ホームラン/ [木工用バント ]毎週ショートショートnote
「そのバットに塗ってある接着剤は木工用バントしてみて」
一馬は社長に言われるままに投げてこられた木のボールをバントしてみた。
ピタッとくっつく。
「即効性も接着もすごいですね」
「ホームランを打てるバットを作ってほしいんです」
工場に来た彼女。聞けば草野球をしているが今までヒットはあってもホームランをうてないのだそうだ。
「しかし、調整がいるからあなたにも手伝ってもらわないと」
「もちろんです。
それといくらでも課金ホームランが打てるまで払います」
社長は何度も彼女に木のボールを打たせていた。
そして、それがピタッとバットについた。
その回数が増えていく。
「これをつかってみてください」
社長は一本のバットを彼女に手渡し、帰した。
「ただふるのではなく、ちゃんとしたポイントに当てれば必ず彼女もホームランが打てるはずだよ」
社長はきまった所に接着材を塗って彼女のバッティグ練習に付き合っていたのだ。
カキーンとホームランを打つ彼女が見えた気がした。
了
こちらの企画に参加させて
いただきました。
田原にかさん
ありがとうございます。
見出しイラストはぽてさんに描いていただきました
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