地元民によるちちぶの歩き方①三峯神社の歩き方|秩父で育った私の参拝ルート
秩父で育った私が、三峯神社に行くときの“いつもの順番”を書いてみます。
三峯神社は、いまでは「関東屈指のパワースポット」として有名になりました。
遠方から訪れる人も多く、週末になると参道は多くの人でにぎわいます。
ただ、秩父で育った私にとっては、少し違う存在です。
特別な観光地というより、
子どものころから定期的に行く神社でした。
当時はロープウェイもありました。
子どもの頃は、それがちょっとした楽しみだった記憶があります。
小さい頃から何度も行っていますが、正直なところ当時は
「山の上にある大きな神社」
というくらいの感覚でした。
バイクの免許を取ってからは、ツーリングにちょうどいい距離なので、思い立つとよく走って行くようになりました。
三峯へ向かう山道は、
秩父の人にとっては少し特別な道かと思います。
山を登っていくにつれて、空気が変わる。
あの感じは、実際に風を感じながら走ってみないと分からないかもしれません。
そして30代になった頃、あることを知りました。
私のひいおじいさん(曾祖父)が、三峯神社の神社講の活動に関わっていたということです。
参拝者の案内をしたり、灯篭の寄進の発起人になったりしていたと聞いています。
境内には、ひいおじいさんの名前が刻まれた石碑や灯籠も残っています。

それを知ってから、三峯神社に行く意味が少し変わりました。
ただのツーリング先ではなく、自分の家の歴史ともつながる場所になったのです。
秩父の人にとって三峯神社は、そういう神社なのかもしれません。
それから私は、三峯神社へ行くときの自分なりの順番ができました。
今日はその歩き方を書いてみようと思います。
まずは門前のグリーンカレーから
私が三峯神社へ行くときは、だいたい午前11時頃を目指します。
理由はひとつ。
参拝の前にどうしても食べたいものがあるからです。
三峯神社の門前にある ちどりや さん の
グリーンカレーです。

このグリーンカレーはヴィーガン対応なのですが、私はヴィーガンではありません。
それでもこのカレーは本当に美味しい。
私のこだわりとしては、ちょこっと付いているサラダをカレーにのせて一緒に食べることです。
サラダにかかっているドレッシングがカレーにもとてもよく合うので、そのマリアージュをぜひ味わってほしいです。(無理じゃなく)
ヴィーガン対応だとは思えないほど、しっかりとコクとうま味があります。
三峯神社に来た日は、まずこのグリーンカレーを食べるところから始まります。
むしろ、カレーに呼ばれてパワーチャージに来ることもあるくらいです。
鳥居をくぐる
カレーを食べ終えたら、いよいよ三峯神社へ。
鳥居の前で一礼し、
参道の真ん中は通らず、端を歩いて鳥居をくぐります。
なお、道の真ん中は正中(せいちゅう)と呼ばれ、神様の通り道であり、人間は通らないようにするのがマナーと、どこかで教わりました。
遥拝殿で奥宮に手を合わせる
多くの人はそのまま手水舎へ向かいますが、私は先に立ち寄る場所があります。
遥拝殿です。
ここからは奥宮のある山を眺めることができます。
奥宮は軽い登山になるため、時間や装備がないと簡単には行けません。(私の経験上で往復2時間半くらいでした)
奥宮にはなかなか参拝できない代わり、この場所から奥宮のある山に向かって手を合わせます。
ここは結構絶景ポイントなのですが、どうしても写真では感動が薄れた感じになってしまいますのであえて写真は添付しません。
遥拝殿の近くには、昔の秩父の町や村の名前が刻まれた石碑も並んでいます。

境内をよく見ると
秩父町
高篠村
小鹿野町
など、今とは少し違う呼び名の昔の地名を見ることができます。
三峯神社は山の上の神社ですが、その信仰は昔から秩父の人たちに支えられてきたのだと思います。
この中に、私のひいおじいさんの名前も残っています。
最近になって知ったのですが、三峯神社の講社の歴史をまとめた資料にも、ひいおじいさんの名前が記録として残っているそうです。

