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少しだけ自分のことを…|いつもの温浴施設にてぷかぷか|ポッキー先輩と、魂のボディスーツの話|大胸筋

今日も、いつもの温浴施設でぷかぷかしていました。

そこはスポーツジムが併設されている温浴施設なので、
お風呂場にも、なかなか立派な身体をした方々が多くいます。

いわゆる、マッチョの皆さまです。

その中でも、ひときわ異彩を放っている先輩がいます。

今日の先輩は、
ポッキー先輩です。

もちろん、甘くて細長いお菓子の話ではありません。

マッチョ界隈では、大胸筋を寄せたときに胸の谷間ができて、
そこにポッキーが挟めるほど発達していると、
それはもう立派な大胸筋の証、というわけです。

つまり、今日のポッキー先輩は、
胸にポッキーが挟めそうなほど大胸筋が発達している先輩です。

しかも、この先輩。
おそらく私よりもかなり年上です。

一緒にいる方々との会話を小耳に挟む限り、
たぶん70代半ばくらいではないかと思います。

それでいて、身体がすごい。

昔はボディビルの大会にも出ていたらしく、
トレーニング歴は30年以上とのこと。

70代半ばとは思えない、しっかりとした身体。
姿勢、歩き方、筋肉の張り。
そして、なにより大胸筋。

あれはきっと、ポッキーが挟まります。

そんなことを考えながら、
私は今日もお湯の中でぷかぷかしていました。


高齢者の身体を見て、改めて思ったこと

最近、母が交通事故で車にはねられ、入院しています。

その関係で病院に行く機会が増えました。

整形外科の病棟なので当然といえば当然なのですが、
相部屋の方、他の部屋の方、廊下ですれ違う方を見ていると、
圧倒的に高齢者が多いです。

そして、そこで改めて感じたことがあります。

体格がかなり良すぎる方。
逆に、かなり痩せている方。
そして、筋肉が少ない方。

そうした方々が多いのです。

もちろん、病院ですから、
そこだけを見てすべてを語ることはできません。

ただ、整形外科という場所では、
転んで骨折した。
ふとした拍子に骨折した。
少しの衝撃で大きな怪我につながった。
そうした話が、どうしても多くなります。

そのたびに思うのです。

筋肉というのは、
ただ見た目をよくするためのものではないのだな、と。

筋肉は、ある意味で、
身体を守る防御スーツなのかもしれません。

ここで、ひとつだけ書いておきたいことがあります。

これは、もともと身体に不自由さを持って生まれてきた方や、病気や障害によって身体を思うように動かせない方に向けて書いている話では
ありません。

そうした方々の生き方や身体のあり方を、
「鍛えている・鍛えていない」という物差しで語るつもりはまったく
ありません。

むしろ私は、そうした制約を持ってこの世界に生まれてきた方々には、
私たちには見えていない深い魂の学びや役割があるのではないかと感じて
います。

ここで書いているのは、あくまで、
動かせる身体を持っている自分自身に対して、
「このボディスーツをもう少し大切に扱わないとな」と思った、
そんな個人的な気づきです。

転ばないための筋肉。
転んだときに踏ん張る筋肉。
姿勢を保つ筋肉。
骨や関節にかかる負担を少しでも減らす筋肉。

若いころは、そこまで意識しなくても何とかなります。

でも、年齢を重ねるほど、
その差は少しずつ、けれど確実に表に出てくるのかもしれません。


魂の乗り物としてのボディスーツ

私は、人間の身体を、
魂がこの世界を体験するために借りている
ボディスーツのようなものだと感じています。

この世界で歩くため。
触れるため。
食べるため。
感じるため。
誰かと出会うため。
泣いたり、笑ったり、怒ったり、抱きしめたりするため。

そのために、私たちは身体という乗り物を使っています。

だからこそ、そのボディスーツをどう扱うかは、
とても大事なのだと思います。

車で考えると分かりやすいかもしれません。

同じ年式の車でも、
定期的に点検され、オイル交換され、丁寧に乗られてきた車と、
ほとんどメンテナンスされずに酷使されてきた車では、
やはり状態が変わってきます。

もちろん、人間を車と同じように考えることはできません。

人には、生まれ持った体質があります。
病気もあります。
事故もあります。
環境もあります。
そして、もしかすると生まれる前に決めてきた、
ブループリントのような寿命もあるのかもしれません。

だから私は、
身体をメンテナンスすれば必ず長生きできる、
とは思っていません。

ただ、こうは思うのです。

長生きするためというより、死ぬまで元気でいるため。

そのために、身体を動かすことは、
やはり大切なのではないかと。


老後になってからでは、間に合わないこともある

以前、ある先輩がこんなことを言っていました。

「定年まで頑張って働いて、節約もして、
やっと老後だ。
これから楽しもう。
行きたいところに行こう。
そう思ったのも束の間だった」

その先輩は、続けてこう言いました。

膝が痛い。
血糖値が高い。
病院通いが始まる。
整形外科、内科、また整形外科。
薬が増える。
通っても通っても、なかなか良くならない。
年齢を重ねるごとに、できないことが増えていく。

