エヴァンゲリオン=ヴァン・ダム説
この記事は個人ブログにて2021年、「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」公開時に書いたものを一部編集したものです。
今後ヴァン・ダムについての記事を書くときに、こちらの記事がnoteにあった方が色々便利なので再録いたします。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」公開から8年……。
幾たびの公開延期を乗り越え遂に公開された「シン・エヴァンゲリヲン劇場版:||」。
TV版から数えると25年を超える歳月を費やしついに完結……。
長年エヴァを追い掛けてきたファンにとって、とても140字の言葉だけでは表現できない想いがあったことでしょう。


私はエヴァに対しては「なんか、よくわからないけどHUNTER×HUNTERと同じでなかなか完結しなさそうでモヤモヤしそうだから、手を出すのはやめておこう……。」といったスタンスをとっており、今まで深く関わるのを避けていました。(序と破はTVでやっているのを何となく観たことはありました。)
そしてこの度、「シン・エヴァンゲリヲン劇場版:||」にて本当に完結しそうだという情報を聞きつけてきちんと向き合うことに。
魅力的なキャラクター、カッコいいメカデザイン、複雑で難解なストーリー……。
その数々に魅了されていくわけなのですが、視聴を続けているうちにあることに気が付きました。

「この作品のやってること、大体ユニバーサル・ソルジャーとかでヴァン・ダムが映画でやってきたことじゃん!!!」
そうなのです。エヴァンゲリオンに魅了されながらも、その魅力を感じる根底にあるものを探っていくと行きついたのです。ヴァン・ダムに。

というわけで、今回はエヴァンゲリオンシリーズとユニバーサル・ソルジャーを始めとしたヴァン・ダム作品との関係性についてまとめようと思います。
(シン・エヴァンゲリオン劇場版の本編の内容にも触れます。ネタバレが嫌な映画をまだ観ていない方は配信や物理ソフトで観てください!!それと、筆者はエヴァ初心者のため、表記等の誤りがある可能性があります。その場合はやさしく教えてください。)
そもそもヴァン・ダムって……?

ジャン=クロード・ヴァン・ダム
本名ジャン=クロード・カミーユ・フランソワ・ヴァン・ヴァレンバーグ。1960年生まれのベルギーを代表するアクションスター。
バレエや空手をバックボーンに、華麗なる回し蹴りや180度開脚、美尻でファンの心を掴む。
「ブラッド・スポーツ」「キックボクサー」「ユニバーサル・ソルジャー」「ハード・ターゲット」「サドン・デス」などといった作品が有名で、若かりし頃の“ヴァンダミングアクション”を思う存分堪能できる。
ただ、2000年代になると徐々にヒット作に恵まれなくなりビデオスルー作品を連発するように。(この時期はレビューサイトなどでは評価が低い作品が多いけれど、「レクイエム」などは好きですよ!)
その自分のキャリアを皮肉ったメタフィクション「その男ヴァン・ダム」ではヴァン・ダムが自分自身を演じ、その切実な現状と心の闇を吐露するシーンには思わず涙をしてしまう。
そして、アクションスター奇跡の大集結映画「エクスペンダブルズ2」でスタローン率いるスター軍団エクスペンダブルズに敵対する組織のボスとしてヴァン・ダムが登場。その華麗な回し蹴りにハートを射抜かれた方も多いはず。
そしてその後もビデオスルー作品が多いながらも、演技の幅を広げ悪役も多くこなすようになり、「ザ・バウンサー」や「ネバー・ダイ決意の弾丸」「ダークネスマン」といったような紆余曲折あったベテラン俳優ならではの境地にたどり着いた作品にも出演。
ミニオンズ フィーバー」では「ユニバーサル・ソルジャー」シリーズでお馴染みのドルフ・ラングレンと共に声優で参加。
Amazonprime限定のドラマ「ジャン=クロード・ヴァン・ジョンソン」やネットフリックスオリジナル映画の「ザ・ラスト・マーセナリー」が製作されるなど配信作品にも登場し、幅広い活躍をみせています。
更にヴァン・ダムを知りたい方はこちらの記事も参照してください。
といった感じです。
ようするにベテランアクション俳優なわけですが、ヴァン・ダムの略歴を読んだだけでは全くエヴァと繋がらない方も多いでしょう。
しかし、この記事を読み終えたあなたはきっと「庵野監督ってヴァン・ダム大好きだったんだ……!!」と真実を知っている事でしょう。
それではエヴァとの関係性をユニバーサル・ソルジャーシリーズをメインに紹介していきましょう。
目覚めたシンジ君の境遇がユニバーサル・ソルジャーに酷似している。


