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久しぶりです/[古本を]シロクマ文芸部

古本を売ろうと思った。
友人がいらない本があるなら売った方がお得だぞと教えてくれたからだ。
俺の両親は本好きだ。祖父母もそう。
そんな俺の家には図書室と呼ばれる部屋がある。
そこにある大量の本。
もう読んでないのなら売ることをすすめてみようと思った。
母曰く、この図書館があるから同居を決意したのだという。
もともと、本が縁で祖母と知り合い、父と結婚することになったらしい。
図書室の中に入ると声がした。
「おや、懐かしいね」
ふいにかけられた声に驚いた、誰だ…。
その姿をみて思い出す。
幼いころここにきては本を進めてくれた人。
彼はたぶん人間ではない、でも、いつもここで俺におすすめの本を選んでくれた。
幼いころ母に彼のことを訪ねた事がある。
「お父さんのお友達ね、小さいころよく一緒に本を読んだらしいけど,私はあったことがないのよ」
少し残念そうに話す母。
俺は本を売るのをやめた。
ここで彼のおすすめの本を読んだ方がお得にちがいない。



こちらの企画に
参加させていただきました。
小牧幸助さん
ありがとうございます。


 見出しイラストはぽてさんに描いていただきました

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#古本を
#小説


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