越境観察フィールドノート #040|距離感の尺度
距離感の尺度
台湾で、「ここからあそこまでは遠いよ」と言われることがある。
地図を見ると徒歩20分ほどである。しかし、その距離でも、「歩くには遠いから、バイクで行く」と考える人は少なくない。
一方で、徒歩20分を日常的な移動と感じる人にとっては、その距離は「近い」と感じられる。
物理的な距離は同じである。それでも、「遠い」「近い」という感覚は一致しない。
距離は時間や長さだけで決まるものではなく、普段の移動手段や生活習慣、経験によって変わるのかもしれない。
同じ道を見ていても、人は同じ距離を感じているわけではない。
「遠い」とは、何を基準に決まるのだろう。
もう少し観察を続けてみたい。
(台湾・高雄)