「Q」においてシンジくんは14年間眠り続けていたことが判明。
「シン」では廻りのトウジたち同級生が大人に成長し、皆働いているのに自分だけは14歳のままであり、廻りとのギャップが色濃く描かれていました。

これは「ユニバーサル・ソルジャー」においても似た場面が見られます。ヴァン・ダム演じるリュックはベトナム戦争後、ユニソルに改造され、25年間死んだ状態でした。
彼は自身の年老いた両親を目の当たりにして、自分だけ時の流れが止まっていたことを実感。そして苦悩します。
シンジ君は主にニアサードインパクトを起こしたことやカヲルの死で悩んでいましたが、当然それに加え自分だけ歳をとっておらず、成長していないことにもショックをうけていたように見えました。
このあたりの描写もユニソルの影響をうけているといえるでしょう。
アヤナミレイ(仮称)=リュック・デュブロー説


「破」で使徒に取り込まれた綾波レイ。最後の最後でシンジ君が助け出したように見えましたが、「Q」にて綾波レイはもう存在しないと告げられてしまう。
そして綾波レイと同じ見た目の少女が登場しますが、彼女は別個体であり「アヤナミタイプナンバー6」が正式名称だと判明します(通称アヤナミレイ(仮称)。
以下.アヤナミとします。
アヤナミは綾波タイプの初期ロットと呼ばれ、実際彼女と同じ姿をした固体が確認されました。

「ユニバーサル・ソルジャー」シリーズでヴァン・ダム演じる主人公リュック・デュブローも「第1世代の初期モデル」と呼ばれ複数存在するユニソルの中の初期型。
このあたりの設定からも両者に関係がありそうなのはわかりますが、更にその関係性を掘り下げてみましょう。



命令に従順

アヤナミは「命令」に対して従順な人物です。
「Q」においても度々「命令ならそうする。」といったように、命令に対しては素直に聞き入れますが、そうでない場合は「ダメ。それは命令じゃない。」といったように拒否する場面も見られました。


これは「ユニバーサル・ソルジャー」でのヴァン・ダム演じるリュック・デュブローにも同じことがいえ、司令官の命令には従いますが、そうでないことを言われると混乱してしまいます
人間としての生活


それに加え「シン」ではアヤナミはシンジくんたちと同様に第3村で一時的に暮らすことになります。そこでは田植えをしたり風呂に入ってポカポカするわけなのですが、本来ネルフ以外では生きていけない身体なので、最終的にはLCLに溶けてしまいます。

これはユニソルの設定に近いものがあります。
ユニソルは戦死した兵隊を改造しているのですが、その過程で肉体が高熱を発するようになり絶えず冷却を要します。
こういった一定の条件下でないと生きられない「人工物感」はこのあたりの設定を模しているのではないでしょうか?(アヤナミもポカポカさせなければ助かった?)
農業


因みに「シン」でアヤナミが田植えをしていましたが、リュックの実家が農園をやっていることにも影響を受けているのではないでしょうか?
記憶がない

アヤナミは破までの綾波レイとは異なる個体であるため、シンジ君との思い出や、それまで築き上げた知識などは失われています。
また、ほぼネルフの監視下でしか生きてこなかったため、外の世界を知らず、子供のように全てのものに興味を示します。


