見出し画像

秩父札所の謎②秩父札所巡りは秩父の人の巡礼ではない

ちょっと①の記事から期間が空いてしまいましたが、時間を作りながら少しずつ書いておりますのでご容赦ください(汗)

前回の記事では、

「なぜ秩父に三十四もの観音霊場が生まれたのか」

という疑問について書きました。

秩父三十四観音霊場。

秩父盆地を一周するように、三十四の札所が並ぶ観音巡礼です。

ただ、秩父に住んでいると一つ気づくことがあります。

秩父の人は、あまり札所を回りません。

もちろん巡礼をする人はいますが、地域文化として盛んかと言われると、そういう印象はあまりありません。

むしろ秩父の人は、巡礼をする側というより、巡礼者を迎える側という印象の方が強い気がします。

では、この巡礼はいったい誰のための巡礼だったのでしょうか。



江戸という巨大都市

秩父札所が現在のような巡礼として大きく発展したのは江戸時代です。

この時代、日本にはそれまでにない巨大都市が生まれました。

江戸です。

人口は100万人を超えたとも言われ、当時の世界でも有数の大都市でした。

そして江戸の庶民の間では、ある文化が広がります。

旅と巡礼です。


江戸の人は旅をした

江戸時代の庶民は、

伊勢参り

善光寺参り

富士講

観音巡礼

など、宗教的な旅を盛んに行いました。

もちろん信仰の意味もあります。

しかし、それだけではありません。

旅そのものも大きな楽しみだったようです。

当時の人にとって巡礼は、遠くへ出かけることのできる数少ない機会でもありました。


江戸から秩父

ここで地図を見ると、少し面白いことに気づきます。

江戸から秩父まではおよそ80kmほど。

徒歩で旅をすると3〜4日ほどの距離です。

少しまとまった日数があれば訪れることができます。

つまり秩父は、

「江戸から行ける霊地」

でした。


秩父の人よりも、外から来る人の巡礼

こうして見ていくと、秩父札所の姿が少し見えてきます。

秩父の人はあまり巡らない。

一方で江戸時代には、多くの巡礼者が秩父を訪れていました。

秩父札所は、秩父の人のための巡礼というよりも、

外から訪れる人々によって支えられ、発展した巡礼だったと考えられます。

だからこそ、現在でも秩父の人より、むしろ外から訪れる巡礼者の姿の方が印象に残るのでしょう。

秩父の人があまり巡らない理由も、そこにあるのかもしれません。

そして12年に一度の総開帳になると、秩父の人たちは巡礼者を迎える側として関わります。

巡る文化というより、迎える文化。

秩父側から見ると、そんな一面もあるように感じます。

実際に札所を巡ってみると、ところどころに茶屋の跡と思われる場所も見受けられます。

巡礼者を迎え、休ませ、もてなす。

かつての秩父には、そんな風景があったのかもしれません。

背景が見えてくると、不思議とそういった視点で巡礼路を巡るようになってきました。


それでも残る疑問

ただし、ここでまた新しい疑問が生まれます。

もし秩父札所が外から訪れる人々の巡礼だったのだとしたら、

なぜ秩父札所は、秩父盆地を一周する形になっているのでしょうか。

山に囲まれた盆地の中を、ぐるりと巡る巡礼路。

これは単なる偶然なのでしょうか。

それとも、この巡礼そのものに何か意図があったのでしょうか。


次回予告

次回は、

「なぜ秩父札所は盆地を一周するのか」

という視点から、この巡礼の形について考えてみたいと思います。


あとがき|巡礼の進捗

午年総開帳開運スタンプラリーの進捗状況のご報告。
なお、スタンプ10個を貯めたのでエンジョイストラップをゲットしました♪

全六種あるそうなエンジョイストラップ

【巡礼の進捗状況】札所7番~15番
最初に謝っておきますが、用事のついでなどにもまわっており、順番通りとはいっておりません。。
今回は7番~15番についてのメモをまとめます。
なお、何度も言いますが車で巡るなら軽自動車がオススメですよ

【巡礼メモ】
札所7番…車も停めやすい。比較的行きやすい場所。
札所8番…細い道を結構通って行きます。県の指定天然記念物となっている。樹齢600年を超えるコミネカエデの巨木が圧倒的でした。

札所8番 コミネカエデ

札所9番…駐車場があまり広くないので注意。
札所10番…駐車場からちょっと徒歩の距離あります。
札所13番…慈眼寺(じげん寺)は、眼の守り本尊である「あめ薬師」として地元民にも親しまれている寺院です。毎年7月8日に開催される「あめ薬師縁日」では多くの露店が立ち並び、秩父の夏の風物詩となっています。
札所14番…明治初年の神仏分離令と修験道廃止によって、今宮神社と分離された歴史。ぜひ近くの今宮神社も寄ってください。
札所15番…駐車場は裏道側なのでご注意。

スタンプラリーの状況 5/29時点

ちちぶの祭りと文化マガジン


#秩父
#秩父札所
#秩父三十四観音
#西国三十三所
#坂東三十三観音霊場
#日本百観音
#秩父
#秩父観光
#秩父巡礼
#観音巡礼
#寺巡り
#札所巡り
#創作大賞2026
#エッセイ部門


いいなと思ったら応援しよう!

uraspo いつもありがとうございます。