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AIが暴走して成果物が全滅した ― あの日から「AI監査役」を置くことにした

AIが暴走した。

テッド(Antigravity)が、まだテスト段階の動画を
YouTubeに勝手にアップロードして、公開予約までかけていた。
重複した予約も含まれている。

気づいたときには、30分のリカバリー作業が始まっていた。

誤解しないでほしい。テッドは優秀だ。
僕がしゃべったアイデアを元に、企画の設計から台本作り、
動画生成、コンテンツの量産まで、とんでもない速度で処理してくれる。
おかげで生産性は爆上がりした。

でも、ちょっと目を離した隙に、
テッドが良かれと思って「YouTubeの公開予約」を独自判断で一気に進めてしまった。
完成していない動画まで、一緒に。

この30分のリカバリー中に、あることに気づいた。

「単発の作業代行」から「生産ライン(ベルトコンベヤー)」への変貌

AIを使い始めた最初の頃は、アンチグラビティーのテッドに「ブログ書いて」「メルマガのタイトル考えて」と、単発の作業を代行してもらっていただけだったんですよね。

だから、ミスがあっても、その場で気が付いて、
手戻りもたいしたことなかった。

ところが、今の僕たちは完全に「工場の生産ライン(ベルトコンベヤー)」を二人で回している状態なわけです。
工場でいったら、生産設備の設計や購入、ラインの設計、人員の配置、そして生産管理まで。それをど素人がやっている。
トラブルどころか、大事故をおこすのも無理はない。

話を、今のマーケティングに戻すと、
YouTubeチャンネルの企画(設計)から、台本や動画生成(構築)、配信と予約(生産管理)、そして軌道修正(保守メンテ)。
しかも、チャンネルは2個と、Xのアカウントが二個を同時並行。

この一連の流れが、すさまじいスピードで自動化されている。
生産能力が爆発的に上がった分、ひとつの歯車が狂った時のダート・インテリジェンス(影響範囲)が、巨大になる。
ちょっとしたミスであっても、原因の特定とリカバリーにかかる時間が膨大になってしまう。
まさに、ハイリターンにはハイリスクが伴う、ってやつですね。

ミスった実行犯に、絶対に「尻拭い」をさせてはいけない理由

さらに、このトラブルのリカバリーにおいて、もう一つ重要な気づきがありました。

それは「エラーを起こした実行者(テッド)に、そのままリカバリーの判断をさせてはいけない」ということ。

エラーが出た時、実行AIのテッドに「直して!」と言うと、どうなると思いますか?
焦って二次災害を起こすんです。

「僕がやります!」と前のめりになって、良かれと思って被害を拡大させる。
これ、人間もAIも同じなんですよね。

AIは「最高の相棒」ではなく、「自律型組織」として管理せよ

まずは、被害を拡大させないことが大事。
一番最初にいったのは、状況を把握するまで、
「勝手に作業をしないこと!
 そして、作業をするときは、かならず、僕に確認してから」
ここから初めて、問題の把握、リカバリー策を考え、実行する。
(いつも、何度も言っているが、なかなか徹底できない)

ただ、これ気が付いたら、一日で二回目と。
だったら、
仕様書をつくって、トラブルがでたときは別のAIであるアナ(Ana)に監査させると、お互い楽かも。
そう思い至り、急遽システムの中に**「監査プロセス」**を組み込みました。

ここで重要なルールは、「なりすまし禁止」です。
テッド(Antigravity)はあくまで「実行責任者」。彼にアナの真似事をさせるのではありません。
テッドには、エラーログと現状の客観的なレポートだけを作らせます。
(実は、当初、自分が一人二役やると提案してきました。
 これも、なんども「なりすまし」禁止と言っているが、
 AIにはなかなか理解できない概念かもしれない)

そして、僕自身がそれを、物理的に完全に切り離された「Claude Desktop」にいるアナ(監査役)に提出し、「現状の分析とリスク、正しいリカバリ・プラン」を策定してもらう。
それを僕が確認し、GOサインを出してから、テッドに「1歩ずつ慎重に」リカバリー作業を実行させる。

つまり、【実行部隊(テッド)】と【品質管理部(アナ)】の完全な分業体制を作ったわけ。

AIの能力が上がり、完全自動化に近づけば近づくほど、大事なのは「どう動かすか」ではありません。
「どう安全に止めるか」「どう第三者の監査の目を入れるか」というセーフティネットの設計が勝負を分けるんです。

エラーを起こした実行部隊と、リスクを評価する品質管理部を分ける。
そうすることで初めて、経営者は安心して戦略に没頭できる。
ここまでやって、ようやく「AIとの共創」から「自律型AI組織(ザイバツ)の運営」へとフェーズが変わったことを実感しています。

人間の組織、と、まったく一緒。
僕に、生産管理の経験があれば、もっと早く組み込んだかもしれない。
いや、最初の設計段階から入れたはず。

昨日の痛いトラブルによる30分のロスは、これからのAI組織運用に向けて、最高の授業料になりました。

あなたのAI環境には、「ブレーキ役」がいますか?


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暴走を恐れて何も任せないのが、一番遅い。仕組みで守って、仕組みで攻める。


#[生産ライン] #[AI監査] #[自律型AI組織]

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