これも記憶が抹消され、人間的な常識やユーモアが失われているリュックと酷似していると言えるでしょう。
全裸


また、アヤナミは「Q」で登場して早々に全裸になりましたが、リュックも序盤から全裸に白ソックスで現れるというシーンがありました。
これはユニソルをリスペクトしているとしか思えません。
アスカ=ドルフ・ラングレン説

ここからはヴァン・ダムではなく、「ユニバーサル・ソルジャー」シリーズやその他の作品でも何度も共演しているドルフ・ラングレンについても触れていきましょう。
(ドルフ・ラングレンのプロフィールは省略しますが、彼の凄さを知りたい方はこちらを聞くと良いかと思います。)
アスカ・ラングレー、ドルフ・ラングレン。
そもそも名前が似ている両者ですが、それ以外にもアスカがドルフに寄せていることをにおわせるシーンが見受けられます。
首輪

「シン」においてアスカはDSSチョーカーを装着されています。
これは、前作「Q」でカヲルが装着したことで爆死したものであり、シンジ君はそれを目の前で観ていたことでトラウマになっています。
そして、アスカの首にもDSSチョーカーが付いていることが分かると、それを観ただけで嘔吐してしまいました。
こんな目にしただけで吐いてしまうような忌まわしい首飾り他に存在するのでしょうか?
それが存在していたのです。

「ユニバーサル・ソルジャー」にてドルフ・ラングレン演じるスコット軍曹はベトナム戦争で気がおかしくなり、そこで現地人や仲間の耳を切り落とし、それでネックレスを作っているのです!
DSSチョーカーの気味悪さはスコットの耳ネックレスからインスパイアされたことがあなたにも分かってもらえたでしょう。

因みに、このDSSチョーカー的な不気味な爆弾付き首輪はヴァン・ダムとスコット・アドキンスが初邂逅する2008年の作品「ザ・プロテクター」でも登場しており、この辺もインスパイア元かもしれませんね。
やられかたが酷似している

アスカの操縦するエヴァ弐号機(ここでは2号機も同等に扱います)。アスカ曰く初号機よりも戦闘向きに製作されているのですが、やたらボロボロにやられることで有名な機体です。
一方ドルフ演じるスコットも登場する度に無残な殺され方をすることで有名なキャラクターです。
(なんと3回登場して3回とも死んでる)
そのやられ方が両者酷似していると私は思うのです。

まず、旧劇場版と「ユニバーサル・ソルジャー リジェネレーション」のやられ方。


そして、最新作「シン」で13号機にトドメをさされたやられ方と非常に良く似ている「ユニバーサル・ソルジャー 殺戮の黙示録」でのやられ方。
赤

また、アスカは赤色に強いこだわりを持っていますが、「殺戮の黙示録」においてもドルフは赤色のベレー帽を被っていましたね。

アスカが赤が好きなのはドルフ主演の「レッド・スコルピオン」の影響だとも思っています。

語学に堪能

アスカはドイツ語に堪能で、アスカ役の宮村優子さんが役作りの為にドイツ語を習いに行ったという話は有名です。
そしてドルフも母国語のスウェーデン語以外にもドイツ語、英語、フランス語、そして日本語も話すことが出来、アスカのように劇中でも披露されます。
「リトルトウキョー殺人課」より日本語を話すドルフ。
語学が堪能な設定もドルフを意識したものなのでしょう。
ボケナス


また、両者相手を馬鹿にするときに「ボケナス」という傾向があるのも縁を感じます。
服装

「シン」で第3村で生活しているときのアスカのこの服装。
どこかでみたことありませんか?

