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リアル 君といた100年


リアルなんだ

意地になって


似合うかな


紺の浴衣に
おくれ毛


気にする横顔


打ちあがる空よりも


一番


かわさなくとも


すごく大事な人



涙が出た夜
熱かった花

青が淡く輝いて


気まずそうな声に

話がしたいと告げた


心のどこかで
戻れないと


社会人と
学生と


ありきたりな


会えない時間
隣にいた時間

けんかする実感


過ぎていく時間


二人でいた


いまさら気が付いた


もう少し早く
素直になれたら



外でまってて


その声は


みえた
軌跡を細く

光り 焼き付く


遠く感じる


少し冷たい

雨が降りそうな 色彩に

握りしめた


ちっぽけな


言い訳と本音


音が鳴る

背中を揺らして



おそいよ


わかってた


諦めきれない気持ちと

幸せになってほしい気持ちと


それだけ



好きだったんだ


別れ際に


線香花火を手元に寄せ


ささいな


それ以上言えない言葉を

影に照らして


映していく


恰好つけたようなことも

ありがとうも

強がりも


言った気がする


覚えてないけどね


それくらい


長くいることも

忘れるような


終わらない夏と


ずっと鳴り続ける


好きだった


彼女の家から
振り返らず


出掛けた帰り
デートの帰り
花火をはじめて帰り


笑いながら手を

繋いで帰った


あの自販機


取り出し口が

少し汚れた


ハンカチを貸す
大切に持つ君


やさしすぎた

お互いに


甘く苦い時間は
あの頃と変わらない


友人が
後で教えてくれた


彼女は
ずっとまっていたって


それを聞いたとき


不思議と
後悔よりも


大事な人だったリアル


近く握った

花火の夜の温度


そっとしまって


恰好つかないリアル


鼻緒が切れて支えた
出会った頃に


蓋をあけ


指をかけて


口につけた苦さに

一粒落とし


いつもの
帰り道で



今もコーヒーを飲んでいる



馬鹿だな おれ



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