昔は、秩父の人たちや東京の職人たちが講を作り、三峯神社へ参拝していたといいます。
ヤマトタケルの像
遥拝殿をあとにしたら、ヤマトタケルの像へ。
最近はここで、遠近法を使ってヤマトタケルに手を合わせているように見える写真を撮るのが、ちょっとした開運行動として流行っているそうです。

実は私もちゃっかり撮ってしまっています(汗)
手水舎でお清め
そのあと、ようやく手水舎へ。
手と口を清め、階段に並んで本殿への参拝を待ちます。
そして、いよいよ本殿で参拝です。
参拝方法につきましては普通なので割愛しますが、私は『お願いごとよりまずは感謝をお伝えする』といった考えが今のところ腑に落ちているのでそう心がけています。
御眷属拝借
年が明けて最初に訪れるときには、古いお札を社務所脇の祈願申込所に納め、新しいお札をいただきます。
そしてもう一つ。
御眷属拝借 の申し込みです。
三峯神社の守り神である狼のお力をお借りし、火災除けや盗難除けとして家にお祀りするものです。

御眷属拝借をすると
・寄り道をしない
・振り返らない
といった話もあります。
もちろん、どこまで信じるかは人それぞれですが、こうした言い伝えを聞くと、三峯神社が昔から特別な場所として大切にされてきたことが伝わってきます。
↓↓↓追記…ご眷属について掘り下げた記事を書きました↓↓↓
待ち時間の過ごし方
祈願の順番を待つ間は、
待合所のとなりの小教院でコーヒーを飲むのも良いですし、歩いて5分ほどの場所にある 御仮屋神社 を参拝するのもおすすめです。
御仮屋神社は狼を祀る神社です。
その近くには 縁結びの木 もあります。
よく「二本の木がくっついている木」と紹介されますが、もうちょっと踏み込んだ話をすると、
この木は
モミとヒノキという異なる種類の木が、根元から寄り添うように立っているのです。
ただ並んで生えているのではなく、まるで支え合うように一緒に育っている。
それが縁結びの象徴とされているそうです。
なお、三峯神社には二本の木がくっついている木は鳥居から本殿に向かう道の途中にもあるので混同されないようご注意願います。(こちらは同じ種類の木が二本くっついています)
祖霊社にも忘れずに
すべての参拝が終わったら、本殿の隣にある 祖霊社 にも手を合わせます。

ここでは拍手はせず、静かに手を合わせます。
以前、神社の方から
「ここで手を合わせれば、ご先祖様のお墓参りをしたのと同じ意味になります」
と教えていただきました。
おお、これは一石二鳥、ということで、
見落とされがちな場所ですが、私は必ずここにも手を合わせます。
三峯神社のお土産
帰りには、おみくじを引いてから、三峯神社でしか買えない ウルフバーンのウイスキー を手土産にするのが私の中では定番です。
帰りは大滝温泉へ
もし時間に余裕があれば、帰りに 大滝温泉 に立ち寄るのもおすすめです。
三峯の山の空気を感じたあとに入る温泉は、なかなか格別です。
私は三峯神社に、だいたい年に 3〜4回 ほど足を運びます。
観光地として有名になりましたが、私にとっては昔から変わらず、
秩父の人が定期的に訪れる神社
という感覚です。
三峯神社に「正しい回り方」などありません。
ただ、もしこれから訪れる方がいたら、こんな歩き方もあるということで参考にしてもらえたら嬉しいです。
次回は
今宮神社の歩き方 を書いてみようと思います。
秩父の街中にありながら、龍神の泉など独特の見どころがある神社です。
地元の人がどんなふうに参拝しているのかも紹介できたらと思っています。
English Summary
Mitsumine Shrine is a mountain shrine located deep in the mountains of Chichibu, Saitama.
Today it is widely known as a powerful spiritual spot in Japan, but for locals who grew up in Chichibu, it has always been a familiar place rather than just a tourist destination.
In this article, the author introduces his personal way of visiting the shrine, beginning with a famous vegan green curry near the shrine gate and continuing through the sacred spots within the shrine grounds.
地元民によるちちぶの歩き方マガジン
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