メタルギアやデスストの小島秀夫監督は「体液が無くなるくらい泣いた」とコメントしている。
そうです。「キックボクサー」にてヴァン・ダム演じるカートが修行シーンで着ていた恰好そっくりなのです!!
エヴァと相性があまり良くなさそうな、SF要素がない「キックボクサー」を取り入れる辺りに庵野監督のヴァン・ダム愛が伝わってきます。
最後に白く見繕う。

「シン」で自分の活動期間の限界を悟ったアヤナミがシンジ君の元へやってくるシーン。

アヤナミは黒のプラグスーツを着ていましたが、最期にLCLに溶ける直前に白のプラグスーツになりましたよね。(おそらく綾波レイを連想させる演出)

それに、アスカとマリが最終決戦の際には白のプラグスーツを着用します。アスカ曰く死に装束
このように、最後になると白いものを着用する傾向があった「シン」ですが、これは「ユニバーサル・ソルジャー 殺戮の黙示録」における、最終決戦のリュックのメイクを意識したのではないでしょうか?

「殺戮の黙示録」では全編通して顔色が色白く不気味なリュックですが、最終決戦では御覧のように骸骨のような白いメイクで登場。
最後にはリュックは敗れ死亡するのですが、死を予感すると自身を白く見繕いたくなるところにも共通点が見受けられます。
US作戦

「Q」の冒頭に「US作戦」なるものが行われます。
作戦の内容はネルフによって囚われていたシンジくんと初号機の奪還作戦なのですが、この「US作戦」という名称。いったい何を意味しているのでしょうか?
一部ファンの間ではサントラの曲名「The Ultimate Soldier」からアルティメット・ソルジャーの略と言われています。
しかし、私の説は違います。

そうです。「Universal Soldier」も頭文字がUSなのです。
ここまで記事を読んだあなたならエヴァにユニソルが多大な影響を与えたことがわかったと思います。ですので、USはユニバーサル・ソルジャーから名付けられた可能性が高いです。
(因みにユニソル1作目の冒頭の任務はダムでの人質救出とテロリストの排除)
壁面を走る

使徒を迎え撃つために第三東京市で闘うエヴァ初号機。
その際壁面を走るシーンがあるのですが、これは「ユニバーサル・ソルジャー」でフーパーダムでダムの壁面を降りてくるシーンを意識しているのでしょう。


御覧の通り非常に似ています。
因みにこれはCGではなく実際のフーバーダムで撮影している。
食事の出され方

「Q」においてネルフにとらえられたシンジ君。そこではディストピア感あふれる描写がありました。
特に食事や着替えを出されるシーンは小さな窓から食事や着替えだけが出されたシーンがそれです。

これは「レプリカント」でレプリカント(クローン)として生み出されたヴァン・ダムに食事を出すシーンに似ていますよね。
十字架

エヴァにおける重要な存在リリス。ネルフ本部地下に十字架に張り付けられてる巨人ですが、これは「サイボーグ」にてヴァン・ダム演じるギブソンが敗北して貼り付けにされたシーンのオマージュです。

「いやいや、エヴァはキリスト教の用語が沢山出てくるし、イエスを模してるだけでしょww」と思った方もいるかもしれませんね。
でも、私に言わせるとそれはある一方からしか物事がみえていない傲慢な人間の考えです。
自分の常識を疑ってみたことは無いのでしょうか?

そうです。逆なのです。
ヴァン・ダムが全ての起源なのです。
真実を知ってしまった貴方がするべきこと

といった感じで、如何にエヴァンゲリオンがヴァン・ダム作品と密接にリンクしているのかがわかっていただけたはずです。
庵野監督はかなりのJCVDのファンだったのです!!
さあ、「シン」を2度目、3度目を鑑賞する前に過去作を観なおそうとしているあなた!
あなたが観るべきなのはTV版でも旧劇場版でも新劇場版でもありません!ユニバーサル・ソルジャーを観るべきなのです!!

因みにこの記事は全て死海文書を参照しています。
紛れもない事実です!!

(キュアナイル)
