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感染をされてさせられた訳じゃないのに

12月某日 娘から連絡有。高熱があって関節痛がし喉も痛くて動けない、という。 帰省の予定も年内は無理、医者に行きたいけどこも(緊急病院指定医は)繋がらないという。そんなら直接病院行けばいいじゃん、ていうけど40度近い発熱で苦しんでいるのにそれは無理か、と思い、救急車を呼ばない程度には賢くてカロナールを買いに行ける程度には動けるなら、一晩は耐えてもらう。翌日は大晦日、でも緊急当番医(内科)が近所にある日だったので、ピンポイントでそこを目指す。電話は何回かかけたが、コールは鳴るが出てもらえない。窓口対応だけで精一杯なのだろう。
朝7時半に出て、10時前に金沢市内着、っけっこうフツウじゃね? 道はどんどん良くなって行く、急な雪にも対応できるように自動で滑り止めの塩カル? 砂? とにかく凍結と滑り止めを最小限に食い止めようしてくれている道路工事関係者の熱意には感謝。だいたい年末に金沢向かう方が人は少ないでしょう。どうしてもお正月気分にはなれない、おめでとうとも思えない、新年拗らせ女子なのでちょうど良い気分で人助けに向かう。
病院の前は長蛇でもないけど路上駐車が数台、駐車場は満車、とりええずハザード点滅で受付前に並ぶと電話は鳴りっぱなし、目の前の患者優先に徹していた。受付の方は冷静な笑顔で、保険証乃至はマイナンバーカードの提示を求め、問診票の記入順次促す、問診票は本人に書かせたほうが良かろうとおもって、車内で運転席に座らせていた患者本人と交代。メールやメッセージって本当に良いですね。でもこれ以上進化しなくていいかな。。というのが旧姓代の本音かも。

午前中の受付だけど、診察は午後になります、夕方かも、と言われてそうかあ、金沢市内の各所からこの病院目指してインフルエンザか風邪か新型かの検査や薬を求めてたくさんの人が集まっていることを理解。とりあえず二人の間で感染するのを避けて娘は自分ちベッドで待機、わたしは自分の避難所(巣穴? ねぐら?)に行く。ちょうど荷物が届く日であった。もたもたしていたら午前中に一度配達があった模様で不在票が置いてあった。

午後の割と早い時間帯に、今か30分以内に来院をという電話があった、と言うので悪いけど自分で向かってもらう。熱は37〜38°程度には下がった模様。わたしは荷物を受け取り次第病院へ。新型コロナではなくインフルエンザという判定だったそう。問診票の内容に従って、発熱後何日か、最高何度まで出たか、他の病状などに応じて検査室に割り振られ鼻からウイルス判定に使う体液を抽出され順次判定結果を聞いた模様。薬待ちの時間のほうが長かったという。

さすがにこに状況でわたしが彼女のアパートに乗り込むと、二次感染の恐れが高まるので、私たちの避難所に来てもらうことにする。ここは地震で半壊以上の被害を受けた世帯として借りたみなし仮設アパート、って普通の賃貸物件であるが、襖で区切られる部屋と石油ファンヒーターがあるので、そっちの部屋に娘用のお布団を敷く。夏モードの羽布団二枚と毛布二枚と湯たんぽでなんとか耐えていただく。昨日は水分とゼリー類と薬しか口にしていないようだから、お腹空いたでしょ、何食べたい? 雑炊? プリン? って聞いたら「うなぎ食べたい。。」という。この時期にうなぎか。養殖でいいよ、中国製で、というけどスーパーのどこを探してもわたしがおもっているような「うなぎパック」はみつけられないので、鮮魚コーナーの担当者に聞く。どこもお正月向け鮮魚、数の子、刺身、お寿司、鰤やかまぼこは豊富だが、うなぎらしきものがみつけられないのだ。そしたら「冷凍ならあります、奥の冷凍庫の隅のほう」というのでようやく発見。もう真空パックされた冷凍物であった。年末からもの方金銭感覚が緩んでいるし、現金なければカードで買い物できるものだから幾ら使ったか記憶にない。二人で紅白見ながら、出来合いのお寿司と卵焼きと白菜のスープと「バンザイ山椒」で年越し。娘の前には鰻ね、冷凍だけど一応国産。あー、この娘はきっとわたしの父の生まれ代わりかもしれないな、と感じた大晦日であった。根拠はありません。なんとなく。頑固なとことか。バスケット好きなとことか。活字は読まないけど。「星の王子さま」は第二外国語フランス語を取ったのでその時読ませられたらしい。どうか来年こそ、みな自分が果たせなかった夢を果たすことのできるよい一年になって欲しい。
わたしは、自分自身が思っていたより、精神の奥底がDeeply Injured であることに気づいてしばらくここを動けない。去年見ることができなかった「箱根駅伝」の往復を見切るまでは寝正月を決め込みます。いっそインフルエンザになって一週間近く隔離されていたいようでもある。一生このまま戻らない、という方法だってあるのだ。これまで耐えていた獅子が赤子になって転生するのだ。精神の三つの変化なのだ。もう熱に浮かされているのだろうか。どこからが夢でどこからが現実なのかもう境目もわからない。朝起きたら毒虫になっているかもしれない。

津波が来ました。。。の箱庭(去年作)いまだにこんな感じ。。


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