『咲いて 憧憬:Re 三章』君といた100年

窓が
騒がしく反芻する
憧憬は
空を望む
雨が昇る中
固定観念をほどく
寛容に生きるため
こつこつと降る中で

灯る蝋燭は
定かでなく
薄れゆく夜

握っていた
轟く黎明と
命題が走ったあの日
青く
ほとばしる雷鳴が
針を
少しずつ遅らせた

通りは訊いてくる
軸を刻み
お暮れながら

そして
歩いた道が違えば
生きてきた語りが
変わり
役割を終える

用意された
レールをはずれ
名を治す

新たな波と
まっさらな
瞳に宿る
地と手を繋いで
記さねばならない

瞬間は
体感に
その人だけの
物語になる

内から出る
期待と不安は
かけがえのない
もの

いる場所がかわれば
瞼を
とめどなく流れる
海
かさなる
砂音
足跡がふれ
またふれる

わずかな違いも
時がたてば
削れ
忘れ
また
創られる
「向こうには何があるかしら」

香の匂いに
灯すロウソク
膝にかけ
化粧をした街
雪は降っていたのか
この腕にある
そんな気がする

青を
緑を
黄を
ゆっくりと
編んでいく

欠落と決意を
わたしだけの旅
つらなる線と奏でるタクトの先に
寄りかかる船がささやく

「ここは」

次はどこ
降り積もる足跡に
調べをのせて
わたしは
今も
読んでいる


Written by : 12340
Produced by : 12340
Executive Producer : 12340
KUJIKA World Records
© KUJIKA World Records

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