木の蓮 ✒︎ ine
帰り道の木蓮
この木の蓮の蕾がふくらみはじめると、春の夜の匂いを想い出す。なまぬくたさ。そして(ミヒャエル)ボレマンスの油絵も思い出す。
木蓮やコブシは散り方が残念な花だと思っていて、特に白いコブシの散り際は花粉症の季節とも合間って、老眼も入ってきた眼(まなこ)には鼻をかんだあとの丸めたティッシュに見えてしまう。
咲く前からごめんよ、コブシ…
そんなコブシや木蓮の散り際を美しく絵にとどめているのはボレマンス。私はどちらかといえば(マーク)マンダース派なんだけどボレマンスの世界も惹かれるものがある。銀色に輝きはじめる木蓮の蕾は静かに息をしているようで、足をとめて耳を澄ます。


木蓮の日本への渡来は古く、中国原産。10世紀の『和名類聚抄』に記されているそう。つぼみは漢方で辛夷とよばれ、頭痛、鼻炎などに用いられる、とのこと…… 🤧



樹木時計 🕰️は春時間。葉を落としてスカスカだった枝先は、チラチラと密度を濃くしながら空をうめはじめてる。
