「これは何のお祭り?」から始まった、夏越の祓えのおはなし
今日、明治神宮で夏越の大祓え式を待っていたら、海外から来られた観光客の方に声をかけられました。
「これは何のお祭りですか?」
つたない英語とGoogle翻訳を駆使しながら、なんとか説明。滑舌の悪さに翻訳アプリも苦戦しながら(笑)、解説ページを一緒に読んで、なんとか伝わったかなというところで一安心していたのですが——式が始まる前に、その方は席を立ってしまいました。待ち時間が長かったのかもしれません。
姿を見送りながら、ふと思ったんです。「だったら、ここで伝えきれなかった分を、記事にして届けよう」と。
夏越の祓えって、どんな儀式?
夏越の大祓え(なごしのおおはらえ)は、一年の前半に知らず知らずのうちに溜まった穢れ(けがれ)を祓い、清らかな心で後半を迎えるための神事です。宮中祭祀にもつながる、神道において古くから大切にされてきた正式な儀式のひとつ。
ただの年中行事ではなく、千年以上にわたって受け継がれてきた、日本人の精神性そのものとも言えます。
茅の輪(ちのわ)をくぐるのは、単なる通過儀礼ではなく、その動作を通してエネルギー的なリセットが起きると考えられているからです。「祓う」という行為は、罪を償うというよりも、もう必要のなくなったものを自然へ、宇宙へと還し、それがまた光に変わっていく——そんな循環のイメージに近いかもしれません。
神社で気をつけたいこと
もし海外から日本の神社を訪れる機会があれば、知っておくと安心なことがいくつかあります。
神社は神聖な場所です。鳥居をくぐるときは軽く一礼し、参道の真ん中は神様の通り道とされているので、端を歩くのがマナーとされています。
服装は、過度な露出を控えるのが望ましいとされています。境内での飲食や喫煙も控えるのが一般的です。儀式中や本殿付近では、撮影が禁止されている場所もあるので、案内表示を確認してみてください。
これらは「ルール」というより、日本人が当たり前のように大切にしてきた、小さな配慮の積み重ねなのだと思います。
水無月(みなづき)という和菓子
夏越の祓えの日には、「水無月」という和菓子を食べる習慣があります。三角形にカットされた外郎(ういろう)の上に小豆がのった、この時期だけの特別なお菓子です。
三角の形は氷を表し、暑さを乗り切るための願いが込められています。そして小豆の赤い色には、邪気を祓う力があると考えられてきました。
冷たいお茶と一緒にいただきながら、今日のような一日を振り返ると、季節の節目を体でも感じられる気がします。
この記事は、日本を訪れる海外の方々に向けて、夏越の祓えという神道の行事を少しでも身近に感じてもらえたらという思いで書いています。
最後に
今日出会った方が、この記事を読むことはないかもしれません。それでも、いつかどこかで誰かの「知りたい」に応えられたら——そんな気持ちで、この文章を書きました。
最後まで読んでいただきありがとうございました💖
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