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【短歌×掌編小説】名前のない休日からの招待状 #虹色創作部

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この招待状を受け取られたあなた様

 おめでとうございます。
 この度、厳正なる抽選の結果、あなた様を「名前のない休日」にご招待することが決まりましたのでお知らせいたします。
 名前のない休日は、その名のとおり、普段の休日とは違う休日。

 あなた様が心から"名前がつけられない"と感じられる贅沢な休日をご提供いたします。
 ご多用とは存じますが、あなた様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

           名前のない休日の会一同

           記

日にち:あなた様がご指定される一日
会 場:あなた様がご指定される場所
※日にちは向こう1年に限ります。
※会場は地球、地球外を問いません。

会 費:弊会負担
※弊会宛てに領収書をご提出ください。
※旅費も往復分負担いたします。
※会の趣旨に反すると弊会が判断した場合には、当該行為に関する費用は負担いたしかねます。

※服装、持ち物等に一切決まりはございません。
 ただ、参加者はあなた様お一人だけ。

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自宅の郵便受けに入っていた招待状。
私は自室に戻ると、椅子に腰をかけて、この怪しい招待状に目を通した。
「一日だけの宇宙の休日……海外、沖縄……」
いたずらとしか思えない手紙だけど、自分が過ごしたい場所で、過ごしたいように過ごせたら、どれだけ贅沢だろうか。
宇宙はさすがに無理だと分かるけれど、たとえば台湾とか、沖縄なら行けそうな気がした。

でも、“名前がつけられない”休日って?

どこかに行って何かをすれば、それはどこかで何かをしたとして“名前がつけられる”休日、名前のある休日になるのではないだろうか。
この場合、費用は出してもらえないかもしれない。

「なんてね。」

私は、ふと笑って、会社用パソコンのスリープを解除する。
最近はテレワークが増えて、時間にとらわれず、家で仕事をするようになった。
社内チャットを起動する。

『お疲れ様です。
急で申し訳ございません。
明日、一日休暇を申請させていただきます。』

特に明日は締切もなかったから、すぐに承認がおりた。

「明日は全部オフだ!」

私は、招待状をゴミ箱に捨てた。

明日は家を家として楽しもう。
ずっと食べてみたかったバインミーを食べてみようかな。
それで、海外旅行の計画でも立ててみようか。

これが、きっと私の“名前のない休日”。

名前のない休日からの招待状
何もしないを過ごす一日

テーマ「名前のない休日」


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虹くりっぷ様の企画に応募させていただきます。
「名前のない休日」ってなんだろう?きっと贅沢な休日なんだろうな、とワクワクしました。
よろしくお願いいたします。

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