前を向いて。今年もいしかわ古書フェス!?
8月某日 子ども帰省を迎えにいく。交通手段が少ないので新幹線駅まで出迎え。まるでアメリカに住んでいるかのようだ。
自律神経の乱れから睡眠が不規則になり、昼間眠くなり、人に会うのが怖くなり、社会性が失われつつあった。その上論理的な思考も段取りも考えられなくなって。自分は今まで「やらなければならないことを、できるだけ最短距離で、効率よくこなす」を行動の基準にしていたようなところがあり、物事を楽しむのが苦手。いつも最後のところで帳尻を合わせ、なんとか乗り切ってきたので、勝ちに行くパターン、とか、これなら大丈夫、という定番がない。しかも最近、やりっぱなし、出しっぱなし、計算出来ない、段取りや見通しが持てない頭混乱期だった。
とりあえず、ツボ押しや足裏マッサージに時間を取るようにした。呼吸法を変えてみた。鼻で吸って口からゆっくり吐く。それだけで確かにちょっと整う。暑いときはエアコンを除湿でかけておく。寝るときはタイマーで。あまり予定をいれない。家事をこなすだけで精一杯。
そしたら。自然と友だちは離れて行き、みんな自分のことで精一杯で、二年間お前は地震後の後片付けをしなかったのか! というくらい今になって不安に襲われていた。誰に聞いても、慰めてはくれる、だけど親身になって動いてくれるのは。結局は家族だった。
ひどい親である。毒親と言われても仕方がないくらい。わがままで、身勝手で。家事は苦手で。仕事も長続きしない、というか、自信をもってスタートできないまま、コロナと能登半島地震を体験した。
2025年には「すずらへん」という地震の時の日記体験記をZINE出版した。去年はそれを書くことと広める事で手一杯だった。でもなにを言われても薄い皮を被ったような、本気で必要とされている気がしなくて。珠洲の有名なNカフェさんで長い間売ってもらっていたのだが、お店が忙しい中別会計になるので遠慮してしまい、今でも確実に置いてあるのは、珠洲のいろは書店さんと、富山のプー横丁さんだけだろう。。あとはLOGOS通販?
7月に石川県立図書館の館長さん、8月に能登に実家があっていまは離れたところに住んでいる人が、なぜか連絡をくれてLOGOSのコンテナハウス訪ねて来てくれた。「すずらへん」は面白いです、こんなふうに書くことが出来る人がいるなら珠洲は大丈夫、そう言われても書いた本人の精神は生死を彷徨うほどに荒廃していた。珠洲の自然のダイナミックさに気圧され、しなければならない珠洲ルールに翻弄され、毎日の家事雑事に右往左往で古本屋仕事は進まない。遠くに出かけるのが怖い。そして家族の一人が入院。犬は暑さで不機嫌。わたしはどうしてこんなに家族の感情に影響されるのか。
ほんとうは怖い、珠洲にいるのは怖い、知り合いはいても友だちは少ない。歳をとって目も悪くなり、要領も悪くなった。古本屋の看板だった日本の古本屋もしばらくお休みしていた。リアルで本を売りたいのに、開けるのは怖い。コンテナハウスでさえ、暑くていきたくない。なんのために導入したのか。そんな時に、訪ねて来てくれた二人の来訪者さん、お世辞かもしれないが本を読んでどんな人か、どんな場所かみたくなって来たというのは嬉しいことだ。必要とされているのか。少ないけれど、理解をしてくれる人がいるということ。
「すずらへん」は正直、いわゆる地震後の避難体験記ではない。個人的な読書日記と、現実逃避のために取った行動の数々。個人プレー。誰かのために、地域のためにこんなふうに頑張った、貢献した、努力したという話しではない。共感してくれる人もいれば、理解できない人もいると思う。どちらかといえば一人よがりな本だ。わたしはずっと本や、読書や、活字に逃げ込むことで現実から逃げて来たから、野菜一つ作ることができない。今年作った作物は枝豆のみ。食料危機が近づいているような気がする。だから、いまのうちに義母に習って、野菜を作りかたを覚えるか、もっと利便性の良い土地に移動しないと。丸裸で世間に立っているくらい、常識がない。本当に怖い、ということにやっと気がついた。。
この3か月ほど充分逃避したので、もうそろそろ、コンテナハウスをベースにした働き方を確立させたい。今は倉庫のコンテナハウス。せめて週一回、月一回でも開きたい。もしくは予約してください。人と会うのは怖い、イベントに出るのも怖い、でも古本屋しかできない。
勇気を持って一歩踏み出せますように。
そして、今年も9月に「いしかわ古書フェス」が、金沢駅地下広場で9月19(土)、20日(日)と開催予定なので、お忙しい時期とは思いますが是非本に興味のある方はお立ち寄りください。詳細はまた後日。。
