グラスゴーはアクティブトラベルの移動環境改善を重視
case|事例
グラスゴーは、2032年までに延べ54kmの質の高い徒歩、自転車、車いす用の道路ネットワークを整備することを優先的にすすめることを決定した。ネットワークの整備にあたっては、既存インフラの活用を前提に、最も投資対効果の高いところから優先的に投資を行う。この6ヶ年の計画はConnecting Glasgowの改訂版に含まれる。
Connecting Glasgowは交通ネットワークの整備と住みやすい地区の形成を統合し、アクティブトラベルのインフラ整備を加速することで、より健康的で持続可能な移動への移行を後押しする。長期的には安全で分離された歩行者・自転車専用道を市内全域で270km整備することを目指している。
今回の6ヶ年計画では、23kmの環状道路整備を中核に据え、それをベースに主要な放射状道路を整備する。この整備を通じて、ネットワークの空白を埋め、職場や地域サービス、商店などへのアクセスを改善する。
Connecting Glasgowの今回の改訂は、近年の自転車利用の増加を踏まえている。また、自転車だけでなく、徒歩や車イスの移動環境にも配慮している点が特徴的である。これまでのアクティブトラベルのインフラ改善によって安全性が改善していることから市民からの支持も高い。アクティブトラベルの移動環境を改善することで、増加するニーズに対応するだけでなく、自動車の排ガス削減や市民の健康やウェルビーイングを支えることが期待される。
insight|知見
自動車からの転換を見据えて、自転車の利用環境と歩行環境をセットで改善するということが欧州の先進的な都市の標準になっていると感じます。自転車は自転車、ウォーカブルはウォーカブル、交通安全は交通安全と縦割りで計画を進めるのではなく、統合的にアクティブトラベルの移動環境を考える視点が日本の都市にも必要ではないでしょうか。
