私に影響を与え続ける、ずっと大事にしたい5冊 #10年本
みずのけいすけさんの企画が面白そうだったので、私も乗ってみます!
「10年本」とは
・我が家の本棚で、良い位置にずっといて、
・10年以上、長年に渡って定期的に読み返しており、
・じぶんを形づくってくれている、
大好きな本を1冊以上、挙げてみてください
小学生の頃は図書館で借りられるだけ借りて本を読んでいたけれど、就職してからはビジネス系の本が中心になって、「役立つ知識を得るための読書」になっていました。(それも必要なんだけど。)
改めて本をじっくり読むようになったのは去年から。やっぱり本っていいなと出合い直し、今年からは夫のbarで本屋も始めました。(意味がわからないと思うけど、こちらはまたいずれ書きたい)
今は同じ本を読み返すよりも新しい本とたくさん出合いたくて、気になる本を手に取っていくことが多いです。でも、本棚を見返すと「これは手放さずに置いておきたいな」と思う本も。
ものに執着があまりない私にとっては、こうやってずっと手元にあるのはかなり大事にしている証拠。
正直、10年到達してない本も混ざっていますが、今後も絶対手放さない意志があり、載せます。
『村上ラヂオ』村上春樹
村上春樹については定期的にTwitterで「村上春樹が好きか・嫌いか論争」が起こっていませんか。そんなに定期的に上がってくるなら、もはや好みで語られるべき人ではないのでは?って気さえする。
私は正直、まだ村上春樹の小説作品で好みの本に出合えていないのですが、エッセイが大好きです!大好きです!!(2回言う)
最初に読んだのが20代。私にとってはその頃からすでに有名な小説家だったわけですが、こんなに地に足ついた生活してるんだ。と結構衝撃でした。
その頃の私の職業人に対するイメージは「とにかく日々バタバタしていて良くも悪くも仕事中心の生活をする人々」。そういう人たちが私も含め、周りに多かったからだと思います。
でも、村上春樹はそうじゃなかった。毎日決まった時間に書き物をしつつ、自分の趣味とか興味とか、気持ちが向いたことをすごく大事にしてる。
なんかオムレツの作り方だったかなぁ…ある料理を練習し始めるっていうエッセイがあるんですけど、それを読んで「人生を楽しんでる人だ!」って思ったんですよね。
その頃盛り上がりつつあった「丁寧な暮らし」ともまた違っていて、きちんと自分の一つ一つの感覚や感情に目を向けているんだと感じられて、私もいつかこんなふうになりたいと、今でも思っています。
私の35歳以降のテーマは「楽しむ大人になる」なんですが、もしかしたらここから来ているかもと、今ふと思いました。

『モモ』ミヒャエル・エンデ
実は、大人になった今もまだ、このお話がきちんと読めている感じがしません。何かずっと「わからない」と思っている部分があります。
時々人の考察を見ては、ああそういうことを言っているのか…と思うこともたくさんある。
だけど時々読み返したくなって、実家に置いていた本を送ってもらいました。
どういう時に読み返したくなるかというシチュエーションに共通点があって、「自分が大切にすべきものをちゃんと見ていないかも」と思った時。振り返るとそうだったなと気づきます。
それで、わからないなりにまた読んで、大切なものにフォーカスを合わせようとしてみる。その繰り返しです。

『POPEYE 20歳の頃、何をしていたか』
初出が2017年なので、すみません、正確には10年じゃないですね。。
でもこれはずっと取っておくと思います。
雑誌POPEYEで2017年と2018年に出ていた企画。その後は、ムック本にもなっていたと思います。
性別も年齢も様々な著名人たちが、そのタイトル通り、自分が二十歳の頃何をしていたかを語るインタビュー企画です。
「この人は時代の流れに後押しされて、ちゃんと乗ることができたんだな」とか「努力が人並みじゃない!」とか「世間と自分は違うと感じても迎合しなかったんだな」とか、その時々で誰の記事を読むかによっても、そしてその時の自分の状況や気持ちによっても感じることが違います。
でも読むと毎回なんとなく元気になります。「全員違う道を通っている」と。
「誰かが上手くいってるからって、それをなぞれば自分の人生が良くなるとは限らない」って。
流れに乗ってここまで来た人もいれば、茨の道を切り開いた人だっているということは、私にとって希望です。

『反応しない練習』草薙龍瞬
他人の評価が気になりすぎていた20代。悩んで手に取った本がこれでした。
今も完全に抜け出せたとは言えないんだけど、でも年を重ねるごとに少しずつ楽になれていってる気がします。
「捉え方を変える」ということを、最初に教えてくれた本です。悩んでると一つの思考から抜け出せなくなるから。
あとは、心と身体は繋がってるから、思考が詰まっていったら身体からアプローチするということを最初に教えてくれたのもこの本だったな。
著者の方は仏教僧で、ブッダの考え方として書かれているんだけど、今になって考えると認知行動療法的なアプローチと通じる部分があるのかも。
心が苦しくなった時に読みたい本が何冊かあるのですが、その中でも一番長く持っているのがこの本でした。

『世界は夢組と叶え組でできている』桜林直子
こちらはちょっと番外編です。10年持っていると思って奥付をみたら、初版は2020年。えっ、まだ5年しか持ってなかったのか。と思うほど、大事な本です。
自分探しということばがある種ブームだった頃に就職活動をし、社会に出ました。
今となっては笑ってしまうけど、大学生の頃の手帳のTO DOリストにはいつも「自分探し」と書いてありました。なんか恥ずかしい。
自分は何がやりたいのかわからなくて、見つけなきゃいけないと思っていたし、それはいつか必ず見つかるもので、私の探し方が悪いんだと思っていました。
自分がやりたいことをやっていてキラキラと輝く生活をしている姿を思い浮かべては現実とのギャップに落ち込み、またどこかにいるはずの「想像上の自分」を探す。30代になってもまだそういうループにはまっていて、もやもやしていた時に出合った本です。
「やりたいことってなくてもいいんだ!」というのが心の救いになって、ものすごく気持ちが軽くなりました。
やりたいことがなければ、自分ができることで夢がある人を支える「叶え組」になればいい。
そして、一生叶え組である必要もなくて、やりたいことが見つかれば「夢組」に回ることだってできる。
役割を行き来できる、やりたいことがなくたって自分の価値がなくなるわけではないと、ここでやっと気づけたのだと思います。30代をすぎてからだったから遅い方なのかもしれないけど、それでも気づけたことは確実に今の私の糧になっています。
当時は友だちと飲みにいった時も珍しくこの本がよかった!とおすすめしていたし(自分の好きなものをおすすめするのが苦手だった)、家に来た友達にこの本を貸して返ってこなかったから今あるのは2代目。そのくらい手元に置いておきたい本なので、間違いなく10年本になるでしょう。

私にとって、10年手元にある本=20代半ばに読んだ本。
本を読んでも内容を全部覚えていられるわけじゃないし、本読むのって意味ある?と思った時期もあるんですけど、振り返ってみると全部いまの私に何かしら影響を与えてくれているような気がします。
その時悩んでいたことが全部解決したわけじゃない。でも、同じ悩みをぐるぐる巡っているようで実は少しずつ進んでいるんだなと感じられました。
みずのさんの#10年本 企画についてはこちら!他の方のも読んでみたいな。
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