「まじりけのない朝」
気持ちのいい朝日が差し込む寒い朝
この空気を瓶にとじこめて
好きな時に感じることができたらどんなに素敵だろうとおもう

新鮮な空気が混ざり合ってしまわないように
そっとスリッポンを羽織る
丸い襟は、”ちょこん”という言葉がよく似合っていて、可愛かった

ガンクラブチェックが光を浴び
細かなチェック模様を浮き立たせている
「風の冷たさがまだまだ厳しいから前は閉じておこう」
パンツのポケットに手を差し込めるスペース(スキマ)のおかげで
こんな寒い日でも、モノを出し入れしやすくて
ストレスからも解放される

仕上げに、ぐるっと大判のストールを巻いて
バッグを肩にかけた
ストールに乗って、真新しい冷たい空気が首筋に当たった
外の空気と、部屋から漏れた空気が交じり合う
曖昧な透明な層を縫って、いざ深呼吸
新しい年の香りが、痛いくらいに鼻孔を刺激する
それが体内を駆け巡るのをしばらく待ってから
わたしは、歩き始めた
