際の試験問題ではなく、形式を模した例文)
The marketing team proposed a ___ strategy to increase brand awareness.
(A) create (B) creative (C) creatively (D) creation
型の通りにやる。
1. 空欄の前は「a」(冠詞)、後ろは「strategy」(名詞)。つまり空欄は冠詞と名詞の間。
2. 冠詞と名詞の間に入るのは形容詞。ここで「形容詞」と決める。
3. 選択肢で形容詞は (B) creative だけ。語尾 -ive が目印。
4. 「創造的な戦略」— 意味も通る。終わり。
文全体を訳していないことに注目してほしい。「The marketing team proposed」の意味を考える必要すらない。これが型の力で、慣れると1問10〜15秒で終わる。Part5全体を10分以内に収める(そしてPart7に55分残す)ための土台は、この積み重ねでできている。
もう1問、パターンの違う例で確認しておく。
The new policy was implemented ___ to reduce processing delays.
(A) immediate (B) immediacy (C) immediately (D) immediateness
1. 空欄を取り除いても「The new policy was implemented to reduce processing delays.」で文が完全に成立する。つまり空欄は文の必須要素ではない→副詞
2. 副詞と決めた時点で、選択肢の語尾を見る。-ly が付いているのは (C) immediately だけ
3. 「その方針は、処理の遅れを減らすためにすぐに実施された」—
