詩と曲『半影』
不安げな君の横顔に
届くはずもない言葉を
何度も結んではほどいた
「大丈夫だよ」
その一言だけを
胸の奥で灯しながら
気がつけば
見つめることもできず
ただ願っている
不安げな僕がいた
君の不安を流し去る
雨よ降れ
明けない夜がないように
僕の知らない空の下で
君が笑えますように
陽射しが君の片側に
鋭い影を象りながら
それでも君は笑っていた
けれどその濃い陰影に
何も知らない僕は
言葉も持たず
ただ心を砕いた
気がつけば
片側の真実だけを求めて
僕の世界からも
光の半分が消えていた
君の心を覆う
雲よ流れて
止まない雨がないように
君の知らない空の下で
同じように笑えますように
止まない雨
明けない夜
癒えない傷
何もない
変わらないものなど
何もない
不安げな君の幻に
不安げな僕の心が囁いた
