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ランスとメアリー 第二巻~空への旅立ち~

プロローグ

あの夜、庭に小さな宇宙船が降りてきた。


灰色の宇宙人が残していったのは、銀色の不思議なブレスレット。


ランス・ブレナンは、それに刻まれた未知の文字を三週間かけて調べ続けていた。


古代ヘブライ文字に似ている。

けれど違う。


楔形文字にも似ている。

けれど、どの文明の文字とも一致しない。


そんなある日、一組の老夫婦が館を訪ねてくる。


彼らが持ってきたのは、古い金属の円盤だった。


四十年前、中東で発掘されたというその円盤には、ブレスレットと同じ文字が刻まれていた。


そして二つを重ねたとき、今まで読めなかった文字が意味を持ち始める。


そこに記されていたのは、人間の想像をはるかに超える技術。


瞬間移動。


さらに円盤の裏側に刻まれた座標を読み解くと、その行き先が判明する。


地球から約三十八万キロメートル。


月。


「月に、行きませんか?」


ランスがそう言ったとき、エイミーの答えは決まっていた。


「行こう!」


こうして二人は、月へ向かう。


そこで待っていたのは、誰もが知っている、あの人物だった。


十二単をまとい、千年もの間、月で暮らしていた女性。


かぐや姫。


しかし、彼女との出会いは、二人の旅の始まりにすぎなかった。


月の地下に眠っていた一隻の宇宙船。


その名は――「竹光」。


そして、その船が向かう先は、月ではない。


火星。

木星。

土星。

天王星。

海王星。

冥王星。


そして、その先に待つ一つの星。


白鳥座のデネブ。


なぜ、古代の円盤は地球に残されたのか。


なぜ、かぐや姫は千年間も月にいるのか。


そして、宇宙の彼方にいるデネブは、何を知っているのか。


ランスとエイミーの新しい冒険が、今、始まる。


これは――


地球を飛び出した二人が、星々に住む「守護神」たちと出会いながら、宇宙に隠された謎を追う物語。


そして二人はまだ知らない。


この旅が、ただの宇宙旅行ではないことを。


空への旅立ちが、二人の運命を大きく変えることを。

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