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脳みそから失われた言葉を求めて

7月某日  暑い。連日暑い。生きるということがこんなに大変だとは正直、思っても見なかった。これまで恵まれていたのだろう。なにも考えなくてもなんとかなっていた。運が、良かったのか。幸運に気がつかなかったか。
今、砂の女じゃないが、蟻地獄のような状態で、あちらを固めればこちらから崩れる、なんというかもう、先行きの全く見通せない中でただ、時間が過ぎてゆく。何故わたしはここにいるのか。考えないようにしているが、考えないと本当に考えない。ひとは脆いものだ、だからみんな約束や、小さな習慣を大切にしてやっとのことで生きている。そういうことが楽しみなのだ。今日はなにを食べるか、誰と会うか、わたしのささやかな行為は誰かを幸せにしたのか。全部、ごちゃ混ぜの野菜スープだ。混沌だ。ゼツボウの濁点だ。発狂一歩手前とも言える。

しかし、進展がないという訳でもない。あるかたから「すずらへん」は面白い自分語りだと言われた。べつの年配の精神科医からも言われた。ある程度読書癖があって、世界感に共感してもらえてる人にはそう言っていただけたりもする。そうじゃない人にはただの独りよがり日記かもしれない。読むに耐えない。この人、自分のことしか言ってないじゃん?

少なくとも最低三人くらいは理解者がいる。それでよくなくなくない?
何も考えずに今日まで生きてきて、そのノウハウをすべて失ったいま、この先どうやって生きていけば良いのか、途方に暮れている。地震で傷ついたことにやっと気がついた。でも毎日は進んでいく。何もできないうちにもう3時だ。今日は「飼い犬に 洗濯機取られて ランドリー」状態だったので、朝イチの仕事がコインランドリーに行くことだった。高いなぁ、と思うよ。だけど、きっちり乾燥までしてくれて、部屋干し臭もしないなら、この夏は仕方ないかも、と思う。ワンコの寝る場所が洗濯機スペースなのだ。昼間暑いので、外に出たがらない。当然な反応。犬を虐待している。人間も虐待している、この家は。

お金の計算ができなくて、あればあるだけ買い物して、ガソリン代はカードだし、電気料も後請求だから、ある意味怖い。でもそうでもしないと乗り越えていけない。わたしには古本を売るしか能がないのだ、と割り切って、本当に一冊ずつ、もう一度ネット通販が再開できると良い。いまはぜんぶ止めている。それくらい頭が混乱している。正気を取り戻せ! べつに特別な存在だなくて良いのだ。ありもままでもうあなたはあなたなのだから。
明日からいよいよ納屋工事が始まるそうだ。ジンベエザメ見に行けるのか。犬は大丈夫か。心配事多し。
頑張らない。それしかない。

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