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【11】アラスカでオーロラ見るだけで人生変わったらどうしてくれるんだ

●さすがにこの気温で動物園は賭け…か?
12月29日、この日は19時半の飛行機で
アンカレッジ国際空港からフェアバンクスへ
行く予定だったので、日中はアンカレッジ市内の観光をしよう、と話していた。

事前に年末のアンカレッジで時間を潰せる
場所を探したのだが、そもそも冬に観光客が
楽しめる場所はそう多くはない。
加えて年末ともなればなおさらだ。

そのなかでアタリをつけたのが2箇所
「The ALASKA ZOO」と「Anchorage Museum」だ。

「The ALASKA ZOO」はアメリカ大陸最北の
動物園とのこと。これだけでちょっと引きが
ある。
そのうえ今回は、アラスカといえば野生動物の
観測!を全く通らない旅の予定だったので、
ここで様々な動物を見られるのは少し魅力的
だった。

「そもそもこんな極寒のなかで動物園に動物
いるのかな?」

と妻に聞いてみる。

「他にピンとくる場所もないし、とりあえず
行ってみよう。」

2人とも事前に調べるということはあまりしない
タイプだ。

The ALASKA ZOOはアンカレッジ市街の南方に
ある。
夏季には送迎のシャトルバスが数本ある
ようだが、冬季は市内循環バスを乗り継いで
近くの停留所で降り、20~30分歩くか、
タクシーで直接向かうかしか方法はない。

ということでLyftを使い、宿から直接向かった。

約15分程アンカレッジ市内を縦断する。
今朝気がついた東方の山々が車窓をゆっくりと
流れる。
近くの木や建物が一瞬で眼前を切り、遠くの
景色がいつまでも居るのは、小さな頃から
ずっと不思議でたまらない。

車中ヨリ

短い昼間の太陽の光を受け、よりくっきりと
陰影をつくっている山々は、まるで大掛かりな
舞台背景の絵のように見える。
そのうえには、混じり気を一切感じさせない
空色。

本当に良い天気だ。

あっという間に到着。事前に見ていた地図上の
雰囲気よりもっと郊外な雰囲気で、動物園感は
まるでナシ。

「大人2枚」

妻がチケットを買う。昨日のヒルトンホテルの
売店の僕とは大違いの立ち居振る舞い。
流石である。

アラスカ動物園の入り口

入口の回転扉を抜ける。動物園というよりかは、鬱蒼とした森が広がる自然公園という佇まいで
シンとしている。それがまた良い。

最悪、動物が全然いなくても良い。
東京であくせくしている時には感じられない
ものがある気がする。

入ってすぐに水辺の生き物エリアがあり、
ゼニガタアザラシのペアと、カナダカワウソが
3匹、それぞれ仲良く元気よく泳ぎ回っている。

この時気温は-19°C、彼らにとっては全く問題 
なさそうだ。
さらに進むと、森の中にある檻にでっぷりと
したカナダヤマアラシ、彼は黒地の体毛に、
長い針の部分にあたる体毛が金色でツンツンしてることもあり、ちょっとおしゃれに目覚めた
ヤンチャな男子みたい。

メッシュを入れたみたい

屋根もなく、日本だとふれあいエリアみたいな
柵の中には、白い体毛に黒と茶色が少し混じり、
アボリジニの伝統的なブーメランのような
角を持つドメスティック・ゴート(家畜ヤギ)、
少し進むとホッキョクジリスの檻、冬眠も
せずに餌をいそいそと齧っている。

その道を挟んで反対側の少し大きめの、
敷地の一部に柵を巡らせただけのような檻
には、ホッキョクキツネがその鼻から尾先
までの真っ白な身体を、積もった雪上で
遊ばせている。

このあたりで僕たちは気づき始める。

「あれ?予想以上に面白いかも」
「動物めっちゃいるぞ」

檻の近くにはそのなかにいる動物の説明が
書かれたボードや、ちょっとした情報(ホッキョクキツネとアカキツネ、さらにはコヨーテと
オオカミの違い等)が骨格の写真付きで詳しく
展示されてるため、動物たちへの理解が深まる。

1時間程度で見終わると予想していたが、
結局3時間以上滞在することになった。
のちに全体の地図を見てみると、園内には
約40種類くらいは動物がおり、ほぼ全ての
動物を観てまわった。

フクロウやタカ、ワタリガラスに白頭ワシと、
鳥類は元気よく飛び回りはしないものの、
檻内の赤外線ヒーターの前でじっとしていた。
予想外な動物で言うと、アルパカとフタコブ
ラクダがいた。
アルパカはギリギリわかるが、ラクダには
驚いた。ちなみにこのフタコブラクダ、
「地球上最も最北にいるラクダ」になるらしい。

流石にほぼ動かなかった

メインどころで見れなかったのはオオカミ、
白熊、ヒグマあたりで、
カリブー、ムース、アムールトラ、ユキヒョウはじっくりと観察することができた。

とりあえず行く場所が思いつかず行ってみた
にしては大満足の結果だった。

もし冬にアラスカ動物園に行く人がいたら、
しっかりとした屋外用の格好をしていれば予想
以上に楽しめると思う。

ただ、トイレ休憩も含めて一息つける場所が
園内に一ヶ所、ZOO COFFEE SHOPだけ。
ここは開店時間が15時までなので注意されたし。

建物内にはちょっとしたベンチとカウンター
テーブルがあり、10人ほどが入れるスペース。
軽食もある。ここ以外には食事できる場所は
なし。

休憩している時に、妻が
「あ!見てこのボトル!」
と携帯してる水のボトルを差し出した。
ボトルの水がシャーベット状になっていた。
さらに振ったりして見ているうちに、残って
いた水分も凍った。

「これはズバリ過冷却ってやつですね」
とたまたまこの現象を知っていた僕は自信
たっぷりで答える。
珍しく僕の披露する知識に感心しながら、
まるでそれをアテにするかのようにクロワッサンドをむしゃむしゃしていた。

アンガスビーフのホットドッグとクロワッサンド
右上のボトルが過冷却水

入口のチケット売り場の隣にお土産売り場の
建物がある。
Tシャツやぬいぐるみ、絵本や玩具類、
マグカップやマグネットと品揃えはなかなか
豊富だった。

旅先でTシャツを買うのが趣味で、アラスカ
動物園でも狙っていたが、値段を見て急に
アラスカ(アメリカ)の物価に気付かされる。

デザインと値段が絶妙に購買意欲を削ぐ


次回 ●文化的な体験もしよう。アンカレッジ博物館編

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