トイレットペーパードライバー
片手で掴み、空へ投げると、美しい放物線を描く。
ロールしたペーパーは水色へ白く棚びき着地した。
飛距離を計測して判定される。ペーパードライバーとトイレットペーパードライバーの更新試験場の風景だ。
これで何がわかるんです?
腕の力とかですか。
こんな無駄とも言える動きにどれだけの熱意を乗せられるか、だ。
ペーパードライバーのさらに上、不名誉な称号(トイレットペーパードライバー)たちは免許の更新にここへ並んで待つ。免許証は一度取れば剥奪されないのでは?
世間がそれを許さなくなったのじゃ。上手い下手で一つの道を使うには上手いものが折れるしかない。それはそれで嫌ですよね。わかります。トンビの鳴く語尾がひょろろーと響いた。バーベキューの煙と香り。
‥公式ではないんですねぇ。
来たいやつだけが来たのじゃ。
空をかける白い紙。私は何を見せられている‥
日曜の河川敷は交通渋滞なんか気にしない。
ここは、のんびりした人だけの開放空間なんじゃ。
‥ここまで何で来たんです?
やめてくれ。幸せに水を刺すのは。
車に決まっとる。
‥ここにずっといたいかも。
それでいい。あ、そこで美味しいコーヒー売ってますね。
