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地下街のショーウインドウで、未来の自分を想像した夜|KUJIKA

こんばんは。

今日は少しだけ、
駅の下に広がる街に
降りてきました。

改札を抜けて
階段を下りると

そこには

地上とは
少し違う光の空間が
広がっています。

通路の両側には
ショーウインドウや看板の灯り。

天井の照明と重なって

やわらかく
反射しています。

こういうところって

急いで通り過ぎるだけでも
便利なんですけど。

ほんの少し

足取りをゆるめて
歩いてみると

思わぬものが
目に入ってきたりします。

並べられた商品。

季節の飾り。

鏡の前で
色を確かめている人。

同じ通路を
歩いているのに

それぞれが
違う時間を
過ごしているのが

見えてくるんです。

今日は

そんな地下の通路を

少しだけ
ゆっくり見て回ろうと
思っています。

通路の先には

前から
気になっていたお店もあるので。

もしよかったら

少しだけ

一緒に
歩いてみませんか。

こういう場所

見たこと
ありますよね。

駅のすぐ隣なのに

少しだけ

別の世界に
降りてきたみたいな場所。

広い空間に

いくつもの通路が
枝分かれしていて

どこへ進んでも
お店の灯りが見える。

迷路みたいな

地下街です。

天井から吊るされた看板の色。

通路に散る電飾。

壁沿いに流れる
広告の光。

それぞれの灯りが重なって

通路全体が

やわらかく
明るく見えます。

歩きながら
見上げていると

なんだか

映画の
オープニングみたい。

こういう場所って

ただ通り過ぎるだけでも

楽しいですよね。

仕事帰りの人。

買い物をしている人。

友達同士で笑っている人。

デートの途中らしい二人。

同じ場所を
歩いているのに

歩く速さも

目線の向け方も

みんな
少しずつ違っています。

それぞれ

違う夜を
歩いているみたいで

見ていると

少し
面白い。

わたしは

少しだけ

歩く速度を
落としてみました。

急いでしまうと

この場所の
面白いところを

見逃してしまいそうだったから。

地下の通路って

不思議ですよね。

どこを見ても

小さな発見があって

ただ歩いているだけでも
楽しい。

並ぶ商品。

季節の飾り。

鏡の前で
立ち止まる人。

誰かの「好き」が
集まっている場所。

そんな感じがします。

今日は

いくつか
見てみたいお店があります。

スマホで
事前に調べて

少し
気になっていた場所。

画面の中で見た写真と

実際の光の感じが
少し違うのも

楽しいところです。

こういう時って

少しだけ

宝探しみたいな気分に
なりませんか。

通路を曲がると

落ち着いた雰囲気のお店が
見えてきました。

やわらかいベージュの壁。

静かな照明。

雑貨と小物が並ぶ棚の奥に

小さな

クジラのマーク。

ここが

KUJIKAのショップです。


こだわりの色

なりたい色

あなただけの色を見つける

君の隣に100年の輝き

KUJIKA
crystals collection


クジラのシルエットが

文字ロゴの端に

そっと乗るように
デザインされたマーク。

小指の爪ほどのサイズなのに

不思議と
目に留まります。

棚の中には

小さなクジラのチャームや
アクセサリー。

透明なもの。

少し色のついたもの。

金属の光を持つもの。

実はこのブランド

いくつかのラインが
あるんです。

入口に近い棚には

TOI KUJIKA。

少女向けのライン。

透明なクジラの体に

尾の先だけ
淡く色づくデザイン。

小さくて

やわらかい雰囲気の
クジラたち。

高校生のころ

初めて自分で買った
キーホルダーが

この
TOI KUJIKAでした。

透明な体に

ほんのり色のついた尾。

意味なんて知らなくて

ただ

かわいいと思って
手に取ったもの。

それでも

なんだか手放せなくて

今でも
時々バッグにつけ替えながら
使っています。

その奥の棚には

ブランドの中心ライン

KUJIKA。

クジラの体全体が
やわらかく色づいていて

尾の部分だけ
少し濃くなっている。

バッグのチャームや
小物に多いシリーズです。

肩にかけているバッグの端にも

小さなクジラのマーク。

光を受けると

小さなスワロの粒が

キラッ。

派手ではないのに

ふとした瞬間に
目に入る。

その感じが

好きなんです。

棚のさらに奥には

少し雰囲気の違う
コーナー。

そこには

大人向けラインの

KUJICQUÉ。

クジラの体は

ゴールドやシルバー。

尾の先だけ

深い色で
輝くデザイン。

香水やアクセサリーが
並んでいます。

ちょうどその棚の前で

一人の女性が

香水を試していました。

瓶を持ち上げて

少しだけ香りを確かめて

鏡を見ながら

静かに笑う。

その仕草が

なんだか

映画のワンシーンみたい。

こういう場所にいると

みんな

少しだけ

登場人物みたいに
見えます。

それぞれが

自分に似合う色や香りを
探している時間。

自分の好きなものを
見つけている時間。

わたしも

棚をゆっくり見ながら
歩きました。

まだ少し

背伸びをしないと
似合わないものもあるけれど

こういうものが似合う女性に

なれたらいいな

と思います。

お店を出て
通路を進むと

大きなショーウインドウ。

きらめくガラス

リップも優美なステージ

ボトルにいれられて整列してる

わぁ。

華やかな余韻を残す音色。

そこに飾られていたのは

一着の

フレアスカート。

柔らかく広がるライン。

照明の光を受けて

裾がふんわり
影を作っています。

タグを見ると

それも
KUJICQUÉのもの。

見ているだけなのに

歩いた時の揺れ方まで

想像できそうでした。

あのスカートを着て

少し背筋を伸ばして
歩く自分。

語彙力が溶けて

わちゃわちゃする。

両手を握りしめ

思い出す。

宝探しをした時の

あの感覚。

地下街の光の中を

ゆっくり進む姿。

もしかしたら

振り向いてくれる人が
いるかもしれない。

そんなことを思って

少しだけ笑いました。

でも

振り向かせたいと思う気持ちって

きっと

悪いものじゃないですよね。

誰かに見てもらいたいとか

少しだけ

きれいだと思ってもらいたいとか。

そういう気持ちがあるから

みんな

おしゃれをするんだと思います。

ショーウインドウの向かいには

小さなカフェ。

今日は

入ってみることにしました。

席に座ると

さっきのフレアスカートが

ちょうど
視界に入る場所。

フレア

綺麗だなぁ。

目にはいる

わたしに足りないショーケース。

お洒落な匂いに誘われて

向かいのお店で

今もコーヒーをのんでいる。

なんだか

今日の夜は

少しだけ

特別みたいです。

そして

その時

ふと思いました。

もしかしたら今日

わたしは

この未来を

見に来たのかもしれない。

いつか

あのスカートを着て

この通路を歩く日。

その時

隣に
誰かがいたらいいな。

「似合ってるよ」

って

言ってくれる人。

そんなことを
少しだけ想像しながら

カップを
もう一度持ち上げました。

バッグの端で

小さなクジラのマークが

静かに光っています。

地下の街では

今日も

やわらかな灯りが

ゆっくり
流れていました。


あなたには


どんな景色に

見えましたか。


担当の声は

君といたカフェテラス100号

『ラストシーン』

がお送りしました


100年を想う
このひととき


君の隣にも


同じ香りが
届いていますように


この時間は、まだ続いています

同じ場所で過ごした時間たち
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もうひとつの物語
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