ヒルクライム天国 UFOライン
皆様ロードバイクに乗っていて走ってみたい憧れの場所ってあります?ロードバイクを始めた頃って次の休みは何処へ向かうかとネットでサイクリングスポットを調べませんでした?
私は香川県在住なんでもっぱら四国周辺のサイクリングスポットを探してましたね。まぁ有名なと言うかサイクリストの聖地らしい、しまなみ海道、地元香川県なら日本のウユニ塩湖などと言われているらしいチチブガ浜のある荘内半島、香川県からフェリーで1時間、小豆島一周で丁度100キロ。皆んな大好きマメイチなどなどね。
色々な人のブログなんかを見てるととんでもない絶景の中を自転車で走っている。なんて格好いいんだ。そしてどれだけ爽快なんだ?などと期待を膨らませ実際に行ってみると絶景10秒修行9割となってしまう事も多々ある。某錬金術師と言っておりましたよ、何かを得るには何かを失わなくてはいけない等価交換だと。絶景と引き換えに地獄の様な道のりを味わう。実に理にかなっている。ここはフラグです。この後の展開を読むヒントと言うか答えです。
ちなみに絶景10秒ってのは私の感受性が終わってるだけの可能性もあるので悪しからず。
そんな四国のサイクリングスポットで一際目を引く絶景、UFOライン。西日本最高峰の石鎚山系の尾根沿いを走れる有名な場所。とりあえずUFOラインで検索してもらうと話は早い。天空への道などと大層な二つ名は伊達ではなくて本当に信じられない様な場所を走れる。
信じられない様な場所だけあって当然の様に人里離れた秘境な訳で、つまり山奥で標高が高いんですよ。ネットでUFOラインサイクリングコースで検索して出てきたルート。

70キロくらいで2000アップ。今となっては、ちょっと登るなー。くらいの物ですが100キロをようやく走れるようになった時分に見ると、とんでもなくハードなコースに思えたんですよ。実際馬鹿ハードではある。しかも山奥オブ山奥でコンビニなど補給地点は皆無で自販機の存在すら怪しい。そんな環境でハンガーノックやトラブルあったら帰って来れんかもしれんとビビっていた。
こいつ賢すぎる。初心者期間にとりあえず行ってみるか!ってアホな事したらどうしようもなくなって自転車クソやなって辞めてしまってた気がしてならん。まぁ、未だ脚力は初心者みたいなもんやけど。
しかしね、そんな初心者風の私でも数々のデスライドを乗り越えてきた私は2年前とは違うのだよ。直近でも剣山や高越山などの超級山岳との戦い、迷いに迷って気づけば160キロの予定が200キロ近くになったクソライド、昔よりは無茶の範囲が広がっている。はず。
ロードバイクで辛いだけの修行みたいなのやってる理由の一つが、単純に楽しく走れる距離が伸びると行けるところの選択肢が増える。楽しくってのがポイントで脚が売り切れた状態で残りの距離が何十キロもあったら楽しくは無いと思う。修行ならいいんやけど楽しいサイクリングでは無い。その為には努力が必要。それなりの事で得られる楽しさはそれなりでしかない。
なんか高説を垂れ流して素晴らしい事を言っている風ですが、私が趣味の関連で人生1番嬉しくて涙が出るほど嬉しかったのはロードバイクではなくてSEKIROと言う狂ったゲームをクリアした時なんですけどね。わかる人には分かるフロムゲー。その中でもSEKIROはマジで凄かったな。
1週間くらい朝も夜もひたすらラスボスと戦う日々。どうすれば良いのか試行錯誤を繰り返し溜まるストレス、投げるコントローラー、その果てに訪れるカタルシス。泣いたね。
と、まぁ1週間分の苦労が報われた嬉しさよ。サイクリングの絶景もそこへ辿り着くまで苦労が多ければ多いほど絶景の感動もひとしおと思われる。いや、思いたい。
そんな訳でレベルアップした私はUFOラインへと向かいました。某アビスのモフモフも言っておりました、憧れは止めれねぇ。って。んなぁー。
推奨ルートの通り道の駅木の香からスタートしようと車で向かっていると加茂川沿いの道が良い。良すぎるぞ?そう思うと居ても立っても居られないので西条駅までUターンしてパーキングに駐車して出発。

何故かは知らんけど山へ向かう沢沿いや川沿いの道が好きなもんでね。日本の夏がここにはある。
まぁ大抵の予想通りこれが大きな間違いなのは言うまでもなく、この後まぁまぁ登ります。普通にヒルクライム一本分。そして出てくる寒風山トンネル。
サイクリングで嫌な物と言えば、向かい風、壁みたいな上り坂、色々ありますが私はぶっちぎりでトンネルですね。チャリ乗らない人からしたら全く意味わからんやろうけどトンネルめちゃくちゃ怖い。道幅の関係で車近いしトラック多いし何より響き渡る音が恐怖心を煽る。
そして寒風山トンネル。長さみたら5キロ?いや、引き返すか?と思ったけど流石にめんどいので突入。サイコン止まっててわからんけど多分ずっと3%くらいの登り。怖い。


しかしトンネルを抜ければ高知県。県境越えるとテンション上がる。


その後、道の駅木の香で休憩。水がアホみたいに澄み渡っている。清流すぎる。
そこから寒風山トンネルの方に戻ってUFOラインへと。

因みにバリクソ登る。今日は楽しいサイクリング!なんて意気込みは何処へやら。寒風山トンネルの手前から登りだす時点でサイコン見たら700か800くらい登ってる。この看板ある所で脚が終わってしまっている。
本当に厳しい。斜度もきついしどこまでも続いていく。でもこの看板あるところからちょっと下ったりする。でも俺は知っている下るって事はその分登る事を。やめてくれ。

その後も這う這うの体でなんとかペダルを回し続けて現れる手掘り感あるイカついトンネルが出てきて本格的な登りは終わる。もちろん脚も終わる。この後も細かいアップダウンを繰り返しちょっともう嫌かもと思い始める。


しかしペダルを回せば進む。チャリは裏切らない。写真で見たあの景色が眼前に広がる。青空が青すぎてコラみたいになっている。強い、強すぎるぞUFOライン。
思わず、スゲーな。と独り呟いてしまう程に圧倒される。10秒ほど感慨に浸ってその後直ぐに、いやまだ50キロも走ってないんだが?と今後を考えてちょっと嫌になる。
進化した俺を見せてやる!と思っていたけど現実は非常で1000アップ以上になってくると雑魚さが如実に現れてしまう。
ここで前述している、楽しく走る。と言うのが出てくる。このUFOラインのある寒風山が厳しいのは当然。でもこの山を最後まできっちり踏み切れる脚があれば頂上の景色の見え方も変わってくるんだろうなーと思う。
しかし絶景と言うに恥じない景色で四季折々の良さがあるそうなので絶景を味わえる様な余裕を持てる脚力を備えてまたチャレンジしたい。
西条駅から行くからじゃ?などと野暮はいけませんよ。

こんな所までチャリで来た!感は凄い。下り途中で工事中で交通誘導してるおっちゃんに西条から登ってきたって言ったらビックリされてドヤったのは内緒だ。

楽しかったけどな。