行きたいところには行けず、
手術や通院でお金も減っていく。

「何のために我慢してきたんだろうな。
後悔しかないよ」

その言葉が、ずっと頭に残っています。

もちろん、誰もがそうなるわけではありません。
病気や怪我は、本人の努力だけで防げるものでもありません。

ただ、若い人とは違う形であっても、
年齢に合った身体の使い方、
身体の動かし方、
筋肉の残し方はあるのだと思います。

母の入院を通じて、
そのことを最近、かなり痛感しています。


ポッキー先輩は、未来の身体のひとつの答えかもしれない

そこで思い出すのが、ポッキー先輩です。

70代半ばと思われる年齢で、
あの身体。

もちろん、誰もがあそこを目指す必要はありません。
大会に出るような身体を作る必要もありません。
胸にポッキーを挟める必要もありません。

ただ、30年以上トレーニングを続けてきた身体には、
やはり説得力があります。

一朝一夕では作れないもの。
若さだけでは作れないもの。
積み重ねでしか出せないもの。

それが身体に出ている。

筋肉は、ある意味で履歴書なのかもしれません。

何を食べてきたか。
どう動いてきたか。
どれくらい続けてきたか。
どれくらい自分の身体と向き合ってきたか。

それが、年齢を重ねるほど、
静かに表に出てくる。

ポッキー先輩の身体を見ていると、
そんなことを考えてしまいます。


そして頭に浮かぶ、フィジカルAIのこと

そんなことをぷかぷか考えていたら、
私の頭の中に、急に別の言葉が浮かんできました。

フィジカルAIです。

最近、AIというと、
文章を書く、画像を作る、会話する、分析する、
そうした「画面の中の知能」として語られることが多いです。

でも、これから先は、
身体を持ったAIがどんどん出てくるのでしょう。

完全なロボット型のAI。
人間の作業を代わりに行うAI。
介護や医療を補助するAI。
人間の身体の一部を補うAI。

そう考えていくと、
どこからが人間で、どこからがロボットなのか、
少しずつ分からなくなっていく気もします。

たとえば、

「自分は腕だけロボットなんだよね」

という人が出てくるかもしれません。

「脳にチップを入れているよ」

という人も出てくるかもしれません。

視覚の一部を機械で補う。
聴覚の一部を機械で補う。
筋力を外部装置で補う。
記憶や判断をAIで補う。

そうなってくると、
人間100%、ロボット0%という線引きは、
どんどん曖昧になっていきます。

ジュースの果汁表示みたいに、
「この人はロボット成分20%です」
「こちらはAI補助率35%です」
みたいな時代が来るのでしょうか。

人間には税金がかかるけれど、
ロボットにはどうなるのか。

ロボット成分が何%を超えたら、
人間扱いなのか。
機械扱いなのか。
労働者なのか。
所有物なのか。
家族なのか。

そんなことを考えていたら、
気づけば4時間ぷかぷかしていました。


時代の大転換期に、私たちは生きている

結局のところ、今はものすごい時代なのだと思います。

産業革命。
明治維新。
インターネット革命。

そうした大きな変化が過去にもありましたが、
今起きている変化は、もしかするとそれ以上なのかもしれません。

AIが言葉を扱う。
AIが画像を作る。
AIが身体を持つ。
人間の身体も機械と接続される。
働き方も変わる。
学び方も変わる。
人とのつながり方も変わる。

そしてその中で、
人間はもう一度、自分に問い直すことになるのだと思います。

自分の身体とは何か。
自分の意識とは何か。
自分の言葉とは何か。
自分の生き方とは何か。

今までは、地域のコミュニティがありました。
仕事のコミュニティがありました。
学校のコミュニティがありました。

でも、これからは少しずつ、
共感コミュニティの時代になっていくのかもしれません。

同じ地域に住んでいるからつながるのではなく、
同じ会社にいるからつながるのでもなく、
同じ感覚、同じ問い、同じ違和感、同じ世界観に反応する人たちが、
ゆるやかにつながっていく。

その代表的な場所のひとつが、
noteなのかもしれないなと思っています。

ものすごく大きな時代の変化の中で、
それでも人は、どこかで誰かの言葉に触れたい。
誰かの体験に触れたい。
誰かの違和感に、自分の違和感を重ねたい。

AIがどれだけ進化しても、
そこにある「共感」の感覚は、
やはり人間にとって大切なものなのだと思います。


最後に、少しだけ自慢です

ここまでポッキー先輩の話をしてきましたが、
最後に少しだけ自慢をします(笑

私も最初は、
子供たちや孫たちにできるだけ世話にならないように、
という目的で、ゆるゆる筋トレを始めました。

最初からマッチョを目指していたわけではありません。

ジムで高重量を扱うような本格的なトレーニングでもありません。
自分の体重をコントロールする、
いわゆる自重トレーニングが中心です。

プロテインも飲んでいません。
鶏むね肉命、みたいな食生活もしていません。
むしろ、肉はあまり食べていません。

それでも、続けているうちに、
身体は少しずつ変わっていきました。

気づけば、私の胸の谷間にも、
ポッキーが挟めるようになってしまいました。

何事にもキャッチアップするのが好きなのでしょうか。

ゆるゆる始めたはずが、
いつの間にか身体が応えてくれていたのです。

人間の身体は、本当に不思議です。

すぐには変わらない。
でも、続けると応えてくれる。

乱暴に扱えば壊れる。
でも、丁寧に向き合えば、
思っていた以上に長く付き合ってくれる。

恐ろしく精密で、
とても正直なボディスーツです。


今日、ぷかぷかしながら思ったこと。

それは、
筋肉は若さを見せびらかすためのものではなく、
未来の自分を守るためのものなのかもしれない、ということです。

ポッキー先輩の大胸筋を見ながら、
母の入院病棟を思い出し、
フィジカルAIの未来まで考えてしまう。

我ながら、
お風呂で考えることの振れ幅が大きすぎます。

でも、きっとこれも、
身体というボディスーツを持って生きているからこそ
浮かんでくる問いなのだと思います。

今日も湯船でぷかぷかしながら、
私はそんなことを考えていました。


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