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早稲田大学本庄高等学院の不思議ルール

I 早大本庄の不思議ルールとは

早稲田大学本庄高等学院のT先生の数学の授業には,不思議なルールがあった。

感動したら,声に出せ
その声は「オー!」である

生徒によって感動するポイントは違うはずだが,なぜか教室には「ここだ」という瞬間があった。反応がまばらだったり,勢いが足りなかったりすると,先生は容赦なくテイク2に入る。感動のポイントがもう一度解説され,僕たちはもう一度「オー!」と声を上げる。最初は少し照れくさかったが,経験を重ねていくうち,演技をしているようで妙に楽しくなっていった。

II 早大本庄の不思議ルールの正体

T先生にその意味を尋ねたことがある。感動を伴った記憶はなかなか抜けない。単なる知識ではなく,エピソードとして記憶に残るからだという。感動したふりでも脳は騙されてくれる……なるほど,と思った。スキルとしての記憶法にふれたのは初めてのことでもあった。

Ⅲ 早大本庄の不思議ルールはつづく

講師になって以来,どうしたら子どもたちの記憶に残る授業ができるかを考え続けている。説明をわかりやすくすることも大切だが,それだけでは足りない。心が少し動いたほうが,長く残りやすい。T先生の教えは,記憶だけでなく,授業の癖まで残すほどだ。

私の教え子たちも,テイク2が大好きである。

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