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攻殻機動隊は、10年以上ニュータイプを買っていなかったオタクを本屋へ向かわせた

こんにちは、neonです。

攻殻機動隊の特集に合わせて、『月刊ニュータイプ』を買いました。

私は昔から、アニメ雑誌ならニュータイプ派です。

アニメージュではありません。

とはいえ、アニメージュを熱心に読んだうえで比較しているわけではありません。私はアニメージュをあまり読んだことがないので、よく分かりません。

昔、ニュータイプを買っていたのは、たぶんガンダムのインタビューを読むためでした。

新作ガンダムの情報や設定画を見て、監督やスタッフの話を読む。ニュータイプという雑誌そのものが好きだったというより、ガンダムを見るための窓として買っていたのだと思います。

では、現在もニュータイプを買っているのか。

買っていません。

最近のガンダムを見ても、ニュータイプを買おうとは思いません。

ガンダムはもう、私の中ではかなり消化されています。

ガンダムオタクには、その人なりのガンダムがあります。

初代が好きな人もいれば、宇宙世紀の途中で止まっている人もいます。平成ガンダムから入った人もいますし、最近の作品が最初のガンダムという子供もいます。

大人になって新作が出ても、とりあえず見るか、くらいになります。

そして、親戚の子供と話すときのネタになったりします。

「今のガンダム見てる?」

みたいな会話ができます。

ガンダムはアニメであると同時に、ヤフーニュースみたいな存在になっています。

新作が始まりました。

新しいガンダムが出ました。

今回はこういう設定らしいです。

なるほど。

そんな感じで、社会のどこかを流れています。

しかし、攻殻機動隊は違います。

私の中で、攻殻機動隊はずっと消化不良です。

物心がついた頃には、すでに押井守版の『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』が存在していました。

海外で評価された。

ビルボードに入った。

世界中のクリエイターに影響を与えた。

私が作品を見る前から、周囲に伝説が完成していました。

もちろん、見ました。

面白かったです。

DVDを何度も見ました。

『イノセンス』も見ました。

『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』も、世代としては直撃しています。

ただし、S.A.C.は最初から地上波で放送されていた作品ではありません。

最初は有料放送でした。

私がリアルタイムで見た感覚があるのは、その後の地上波放送からです。

しかも、オープニングも違います。

そのため、直撃世代ではあるのに、最初に放送された瞬間の熱量には立ち会っていません。

すでに評判があり、すでに作品が存在し、少し遅れてそこへ入っていきました。

その後の攻殻機動隊も見ました。

ただ、時間軸をずらした作品や、別の解釈による作品が多かったため、どこか流し見に近くなっていました。

面白くないわけではありません。

ただ、私の中では押井守の存在が強すぎました。

S.A.C.があり、ARISEがあり、そのほかにも何度も攻殻機動隊は更新されてきました。

それでも、私の中にある攻殻機動隊は、何度も何度も咀嚼されながら、永遠に消化されません。

そこへ今回の完全リブートです。

世界中で攻殻機動隊が有名になったあとに、また最初から攻殻機動隊が始まります。

しかも今度は、私もリアルタイムで見られます。

過去の名作をDVDで見直すのではありません。

評価が固まった作品へ、あとから入っていくのでもありません。

新しい攻殻機動隊が生まれる瞬間を、放送開始から追うことができます。

そりゃ熱くなります。

HOT LIMITです。

感想については、すでに別の記事で暑苦しく書いています。

今回はニュータイプの話がしたいです。

ニュータイプを手に取って、最初に思いました。

薄い。

あれ。

こんなに薄かったでしょうか。

紙が薄くなったのでしょうか。

物価高の影響でしょうか。

それとも、私が大人になって手が大きくなったのでしょうか。

いや、むしろ年齢とともに私が縮んだのかもしれません。

よく分かりません。

ただし、巻頭約30ページが攻殻機動隊でした。

素晴らしいです。

スタッフインタビューがあり、設定画があり、作品についての説明があります。

そして、久しぶりに紙の雑誌を読んで思いました。

紙は、情報の閲覧性がいいです。

前のページへ戻ります。

少し先を読みます。

またインタビューへ戻ります。

テレビで本編を流しながら、スマートフォンで調べものをして、膝の上にはニュータイプがあります。

デジタルの記事でも同じことはできます。

できますが、紙はなんとなく行ったり来たりしやすいです。

ページの場所を手が覚えています。

どこに何が書いてあったか、ぼんやり分かります。

攻殻機動隊の特集を読み終え、そのまま最近のアニメ情報を見ます。

知らない作品がたくさん載っています。

しかし、知らない作品の特集を読むのも意外と面白いです。

アニメ雑誌は、自分が検索した作品だけが表示されるわけではありません。

知らない作品が、勝手に隣に置かれています。

興味がなかったはずなのに、設定画やインタビューを見ているうちに、少し気になってきます。

そして、『文豪ストレイドッグス』や『この素晴らしい世界に祝福を!』や『Re:ゼロから始める異世界生活10周年だと書いてあります。

やめてほしいです。

ああ、オッサンには辛いやつです。

割とつい最近のアニメではなかったのでしょうか。

10年です。

雑誌が突然、こちらの年齢を測定してきます。

巻末には読者コーナーがありました。

読者コーナー感のある絵とコメントが並んでいます。

ものすごく上手い絵ばかりではありません。

SNSで何万いいねも付くような、完成されたイラストばかりでもありません。

でも、味があります。

明らかに、その作品やキャラクターが好きで描いた絵が載っています。

短いコメントも一緒に並んでいます。

ああ、読者コーナーです。

この感じなんて言語化したらいいんでしょうか。

SNSでは、上手い絵や強い言葉から順番に目へ入ってきます。

数字も付いています。

読者コーナーには、そういう順位が見えません。

上手い絵も、少し不器用な絵も、同じ紙面に並んでいます。

誰かが描いて、送って、編集部が選んで、雑誌に載りました。

その手順が残っています。

懐かしいというより、今の時代少し新鮮でした。

最後に、ニュータイプのアンケートへ回答しました。

質問がありました。

あなたはニュータイプをどれくらいの頻度で買っていますか?

選択肢は、

毎回。

時々。

はじめて。

まいった。

自分のカテゴリーがありません。

10年ぶりは、どれでしょうか。

10年に一度でも「時々」なのでしょうか。

昔買っていたので、「はじめて」ではありません。

しかし、「時々」と答えるには、あまりにも時が流れています。

考えた結果、「はじめて」にしました。

たぶん、今の私が買ったニュータイプとしては、はじめてです。

最後の自由記入欄には、こう書きました。

「攻殻機動隊の特集をありがとうございます。紙の良さを久しぶりに体感しました。今後も気になる作品があれば買います」

暑苦しいです。

定期購読するとは言っていません。

来月も買うとは言っていません。

今後も気になる作品があれば買います。

下手をすると、次はまた10年後かもしれません。

それでも、攻殻機動隊は、10年以上ニュータイプを買っていなかった人間を本屋へ向かわせました。

私の中で永遠に消化不良だった作品が、もう一度最初から始まります。

その異常な熱量が、紙のアニメ雑誌を買わせました。

久しぶりに読んだニュータイプは、面白かったです。

私はたぶん、今でもニュータイプ派です。

そして、

今回初めてニュータイプがKADOKAWA発行なのを知りました。

いつもカクヨム使わせていただいてます。

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